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2008年11月22日の最新リフォーム情報 --- TOP ページ

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リフォームお役立ち情報
●中古住宅のリフォーム
Q.中古住宅を購入して、将来間取りの変更や一部リフォームも考えています。どういった構造の住宅を選ぶとリフォームがやりやすいのでしょうか。
A.構造には木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造があります。住宅に最も多い木造にも軸組工法(在来工法)とツーバイフォー(2×4)工法があります。軸組工法の場合は大きい荷重を受けている柱は抜かない方が無難です。また柱を抜いた時は梁の補強をするなど構造的なチェックがいりますが、木なので現場で対応しやすく融通性の高い工法です。ツーバイフォー工法は、床、壁が1枚の版として一体となって全体を支える構造ですから耐力壁をとって広くする、開口部を移動するとか、階段をつけて2階の床を新たに抜く、吹抜部に床をつくるというような間取りの変更を伴うリフォームはむずかしいと思ってください。耐力壁でなくても版と版が特殊な金物や接着剤で強固に取り付けられているので、建てたメーカーに相談した方がいいでしょう。内外装のやり替えは問題ありません。鉄筋コンクリート造や鉄骨造でも構造体をさわらない限りは間仕切りの変更は自由にできます。プレハブ住宅の場合はあらかじめ構造を検討済のものを工場でつくって現場で組立てています。工法、構造もいろいろでメーカー独自のつくり方をしています。どこがどの程度までリフォームできるかはツーバイフォー工法と同様、メーカーに問い合わせた方がいいでしょう。
●平屋建てから2階建て住宅へのリフォーム
Q.現在平屋建て住宅。2階をつけたいのですが注意すべきことは何でしょうか。
A.一般に平屋建てに2階をつける時、そのまま上にのせることはできないと思ってください。2階ができることを想定していない構造になっている場合がほとんどです。基礎や梁が上階の重みに耐えられないということです。2階建てにしたい時は、既存建物の外側に新しく基礎をつくり、添柱をたてて既存部分に荷重をかけないようにします。隣家側とのあきに人が入って作業ができない時は、内側からの工事になるので外壁をはがすことになり大変です。隣家側に柱をたてられない時は、長さにもよりますが既存建物の前後に柱をたてて2階をつくることもあります。いずれにしても既存建物に手をつけずにすることはできませんし、敷地に余裕がなければなおのこと慎重な計画が必要です。既存建物のさわる所が多いほど工事も手間がかかります。工事費も新築より割高になるのが一般的です。
●地下の利用
Q.狭い敷地を有効利用してリフォームしたいと考えています。地下に居室あるいは車庫、収納庫をつくりたいがどの程度の広さのものができますか。
A.地下に居室を設ける場合は、法的に細かい制約があり、規模、衛生および安全面からもクリアしなければなりませんが、車庫、収納庫では居室ほど細かい規制はありません。1階の床面がかなり高い場合や、敷地が斜面で道路が低い場合は、掘削なども可能で車庫を設けることができます。延べ面積を100%使っていてなお増設したい場合は、容積率への不算入の条件を満たさなければなりません。高密度の都市型住宅では、多目的に地下階も利用できるように特例が設けられました。まず地下部分であること、住宅の用に供する部分であるか車庫であることです。住宅の用であり、居室である場合の容積率不算入の規模、条件は次のとおりです。地下1層であること。地階の床面積の合計が、地上階の延べ面積の3分の1以下であること(車庫の場合は5分の1以下)。
衛生上、からぼりを設けたり1面以上の外壁を地上に設け、採光や換気が図れること。寝室や火気使用室でなければ、2.を満たさなくても容積緩和は適応されますので、収納庫や車庫の増設はできます。敷地の上手な活用として、地下を利用される方法がこれからも増えてくると思われますが、建て替え時などに実施されると、もっと自由に計画できます。
●1階での建て増しの注意点
Q.2世帯住むために増築もしくは別棟を考えています。つなぐのがむずかしいのはどんな場合ですか。
A.増築工事には1階部分で建て増す方法と2階を建て増す方法とがあります。ここでは1階での建て増しを取り上げます。1階での建て増しは正味の建築面積が増えます。地域ごとに建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が定められており、その範囲におさまっている必要があります。容積率(敷地面積に対する延べ面積の割合)についても同様です。これを守らないと地域の環境を悪くし、近隣の苦情を受けることになります。別棟で建てて1度外に出る場合は問題はないのですが、既存屋内とどこかでつながないといけません。既存の出入口を利用できれば構造をさわらなくてすむので一番簡単です。壁を壊してつなぐ場合、在来工法で筋違が入っていたりする時は新たに補強した方がいいでしょう。2×4工法の時は壁そのものが建物を支えていますので、壁はぬけないものと考え、既存の開口部の利用を検討してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合も構造体をさわらないようにして建て増すのであれば問題ありません。やって良かったという満足感が得られないことには何にもなりません。2世帯となると設備も2世帯分になることがほとんどですが、1世帯分の給水、電気容量で足りないことも充分あります。1部屋増やす程度以上の建て増しなら専門家に相談された方が無難でしょう。
●床や階段のきしみ
Q.木造住宅に入居。床や階段がきしむが原因とその直し方を教えてください。
A.床のきしみは床を支えている梁や根太などの構造材の不足です。階段の場合は階段を構成している木が乾燥し、木と木の間にすき間ができたからです。床のきしみは梁や根太の断面積不足か、根太間隔のあき過ぎによります。2階の床材の下は根太、梁と続き2階の床材を支えます。1階の床材の下は根太、大引き、床束、束石、地面と続き、1階の床を支えています。いずれも床材を取り払ってから補修工事に入ります。2階の床のきしみは根太の場合は前述のように根太の本数を増やし、梁が小さい断面積で問題ならば添梁や添木をしてボルトで締め付けます。1階の床の場合は、単なる床のきしみは2階と同様、根太の本数を増やします。床束の下部を点検し腐りや白アリの害があれば床束を取り替え、白アリの駆除をします。これは床をめくらないで床下点検口から床下に入り見つけることができます。階段は、階段の踏板(ふみいた…段板)、蹴込板(けこみいた…踏板と踏板の間にたてにはめる板)、これらの板を受けている側桁(木造階段の踏板、蹴込板を支える斜め材)、裏板からできています。きしみは木が乾燥するか、踏板や蹴込板を支えている側桁の溝にすき間ができてでる音で、そこに木片や楔(くさび)を差し込みます。
●天井のしみ
Q.天井にしみができています。原因をつきとめて補修したいのですが、どのようにすればよいでしょうか。
A.原因は雨漏りか結露によるものと思われます。しみの部分補修は材質や色を天井材に合わせるのが大変なため、全面取り替えになります。雨漏りの主なもののうち、緩い勾配屋根のため台風、集中豪雨時に起こる場合、改修は大変です。複雑な屋根の場合は、谷樋(屋根勾配が集まって、谷状になるところに取り付ける樋)などが多くなり、また、防水用金属板の谷樋の幅の不足や、屋根材の破れやずれでも起こります。雨漏り箇所を見つけるには雨降りの日が絶好で、早急な補修で下地材の腐りをくい止めましょう。結露の場合は天井材の断熱性と暖房時の換気などの生活の仕方を変えなければ、天井のしみと取り替えはイタチごっこになります。空気は高温になるほど水蒸気を多く含むことができ、逆に低温ほど少なくなる性質があり、結露とは、高温から低温に空気が変化したとき、含みきれなくなった水蒸気を空気中に水で放出した状態をさします。室内の高温の空気が天井材を通り抜けると、低温の空気に触れて水ができ、しみになります。近年住宅はすき間が少なくなり、冬の暖房温度は高くなってきています。結露防止の基本は換気です。
●バルコニーの防水工事
Q.バルコニーの角から雨水がもります。防水工事をしたいがどのような工事をすればよいでしょうか。
A.これはバルコニーの先の部分に当たった雨がバルコニーを伝って裏側に回って流れ込んだものだと思います。階下ではバルコニーが庇になっており、雨水は庇の天井に流れ伝って建具の上部から室内に入ってきたものと考えられます。これを防ぐためには、バルコニーの先から流れてくる雨水を断ち切る水切りを付けることです。水切りはバルコニーの先端から5cm前後の裏面に入った位置に幅3cm前後の溝をバルコニーの先端と平行につけます。バルコニーの先に当たった雨水をこの溝で縁を切ります。また、バルコニーや庇自体の水勾配が大切です。防水の基本は雨水をすみやかに流すことで、それには充分な水勾配を取ることです。庇に水切り溝を付ける時に合わせて、50分の1以上の水勾配をつけ庇の内部に雨水が流れ込まないように仕上げます。
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●二戸一住宅の切り離し
Q.二戸一の住宅の隣家が切り離し工事の同意を求めてきました。どのような補修工事を請求すると建物は安全ですか。
A.二戸で一棟の建物を半分に切ってしまうのですからどうしても建物は弱くなってしまいます。切り離した境の壁面に筋違にあたるような補強材を、小屋部分を含めて入れておいた方がいいでしょう。次に雨仕舞いをしっかりしてもらうことです。木は切り口から水が入っていくと腐ってきます。木口のみえる土台、梁、および小屋部分の棟木、母屋の防水処理をして、しっかりした外壁をつくってもらってください。いずれにしても切り離した時の状態をみて施工業者とどうするかを話合ってください。切り離した後は雨ざらしにならないようにすぐに処理してもらってください。
●構造的な補強
Q.知人宅が震災にあったのを見て、自宅も地震に備えておきたいと思っています。基礎や土台、その他の構造的な補強方法を知りたいのですが。
A.建築の基礎、土台は文字どおり基礎として建物の強度、耐久性を決定する大事な部分です。また、柱、壁などは躯体といい、建物の骨組になります。外側からだけでは丈夫か、欠陥がないかが分かりにくい所ですから、点検できる部分で説明しましょう。基礎や土台は、上屋を支える重要な部分で、それ自体を後から補って、強度を上げるのはむずかしいですが、床下は点検口などから、入ったり、調べたりできます。床下が湿気ていたり、換気孔がないと、土台が腐ったり、白アリが巣くったりする原因になりますから、防湿、防蟻処置を施すとよいでしょう。柱、壁などが垂直か、床が水平かは、一応チェックしましょう。振り下げやゴルフボールで簡単にできます。柱は土台にホゾ穴や金物で緊結されている状態がよいか、金物が利いているかグラグラしていないか、調べましょう。強くたたくと堅い音の返ってくる柱などは安全です。壁は耐震的には幅90cm以上で、筋違の入っているものが望まれますが、配置のバランスや分量が足りているかは専門家にチェックしてもらった方が安心でしょう。
●基礎以外の耐震対策
Q.地震に備えて、基礎や壁、柱以外の部分で重要な工事があれば教えてください。
A.耐震的には、基礎や耐力壁が決定的な要因となり、屋根の重量も軽くするにこしたことはありません。また、雨漏りなどをそのままにしておくと、壁から土台まで知らない間に、腐食が進むことになるので、どのメンテナンスも大事といえます。経年劣化した木造家屋では、土台や柱の根元が白アリにより腐っていて倒壊した例が多いと報告されています。日本の気候では、梅雨や年間降雨量から、屋根とか、軒の出は、充分にある方がよいということは、平成7年の阪神淡路大震災でも教えられたところです。雨足が家の足元の基礎や腰壁を汚し、木造モルタル塗りの芯である木軸に、湿気が及んでいくからです。軒が充分に出ており、犬走りや、庭の排水も充分考慮され、水ハケの良好な住宅は、やはり耐久性も良い、つまり耐震的な構造であるといえます。
●リフォームしやすいマンション
Q.中古マンションを購入してリビングルームを大きくしたいと考えています。リフォームのしやすいマンションとはどんなマンションですか。
A.マンションの構造にはラーメン構造(柱と梁で建物を支える)と壁式構造(壁で建物を支える)があります。高層マンションはラーメン構造が多く、この場合、専有部分内の間仕切は木造なので間取りの変更は簡単です。壁式構造の場合は専有部分内の壁にもコンクリートのものがあります。これは取り外せません。平面図をみて3本の斜線が一定間隔でひいてあったり、太くて黒く塗りつぶしてあるのは取り外せない壁です。叩いてみてコンコンと響くような音がする壁は取り外せます。ラーメン構造でも壁式構造でもクーラー用の穴あけ程度は許してもらえるかもしれませんがコンクリート部分はさわれません。間取りの変更はラーメン構造の方が簡単ですが、壁式構造は室内にでっぱりがないという良さもあります。リフォームするにしても構造がしっかりしていることはもちろんですが、できれば天井の高い方がよいでしょう。床を上げて段差をなくす、床暖房を入れる、遮音工事を充分にするというような工事がやりやすいからです。また、天井をつくって照明器具を埋め込んだりすることもできます。
●リフォームでできる耐震補強
Q.リフォームでできる耐震補強にはどんなものがありますか。
A.家が倒壊してしまうと、命も財産も救うことはできません。自分の家を定期的に修繕して、できる限り地震の揺れに耐えるような補強をしておくことが重要です。リフォームされるときはよい機会ですから見栄えをよくするだけでなく、補強工事も同時にされるとよいでしょう。建て替えまでしなくても、木造住宅を補強する方法はたくさんあります。
・基礎を鉄筋コンクリートの布基礎に替える。(ただし、かなり大がかりな工事になります)
・腐ったり、白アリに食われた土台などを替える。
・土壁を落として筋かいや構造用合板で丈夫にする。
・土台・柱・筋かいなどの接合部を金物などで丈夫にする。
・窓を減らして、筋かいなどで補強された壁を増やす。
・瓦を鉄板かスレート、または釘で連結するタイプに取り替える。
・外壁にサイディング(外壁に貼る厚い板)を施す。
・内壁に石膏ボードを貼る。
●普段の暮らしの地震対策
Q.普段の暮らしの中でできる地震対策はありますか。
A.阪神淡路大震災では、倒れた家具の下敷きになったり、戸棚からこぼれ落ちて割れた食器類でけがをされた方がたくさんいました。地震への対策として、家を頑丈にするだけでなく、普段から家具の置き方や選び方、転倒防止などの対策も考えておきましょう。
■家具やものの置き方
できれば寝室には、洋服ダンスなど背の高い家具は置かないようにする。やむを得ない場合は、万一の際も身体の上に倒れない位置に置く。ベッドなどの近くに鏡や額縁をかけない。玄関や出入り口近くに家具やものを置かない。高い棚の上にものを置かない。
■家具の選び方
高さ110cmぐらいまでのものにする。収納を造りつけにする。オーディオボードなどは強化ガラスが使われているタイプにする。食器棚などは観音開きより、引き戸タイプのものにする。
■転倒防止のポイント
L字金具やZ金具、つっぱり棒などの転倒防止器具で家具を固定する。食器棚のガラス戸や窓ガラスに飛散防止用フィルムを貼る。本箱の本や食器棚のびんなどが倒れて飛び出さないよう、バンドをかけたり枠をつくったりする。重いものを下の方に収納し、重心を低くする。
●地盤の強さについて知る方法
Q.家の建っている地盤の強さについて知る方法を教えてください。
A.どんなに建物が頑丈でも、それを支える地盤に問題があったのでは、地震による被害はまぬがれません。軟弱な地盤だと、その周囲より震度が大きく建物に伝わります。地盤調査は費用をかけて専門業者に依頼し、その地質を調べてもらう方法が最も正確です。でも、そこまでしなくても、ある程度の予想をつける方法がいくつかあります。
■風景を読む
例えば、坂道を下がった先にある、水路が近くにある、沼や池が近くにある、車輛重量制限の交通標識のある道路が近くにある場合などは、軟弱地盤の危険信号地。逆に古くからのお寺や神社が近くにあれば、良好な地盤である確率が高いといえます。
■地名を読む
盛土と切土
○○台とか△△丘などは良好な地盤が多く、××谷とか□□沢などは低地で、軟弱地盤であることが多い。ただし、これはあくまで参考です。もう少し正確に知りたい方は市役所などに問い合わせてみてください。地質データを閲覧させてくれる場合もあります。また、ニュータウンなどの傾斜地を造成して開発されたところでは、土を切り取ったり盛ったりすることでひな段状にしています。切土の部分はもともとの地盤が固ければ問題ないですが、盛土の部分はどうしても軟弱になりがちです。
●耐震性能のチェック方法
Q.自分でできる家の耐震性能のチェック方法を教えてください。
A.
■基礎
住宅金融公庫の融資を受けるためには、公庫の定める仕様規準をクリアしなければなりません。昭和57年(1982年)以降は、コンクリートの布基礎でないと公庫融資は受けられなくなっています。
基礎だけでなく、住宅金融公庫の基準は建築基準法とほぼ同じ内容になっていますので、公庫融資の審査を通った住宅なら、比較的安全性は高いといえるでしょう。しかし、基礎のコンクリート部分にひびが入っていたり、土台や柱の部分が腐ったり、白アリに食われていては元も子もありません。一度、床下や家の外まわりを点検してみましょう。ちなみに白アリに食われた柱などは、釘やキリなどで突いてみると抵抗なくささったり、ボロボロと崩れたりします。
■屋根
昔風の土ぶきの瓦屋根やカヤぶき屋根の家は、地震の揺れでもまれるうちに、自らの重さで耐え切れなくなる可能性が高くなります。一方、鉄板やスレートぶきなどの屋根や、最近の釘で連結するタイプの瓦屋根は軽く、安全性は高いでしょう。
■家の老朽化
土台が腐ったり、外壁や基礎にひびわれやハクリがないか。住んでいて床が鳴ったり、建具の建てつけが悪くなったりしていないか。おかしいところがないかどうかチェックしてください。不整形の家に対する地震力のかかり方
■家のかたち
家のかたちは平面的にも立面的にも整形で単純なかたちが良いとされています。これは地震の力が家全体に平均的に伝わり、部分的に強い力が集中してそこが破壊されることがないからです。
■壁の量
壁が多く、厚みがあると、横揺れに対して抵抗力が強くなります。窓や入口などの開口部が多い家は明るくて風通しが良いのですが、残念ながら地震には弱いといえるでしょう。
●リフォーム時の構造的な注意点
Q.リフォームする際、構造について注意することはどんなことですか。
A.まず、してはいけないのは、むやみに壁を壊したり柱を抜いたりすることです。部屋を大きくとる場合や1階に駐車場を取りこむ場合など、柱や壁が邪魔になるケースが予想されますが、それらが家全体の荷重を支えている場合はもちろん、そうでなくても壊しても大丈夫なのかどうか、専門家や工事業者とよく検討しましょう。それから平屋建ての上に2階を増築するような場合も、1階部分の柱や梁、土台、基礎が充分に2階を支えられるかどうか、専門家に判断してもらってから工事を進めたほうがよいでしょう。
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●リフォーム工事の手順
Q.リフォーム工事の手順は、どんな風に進めればよいでしょうか。
A.
(1)プランニング
法的規制の確認、周辺環境のチェック:特に一戸建ての増築などは、法規制や隣地との関係をチェックしましょう。
マンションの管理規約やリフォーム協定のチェック:マンションのリフォームの場合は協定などでフローリング工事の規制をしているマンションもあります。
家族で話し合い、要望の整理、間取りのラフプランの作成:まず、どの部分のリフォームを最優先させるのか、よく相談しましょう。将来の生活や家族構成の変化も想定しておくことが大切です。
(2)資金計画
公的資金が活用できるか否かの確認:リフォームでも住宅金融公庫などの融資が受けられますし、自治体の助成事業があるところもあります。利用できるかどうか確認しましょう。
民間ローンのチェック
税金のチェック
(3)設計
業者の選択:ホームプロではお客さまに対して、匿名のままで、独自の基準で選別された加盟会社を無料で複数ご紹介します。
設計者との打ち合せ:まかせっきりにせず、希望はきちんと伝えましょう。
工事内容の決定
見積書の依頼
予算組み
工事日程の打ち合せ:天候など思わぬトラブルで遅れることもあるので、工期には余裕を。業者の都合で遅れた場合のペナルティーは事前に決めておきましょう。
建築確認などの各種届出:忘れると違法建築になることも。業者に出してもらうこともできます。
(4)施工
近隣への挨拶:工事が始まる前には必ず、工事中や終わった後も忘れずに。
工事内容の現場確認:設計図・見積書どおりに工事が進んでいるか、できれば毎日チェック。
工期のチェック
(5)完成
工事内容の最終チェック:工事もれや、汚れ、傷はないか、設備機器は動くかなど、引渡し時に業者立会いできびしくチェックしましょう。
アフターサービスの確認:契約前にも確認しておきましょう。
工事完了に伴う各種届出
●リフォームのアイアデア収集
Q.リフォームのアイデアはどのように収集したらよいでしょうか。
A.「暮らしやすい家」にするためには、ある程度住宅を自分なりに勉強することも大切です。業者にすべて一任するのではなく、それなりに努力することがリフォームを成功させるカギです。まずは、「ホームプロ」で一通りのリフォームの知識を収集し、実際にどんな家にしたいのかアイデアを集めましょう。
■住宅展示場やモデルルームを見に行く
住宅展示場で最新の家の間取りや設備などを見てまわり、目を肥やします。
■住宅設備機器メーカーのショールームへ行く
ここでも最新の設備機器を見ることができます。リフォームの相談コーナーがあることも多いので、大変参考になるでしょう。
■本を見る
リフォームや増改築の事例や、家相をも考慮した間取り図などを集めた本や雑誌がたくさん出版されています。それらを買ってきて、自分なりに設計してみるのも一つの方法です。
■ご近所がリフォームされたらすかさずチェック
ご近所でリフォームされたお宅があれば、ぜひ見学させてもらいましょう。もし、同じ間取りだったら、大変参考になります。また、リフォームするにあたっての体験談をいろいろと聞いておくと、何かと心づもりがしやすくなります。
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●仮住まいなしのリフォーム
Q.できれば仮住まいを借りずに、住んだままリフォームしたいが、可能でしょうか。
A.最近は施工方法の工夫や、建材、設備機器の進歩によって、以前なら引越しをしなくては工事ができなかったようなリフォームも、住んだままでできるようになりました。工事期間中、どこか別の家に引越してリフォームすると、日常のわずらわしさはなくなります。しかし、工事の様子を毎日チェックできるというメリットはなくなります。住んだままリフォームすれば日程や、工事内容を確認したり、ご近所に迷惑をかけていないかなど、気をつけることもできます。ただし、その時の注意点としては、家具や荷物をリフォームしない部屋に運んだり、戻したりする手間がかかります。運ぶのは業者に頼むことはできますが、なかなかサービスでというわけにはいかないので、その場合の費用はかかると思われた方がよいでしょう。なお、工事にかかる日数は、工事内容によって多少の差はありますが、おおよそ次のとおりです。増・改築工事: 1〜2カ月 内装の改装: 2〜3週間 キッチンの入れ替え: 1〜2週間 浴室(在来工法): 1〜2週間 浴室(UB): 2〜3日 トイレ: 1週間 洗面室:1週間
●工事開始前のチェックポイント
Q.工事が始まる前は、どんなことに注意すればよいでしょうか。
A.まず、工事業者から見積書をしっかり取りましょう。せっかくリフォームしたのに、できあがりがこんなはずではなかったとか、設計変更で思わぬ金額の請求書がまわってきたりすることがあります。これは口約束で追加工事を頼んだり、業者との間の決定事項を書類にしなかったり、しっかりと見積書を取らなかったりした場合によく起こります。見積書は手間賃だけでなく、工事終了後に契約通りの材料が使われているかなどが、調べられるような形式になっているか注意しましょう。
リフォームする際は、事前に工期をはっきり決めておくことが大切です。たいていの場合、業者は複数の工事を同時進行で進めていますので、ほかの現場との兼ね合いを重視する傾向があります。よって、工期が明確でないと後回しにされたり、工期が遅れることがあります。業者の一方的な都合によって遅れた場合のペナルティーについても、明確にしておくことが大事です。ただし、業者にも、思わぬトラブルがあったり、技術者の都合がつかなかったりと、さまざまな事情があります。長雨が続くと進まない工事もあります。そんな時に無理に工事期間内に終わらせようとすると工事が雑になり、思った通りに仕上がらないことになります。工期を決めるときは、ある程度の余裕を持ったものにし、こちらも柔軟にかまえておくことが必要です。また、部材や機器は職人が運んでくるのではなく、メーカーなどから直接、工事現場へ配送されてくるのが普通なので、突然、洗面台やカーペットのロールが配達されてきたりします。広い庭や、倉庫をお持ちならあまり問題はありませんが、工事をしない部屋に置かなくてはならなくなると、そのために移動した家具や荷物の保管スペースをとられて困るという事態になることがあります。資材置場をどうするのかは、あらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。工事が始まると資材の搬入や職人の出入り、騒音、ホコリなど、何かとご近所に迷惑をかけることになりますから、必ず事前に挨拶しておきましょう。工事前の挨拶では工事期間がいつからいつまでなのか、作業時間は何時から何時まで、土・日曜、祝日は工事を休むのか、どんな工事をするのかといったことも話しておかれるとよいでしょう。工事中にも迷惑をかけていないか、声をかけるとなおよいでしょう。
●工事終了時のチェックポイント
Q.リフォーム工事が終わったあと、気をつけることは。
A.工事が終了すると、検査をします。この時、工事内容にもれはないか、設計図通りになっているか、汚れやキズ、すきま、浮きなどはないか、建具の取り付けはきちんとしているかなど、リストを作り、業者立会いで厳しくチェックしましょう。また、ドアやふすまなどは、実際に開け閉めしたり、設備機器は動かしてみることも大切です。そして、この時点で不備があれば、すぐに直してもらいます。
また、大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認しておくことが大事ですが、もう一度保証期間や内容について確認されておく方がよいでしょう。住まいに近く、地域に密着している業者であれば、よりすばやく、きめ細かいアフターサービスに期待がもてます。
●建て替えかリフォームの選択
Q.家が古くなってきたので建て替えかリフォームかで迷っています。どちらが得でしょうか。
A.一戸建て住宅の場合、築年数が20年前後になってくると、年数に伴う老朽化の問題が起きてきて、大がかりなリフォームが必要になってきます。リフォームの方がよい理由としては、仮住いをしなくてすむ場合が多い
、引越しによる家具類の傷みが少ない、建て替えほど費用がかからないので、リフォームローンを利用しても負担が少ない、資金力に応じて必要な工事を順に進めることができる。逆に、白アリなどの被害により、柱・梁などが部分的もしくは全体的に強度を失っている場合、リフォームするとしてもほとんど全面改装になる場合などは、建て替えた方がよいでしょう。どちらが得かは傷み具合や工事の範囲によって異なり、一概には言えませんが、通常、給配水管は15〜20年で取り替えの時期に入りますので、キッチン・お風呂回りなどをリフォームされる場合は一緒に配管の入れ替えもお勧めします。
●工事の予算オーバーの防止法
Q.リフォーム工事の予算オーバーの防止法は。
A.予算計画はリフォーム成功への第一歩。追加工事など予定外の出費で予算オーバーにならないためにも、事前にしっかり考えておきたいもの。リフォーム工事は壊してみたら、予想以上に傷みがひどく、その修復に追加工事が必要になる場合もあります。なかでも多いのが、柱や梁の取替えや補強、給排水管の改修など。このようなケースは工事にかかってはじめて分かることが多いので、事前に床下や天井裏などをきちんと調査しておきましょう。また、リフォームは見ているところで工事が進むため、つい「ついでにここも」「ここはこうしたい」などと、工事の追加や変更を依頼してしまいがちです。素人からは簡単にできそうに見える工事でも、材料が多くかかったり、めんどうな作業になることもあります。できるだけ、工事途中の追加や変更は避けること、それが予算オーバーの防止につながります。また、工事費以外にも一般的に次のような予算を見込んでおく必要があります。仮住まいの家賃や引越し費用・トランクルーム代など工事期間中に仮住まいをする場合は、家賃の他に礼金や仲介料、引越し費用も2回分必要です。 近所への挨拶費用:両隣や向いの家のほかにも、工事車両の出入りで迷惑をかけそうなところにも挨拶をしましょう。 工事の職人への茶菓子代:工事現場が住まいから遠いなどの場合にはケースバイケースで。大手工事業者は不要ということです。
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●リフォーム業者の選び方
Q.リフォームしたいと思いますが、どんな業者に頼めばよいのか分かりません。業者を選ぶコツを教えてください。
A.工事の種類によって一概にはいえませんが、一般的な業者選びのポイントは、家の近くの業者にする近くだと何かあったとき、すばやく対応してもらえますし、リフォーム後も主治医のように住まいの面倒をみてもらうことも期待できます。また、家から遠く離れたところにある業者に頼むと、工事のとき「出張料」を請求される場合もあります。経験豊かな業者にすること:経験豊かかどうかを見分けるには、これまでに手がけた工事例をたくさん見せてもらうことです。ショールームをもっていれば、そこへも積極的に出かけましょう。また、古くからその地域で活動している業者なら、身近な人からその評判を聞くこともできるでしょう。個性的デザインを希望される場合:過去の事例写真を見せてもらいましょう。また、設計者の能力が重要なポイントとなりますので、設計担当者と充分話してご自分の意見が反映してもらえるかじっくり判断しましょう。いまひとつと思われたら、設計だけ分離して設計事務所に依頼するのが一番です。アフターケア制度を持っていればよりベター:大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認しておくことが大事ですが、もう一度保証期間や内容について確認しておく方がよいでしょう。などです。また、リフォームを頼もうとしている業者がどのような仕事をするのかを知りたい場合は、1、2カ所の事例を実際に見て、できれば依頼者の方に評判を聞くことをお勧めします。
●リフォーム業者の特徴
Q.リフォームを依頼したいのですが、リフォーム業者にもいろいろなタイプがあると聞きました。それぞれの会社の特徴を教えてください。
A.リフォーム会社で大きな特徴は次の二つです。リフォームだけを行っているか、新築や設備を主体に業務をし、リフォームも手がけている会社かの二つです。どのようなリフォームをしたいかで特徴にあった業者を選定してください。
■リフォーム専門業者
大手のリフォーム会社:営業、設計、工事管理など、それぞれの担当が対応し、分かりやすい提案も行える体制がある。広い範囲やデザイン・プランニングを検討しているリフォームに適している。
小規模リフォーム専門業者:小回りがきき、対応が早いが、専門の設計士やデザイナーのいないケースが多い。小規模のリフォームに適している。 訪問販売主体のリフォーム専門業者:外壁・屋根の工事単位で営業していて、得意な専門工事以外は他の専門工事会社に下請けさせているケースが多い。
■兼業業者
工務店:職人の技術を発揮できる施工重視の業者が多い。専門の設計士やデザイナーがいない店が多いので、提案やプランニング力が弱く、デザイン的なリフォームをしたい時にはなじまない。工事に関して細かい所まできっちりとした工事を希望するリフォームに適している。設備工事店:風呂の取り替えやシステムキッチンの工事を主体に営業している業者が多い。水回りのリフォームに関しては提案力もあり適している。 ホームセンターなど:大規模小売店を手がけているが、工事は専門工事店に発注しているケースが多い。
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●解体費
Q.台所の増築工事を依頼したら見積の中に解体費とありました。解体費とはどういうものですか。
A.解体費は増築工事に必要な経費です。台所を増築するには台所の一部を壊すことから増築工事が始まります。この壊しが解体費です。解体には全体解体を機械でする場合と、増築工事で生じるような部分解体の手壊しがあります。解体費には防塵シートなどの養生、解体、撤去廃材の撤去、搬出廃材処分経費が含まれます。解体自体は簡単な取り壊しや取り外し、床や壁や天井部分、梁や柱などの構造材部分、流しや浴槽や便器、基礎部分(土間も含む)の取り壊し作業がその内容になります。解体費の大枠の内訳は養生、解体と撤去になります。解体と撤去費は木造や鉄筋コンクリート造などの住宅構造、延べ面積、階数で異なり、古材の梁や柱を再使用する場合の抜き取り費用は含まれません。当工事は増築なので、内装材の床、壁や天井材のはがし方、増築部分に当たる床、壁、屋根部分の壊し方は全体解体と異なり、住んでいる人への配慮が必要で、当然、解体費は割高になります。生活しながらの工事ですので、大物家具の一時移動、庭木の枝落としや移植など直接、工事に関係ないことも、最初から業者と決めておくことが必要でしょう。
●工事業者との契約時の注意点
Q.工事業者との契約時は、どんなことに注意すればよいでしょうか。
A.まず、見積書はしっかり取りましょう。せっかくリフォームしたのに、できあがりがこんなはずではなかったとか、設計変更で思わぬ金額の請求書がまわってきたりすることがあります。これは口約束で追加工事を頼んだり、業者との間の決定事項を書類にしなかったり、しっかりと見積書を取らなかったりした場合によく起こります。見積書は手間賃だけでなく、工事終了後に契約通りの材料が使われているかなどが、調べられるような形式になっているか注意しましょう。また、部材や機器は職人が運んでくるのではなく、メーカーなどから直接、工事現場へ配送されてくるのが普通なので、突然、洗面台やカーペットのロールが配達されてきたりします。広い庭や、倉庫をお持ちならあまり問題はありませんが、工事をしない部屋に置かなくてはならなくなると、そのために移動した家具や荷物の保管スペースをとられて困るという事態になることがあります。資材置場をどうするのかは、あらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認し、保証期間や内容について確認されておく方がよいでしょう。お住まいに近く、地域に密着している業者であれば、よりすばやく、きめ細かいアフターサービスに期待がもてます。
●見積の意味
Q.見積とはどいうものでしょうか。
A.見積とは設計図に基づいて「この部分についてはこの資材とこの器具を用いる」ということを明確にして、それぞれの単価と工事費を出して、結果的にいくらかかるという総費用を出してもらうことです。できあがりの不具合や、設計変更による工事費の割増などのトラブルを防ぐためには、見積書をしっかりとることが大切です。見積には段階に応じていくつかの種類があり、設計図がまだ不充分な段階で、おおよその予算を見るときに用いるのが、「概算見積」です。そして、完成した設計図に基づいて、実情に即した「最終見積」が出されます。また、工事中に追加や変更が生じた場合には、「追加・変更見積」が出されます。一般には表紙に工事の総額が記入され、次に各種工事別の内訳が記され、さらに各工事別の明細書がついています。見積書の様式は、必ずしも一定ではなく、施工業者によって多少の違いがあります。明細書が細かく記載されているか、頼んだ内容が含まれているかどうかなど、内容を充分に見て、あいまいな点や疑問点は説明してもらいましょう。
●見積書の見方とチェックポイント
Q.見積書の見方とチェックポイントを教えてください。
A.各種工事区分はリフォーム工事業者が発注する業種に対応しています。見積書の様式は必ずしも一定ではなく、施工業者によって多少の違いがあります。しかし、明細書が細かく記載されているか、頼んだ内容が含まれているかなど、内容を充分に確認し、あいまいな点や疑問点は説明してもらいましょう。
■仮設工事費
工事のための足場、工事用の電気代や水道料、仮設トイレの費用、みず盛、やり方など建物の位置と高さを決めるための準備です。
■解体・撤去費
建物および建物の特定部分を解体、撤去する場合の費用です。(養生・清掃・片付け・残材廃棄処分を含みますが現場状況、条件によって大きく変わるので、注意が必要です)
■基礎工事費
建物の基礎に関する工事にかかる費用です。
■木工事
木材を使用する工事の費用がすべて含まれています。(木造住宅の場合、総工事費における木工事費の割合が高くなるため、使用する木材のグレードが総工費に大きく影響します)
■屋根・金属工事
屋根ふき、軒、雨とい、水切り(窓枠からの雨水の侵入を防ぐもの)などの工事が含まれます。
■左官工事費
内壁の漆喰塗り、外壁のモルタル塗、モルタル吹き付けなどの工事が含まれます。
■建具・ガラス工事
ドア、障子、ふすま、ガラス窓、サッシなどの工事が含まれます。
■塗装工事費
ペンキ、ニス、ラッカーなどの塗装に関する工事費が含まれます。
■タイル・石工事費
トイレ・浴室・流し台回りなどのタイル工事、玄関などの石貼工事の費用が含まれます。
■内装工事費
壁面、床面、天井面など内部仕上のための工事費で、壁紙、クロス貼り、カーペット敷、畳、フローリング貼りなどの工事費が含まれます。
■雑工事費
造り付けの家具、戸棚、流し台やその他こまごました工事費が含まれます。
■設備工事費
電気、給排水、ガス、住宅設備機器設置などの工事費が含まれます。
■外構工事費
門、へい、ベランダ、バルコニー、物置、車庫などの工事費が含まれます。
■諸経費
運搬費、現場一般管理費などが含まれます。
工事別の明細のない一式計算の見積書は危険です。後でトラブルの原因にもなりかねません。各工事ごとに材料や数量、単価、金額が示された内訳明細書の提示を求めましょう。
チェックポイントとしては次のようなことが挙げられます。
解体・撤去の範囲、方法、費用をよく検討する。
作業スペース、養生などの仮設方法、費用。
水回りの設備変更がある場合の配管のつなぎ方、費用。
日常生活に必要な住宅設備の代替えの必要の有無、およびその費用。
基礎や屋根、躯体の旧建物部分との境界面の施工方法、費用。
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●洋室と和室を合わせたリフォーム
Q.自宅のリビングルームを和室と合わせて広げたい。簡単にできますか。
A.簡単です。ただし、建具や間仕切壁を取り払って完全に1室にするとなると壁や天井をさわることになって費用もかかってきます。どの程度までするかは予算とよく相談してください。その程度は別として問題になるのは床の高さをどうやって揃えるかです。畳を取り払ってリビングに貼ってある床仕上材と同じ厚みのものを貼ります。畳は厚みが55mm、フローリング床材は12〜15mmがほとんどで、差の40mmほどを埋めるために下地を作ります。以前は和室の方がリビングよりあがっている場合がほとんどでしたが、最近はバリアフリーといって和室とリビングに段差がないものも増えてきました。どちらの場合も、埋める下地の厚みと埋める部屋が変わるだけです。リビングに貼ってある仕上材と同じ厚みにするのは、すでにあるリビング部分の床下地をさわらなくてすむからです。下地をさわらないほど費用はかからなくてすみます。壁にできた隙間は幅木などで隠せます。
●子供部屋の配置のポイント
Q.幼児から社会人として独立するまで、使い方がいちじるしく変わる子供部屋。子供部屋に望まれることはなんですか。
A.成長期を大きく3段階に分け、子供部屋の配置のポイントを挙げると次のようになります。
■幼児期
幼児期に独立した部屋を与えることには賛否両論ありますが、部屋を与える場合は、親の目が届く位置に設け、ベビーベッドに寝かせましょう。
■小学校の低学年
小学校低学年の間は、子供も自分の部屋の学習机はあまり使用しません。子供達は自分一人の個室よりも母親や家族のいるリビングやダイニングを好むので、子供部屋を設けるなら、その近くに配置した方がよいでしょう。
■小学校高学年以上
この頃になるとプライバシーのある個室を欲しがります。個室を与えたら、独立心を育てるために洋服ダンスや本棚、机などをセットし、自分で管理させます。位置としては2階になるケースが多いのですが、リビングやダイニングなど家族の集まる場所近くに設ければ、閉鎖的にならず理想的です。子供部屋を与える場合、配慮したいのが玄関からの動線です。玄関からすぐに階段を取ることが多いようですが、これでは子供は家族の誰とも顔を合わすことなく、自分の部屋に入れるようになってしまいます。いったんリビングの一部を通って、階段を上がるようにして、さりげなく家の動線が交差し、顔を合わせられるようになっていると、子供がいつ帰ってきたか、家にいる・いないがはっきり分かります。
●子供部屋のリフォーム
Q.現在の子供部屋が狭いので、リフォームして大きくしようと思っているのですが…。
A.個室というと、つい広さのことばかりに目がいきがちですが、子供に必要なスペースはそれぞれの家庭の暮らし方や考え方によって異なります。一般的に夫婦の寝室は狭くても、子供部屋は充実させたいと考える方が多いようですが、実際、子供に個室が必要な時期というのは、中学から大学までの10年程度です。居住性を重視するよりも、子供のプライバシーを保ちながら、同時に親子のコミュニケーションをとりやすいように、わざと狭い個室としたり、リビング近くに部屋を設けてリビングに出てきやすい環境をつくることも一考の価値があります。いろいろな子供部屋の活用方法を考えてみました。
(1)個室+プレイルームタイプ
小学校の低学年までは、机やベッドなどの家具はコーナーによせて、中央の床面を大きく開放し、走り回ったり、おもちゃを散らかして遊べるように、プレイコーナー主体にするのが理想的です。
(2)勉強部屋、寝るのはいっしょタイプ
子供が二人以上なら、プレイルーム的な広い共用の広間をつくり、その一部に各自の机とベッドのあるプライベートスペースを仕切って設ける方法があります。
(3)二人で共用、いずれは個室タイプ
幼児期から低学年の間はワンルームで共用の方がよいのですが、高学年以上、特に男女の場合はプライバシーが要求されるので間仕切りが必要です。完全に仕切ってしまうのは成長してからでよく、当座はフレキシブルな仕切り、アコーディオンカーテンやカーテンなどで間仕切ればよいでしょう。
(4)ロフト、屋根裏の活用タイプ
子供にとって、ロフトや屋根裏のような奥まったスペースは自分だけの世界をつくりやすい楽しい空間です。木造住宅でも3階建てが可能になってから、屋根裏を子供部屋に使う例も多くなっています。ただし、法的チェックや断熱にも充分な注意が必要です。
●リビングのリフォーム
Q.家族が集まるリビングのリフォーム計画のコツは。
A.家全体が狭いと、最低限必要な各人の部屋とキッチン、浴室、トイレなどをとったあとではリビングが狭くなりがちです。しかし、子供以外の各人の部屋は寝るだけの部屋になっている場合が多く、それほど広いスペースは必要ありません。それならば、一家が憩う場所を広く設け、家族のコミュニケーションスペースを大切にしたいものです。また、お客さまが来られた時も、広いリビングだと、もてなす側も非常に気持ちのいいものです。もし、あまりうまく使えていない部屋があるなら、他の間取りと考え合わせてリビングに吸収してしまってはどうでしょう。ゆったりとくつろげる広いリビングを一つ持つことで、家にもメリハリがつきます。ただし、一口にリビングと言っても、各家庭それぞれ使い方は違います。リビングは、その家族の過ごし方が一番顕著に現れる場所なので、その点をよく家族で話し合って、間取りを決めることが大切です。
リビングの家具レイアウトのポイントは以下の通りです。部屋の広さや窓の高さ・ドアの大きさなどを正確に知ったうえで、そこに置きたい家具の寸法を測る。
一般に、部屋の面積に対する家具のボリュームは40%が限界。
リビングでの家族の過ごし方を考えながら、優先すべきポイントをしぼりこむ。
移動のむずかしい大型の家具から位置を決定する。 椅子とテーブルの距離・作業のためのスペースといった「ゆとり」の部分も配慮する。
応接セットは対面配置よりもL字型配置にした方が、部屋が広く感じられる。
●二世帯住宅のリフォーム
Q.息子が結婚するので二世帯住宅へのリフォームを考えています。どのように、計画すればよいでしょうか。
A.二世帯住宅は住み方によって、「完全分離型」「部分分離型」「完全同居型」の3つのタイプに分けられます。この3つのタイプのうちどれを選ぶのがよいかは、それぞれの家族の考え方や事情によって違ってきます。この先10年くらいの家族の変化を見越して、年配者への介護の必要性や、子供が同居しているかなどにより、部屋の配置、ガス・水道・電気の配管や配線なども考える必要が出てきます。二世帯住宅はライフスタイルの違う世代、生活時間にズレのある世帯が一つ屋根の下に暮らすだけに、トラブルを避けるためにプライバシーにも気を配りましょう。たとえば音楽や深夜のテレビ、排水の音や足音は家族が発する音であっても気になります。しかし、これらは家族の生活時間を確認し合い、就寝の早い家人の寝室はなるべく問題となる音源から遠い位置にし、床や壁に充分な防音材(遮音材)を使うなど、間取りや設備で解決できる問題がほとんどです。
■完全分離型
完全分離型は、玄関も別に造るので生活はまったく別になります。2階建にして階段のある2階を若夫婦のスペース、1階を老夫婦のスペースに割り当てる例が多いようですが、建物を縦に割る方法もあります。改造は大規模なものになるので、ついでに外壁や屋根を新しくすると、リフォームでありながらまったく新しい外観にすることもできます。2階部分をそっくり切断して強固な骨組みを造り、新たに2階を乗せる工法をとれば、構造的にも安心できます。完全分離型の長所は、部分分離型よりさらにプライバシーが守れることです。老夫婦がまだ現役で仕事をしているとか親が子供の子育てなどに口を出さない方針である場合、老夫婦の看病をする可能性が当分ない場合などはこの型にするとよいでしょう。後々のことが心配なら、内部にドアや吹き抜けを造れば、自由に出入りもできますし気配を感じとることもできます。
■部分分離型
部分分離型は、同じ屋根の下に住みながら、ある程度のプライバシーを守りつつ、しかもつかず離れずの関係でいられるのが長所です。また、土地に余裕がないけれども二世帯住宅を造りたいという場合にも適しています。分ける生活スペースは、土地の余裕によって決めるとよいでしょう。キッチン、ダイニング、トイレまでが分離できれば、とりあえずプライバシーが守れます。できれば浴室やりビングも分離しましょう。こうした二世帯住宅は、普通の一軒家でも、2階に新しく若夫婦の台所やトイレといった水回りの施設を取り付けるだけで造ることができます。また、一部共有であれば、みんなで食事をしたり、子育てや介護などにおいても自然に助け合いながら暮らすことができます。
■完全同居型
家庭内のコミュニケーションが非常にうまくいっている場合や、高齢の親と住む場合には、玄関やキッチンを別々にする必要はありません。リフォームも老夫婦の部屋を充分に広くとって新しくする、あるいは部屋の増築、トイレの増築程度ですみます。ただしその際、老夫婦の部屋は必ず1階にして、トイレは部屋の近くに配置するようにしましょう。逆にリビングや子供部屋は遠ざけます。真上に配置する部屋にも気を配りましょう。完全同居型の長所はなんといっても、3世代がいっしょに住んでいるということです。おじいちゃん、おばあちゃんは親には教えられないことを孫に教えてくれます。お年寄りへの配慮が自然にできる子供にもなるでしょう。共同で住むからには、それがお互いにプラスアルファとなるように、要所要所でプライバシーが確保されているのが大きな前提です。
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●家の中の段差の解消工事
Q.夫婦共高齢になったので家の中の段差を解消したい。どのような工事になりますか。
A.日本の家屋には大小の段差があります。玄関の上がり框で25〜35cm、和室と洋室や廊下とで5cm、浴室15cm前後、トイレ5cm前後、2階という具合ですから、高齢者や病人にはとても危険です。敷居につまずいて転び、骨折ということにもなりかねません。段差解消法としては、簡単な方法から少し大がかりになる工事までありますが、身体状況や予算に応じてできるだけ段差を解消しておくのがよいでしょう。まず簡単にできることとしては、玄関の段差で上がり框が高いとお年寄りは上がりにくいので、椅子を置いたり、手すりを付けたりして対応します。少し大がかりな工事になりますが、段差解消機を付け、車椅子でも上がれるようにできます。次に和室と廊下や洋室との段差ですが、敷居にすりつけ(三角形の当て木)を取り付けることによって簡単に段差を解消できます。また、少し手をかけるのであれば、廊下と和室との段差は廊下の床を二重貼りにして和室の床まで上げることにより目立たない段差解消もできます。浴室が洗面室より低い場合は簡単にすのこ板をはめて段差を解消できますが、全面改装するなら床を一旦取り壊し、洗面室と同じレベルにして、出入口の浴室側にグレーチングを付けると段差を解消できます。
●手すりの設置
Q.同居の親が足が少し不自由になっています。手すりを付けたいと思いますが、どの部分にどのようなものを取り付けたらよいのでしょうか。
A.手すりを必要とする所は最小限、浴室と階段です。あった方がよいのは玄関、トイレ、廊下、洗面室などで、身体状況によって付ける位置や種類が違ってきます。手すりの種類は大きく分けて I 型、L型があり、また固定式と移動式に分けることもできます。太さはしっかり握るには 30mm前後、滑らせて使うには 40mm前後のものが適当です。材質は、一般的なステンレス、カラフルな樹脂製、手触りの良い木製のものがあります。例えば浴室には、入口に I 型、浴槽のはいり口にL型、浴槽の反対側に I 型を横に付けるとよいでしょう。トイレには座って右側にL型を付けるのが一般的です。廊下や洗面室も水平に手すりがあると移動が安全にできます。階段は、手すりを持って落下を免れた経験をもつ方も多いと思いますが、下りる時のきき手側に付けます。ただし、手すりは壁面から10cm近く出っ張るので、階段幅が建築基準法の有効75cm を取れなくなることがあり、注意が必要です。手すりの高さは、身長にもよりますが、80cmが標準で、使う人に合わせて調整してください。いずれの場合もしっかりした下
●高齢者のための浴室のリフォーム
Q.高齢の母のために浴室をリフォームしたいのですが注意点を教えてください。
A.浴室をお年寄りが安全に使用するには、 段差をなくすこと 出入口幅を80cm以上にすること 手すりを付けること 滑りにくい床材にすること 非常通報装置を付けること お湯が適温に保てること などが必要です。簡単に改造できる部分と全面改装しなければ無理な所があります。簡単な工事で対応するにはまず、出入口の段差をなくすため、洗い場一面に段差と同じ厚さの木製のすのこ板を敷き詰めます。全面改装であれば、床、壁、浴槽など、すべてを撤去し、入口はグレーチング(排水溝に使う格子状のフタ)付きの引き戸で段差をなくします。浴槽のまたぎが高いと入りにくいので、シャワー椅子をおいて一旦腰掛けてから入るようにすると安全です。全面改装であれば、浴槽またぎの高さが35〜40cmになるよう低めに据え付け、床タイルも50角を使用すると、目地が滑り止めになります。手すりは出入口、浴槽はいり口、浴槽反対側に下地があることを確かめてから付けてください。万一の場合に備え、防水型の非常ブザーも付けておくと安心です。また、お年寄りの場合、温熱感覚が鈍ってくるので、沸かし過ぎの高温のお湯にうっかり入ってしまって大火傷になることもあります。その点、自動お湯はり機能が付いていると一定温度のお湯はりができて安全です。入口は開閉の楽な引き戸にします。また、つまづいて転んだりしないように、浴室と脱衣室との段差をなくしましょう。こういった機能をすべて満たした高齢者用ユニットバスもあります。
●介護用設備の設置
Q.寝たきりの高齢者と同居しています。ホームエレベーターなど、介護が楽になる設備を付けたいと思います。費用面なども含めて教えてください。
A.寝たきりのお年寄りで一番困るのは移動です。少しでも楽に水平移動させるにはリフターや水平トランスファーがあります。垂直移動にはホームエレベーターや階段昇降機が有効です。ホームエレベーターも最近かなり低価格のものが販売されています。寝たきりといっても身体状況は病状によりさまざまですが、人の力で抱えて移動させることは大変です。適切な機器を使って介護が楽なように考える必要があります。まず、ベッドは電動で上下できるものがとても便利です。ベッドから車椅子に移乗する時、「こまわりさん(12万円)」という機器があります。これより少し大型になりますが、床走行リフター(25万〜35万円)や天井走行リフターもあります。天井走行リスターは、天井に梁を入れておいてリフターを取り付け、お年寄りをベルトで吊ってトイレや洗面室、浴室に平行移動させるという便利なものです。いずれも介添えは必要です。垂直移動の方法としては、ホームエレベーター(230万〜300万円)や階段昇降機(80万〜340万円)があります。ホームエレベーターを設置するには、各階に畳2枚分のスペースが必要ですが、階段昇降機は、現在の階段にレールを取り付けるだけで簡単に設置することができます。
●トイレの和式から洋式へのリフォーム
Q.高齢者が同居することになりました。トイレを和風から洋風に変えたいと思います。また、簡単にできるなら寝室の横にもトイレを造りたいと思いますが、どうでしょうか。
A.お年寄りは筋力が弱ってくるので、洋式のトイレが適しています。現在の和式を洋式に変えるには、簡単にプラスチック製の便器をかぶせて置くこともできますが、きちんと工事をして洋便器に取り替え、グレードアップするのもよいでしょう。洋式の便器は種類もさまざまで、洗浄機能付、暖房便座など、お年寄りが使われて便利なものがあります。便器の位置を変えなければ、比較的簡単に水道工事、電気工事をして和式から洋式に変えることができます。お年寄りはトイレが近くなるので、寝室の横にトイレがあるととても便利です。寝たきりになってもベッドの近くにトイレがあれば自立して生活できます。新築の時、寝室の横に設置するのは簡単ですが、後から改造するのは困難な場合もあります。後からでも、寝室の横に畳1枚以上のスペースがあり、近くに汚水管が通っていれば比較的簡単に実現できます。窓がとれなければ換気扇とオゾン脱臭器で対応できます。車椅子で便器に移乗するには、車椅子の座高と合わせた身障者用便器もあります。なお工事中、トイレが使用できない期間があるので注意が必要です。
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●高齢者のためのリフォームポイント
Q.高齢者のためのリフォームポイントは。
A.
■段差の解消
年をとると住宅の内外にある段差につまづきやすくなり、転倒事故が起こるようになります。屋内外の段差はスロープを取り付けます。室内の段差は、敷居にすりつけ(三角形のあて木)をつける、洋室の床面を上げるなどして解消できます。
■手すりの取り付け
手すりには大きく分けて、伝い歩く、階段を上がる、乗り移る、という動作を補助する役割と、トイレや入浴中などの姿勢を安定させる役割があります。手すりは廊下、階段、浴室、トイレへの設置が最低限必要です。また、手すりが設置できるだけの充分な壁の補強も必要です
■建具
開き戸は身体を移動させながらの開閉動作を必要とするため、高齢者には不向きです。また、扉に頭を打ちつけ、大きな事故につながる危険性もあります。開き戸は危険の少ない引き戸に替えることが望ましいといえます。
■レールの段差解消
引き戸は手をかけやすい形状とし、吊り戸にするか、床埋め込みのレールにするか、段差をつくらない配慮をしましょう。年をとると握力も低下するため、丸いドアノブはつかみづらく、使いづらくなります。ドアの握手は、使いやすいレバーハンドルに替えます。
■ 給水・給湯設備
バルブ式水栓からレバー式水栓に替えると指だけでなく、手全体で操作することができるので、使い勝手が向上します。給湯は目盛りを合わせるだけで好みの温度のお湯が出るサーモスタット式水栓か、湯温をリモコンで操作できる給湯器が便利です。急に熱いお湯が出てくる心配がありませんから安心してお湯を使えます。高齢者の方にとって入浴は精神的にも肉体的にも大切な行為です。お湯の止め忘れや沸かしすぎは高齢者に限らずよく起こることですが、こうした事故を防いでくれる風呂機能はぜひ欲しいものです。自動風呂機能のついた給湯設備ならリモコンのボタンを押すだけで、お湯はりから、お湯はりのストップ、追炊き、保温まで、全自動。追炊き、お湯はりの止め忘れ機能がついているので、安心です。
■ 照明設備
部屋の中に陰影をつくらないように、均一の明るさとなる照明の配置にします。室内では蛍光灯で全体を照らし、必要に応じて個別に手元を照らすようにします。廊下と階段には足元灯を付けておけば安心です。照明器具のスイッチは夜でも見やすい発光式や蛍光式のものを付けます。誰でも使いやすいように取り付け位置は通常の10cm程度低目の方がよいでしょう。
■ 冷暖房設備
年をとるにつれて、温度に対する感覚が衰え、とくに寒さへの対応が充分できなくなります。また、急激な温度変化は死亡事故につながる場合もあるので、部屋によって温度差が生じないように、居室だけでなく、トイレや浴室などにも暖房が必要になります。また、高齢者は気温の変化に順応しにくいので、室内のどこでも均一で安定した温熱環境を実現することが必要です。(温度差は室内設定温度の±3度以内)そのため、安全で足元から天井まで部屋を均一に暖め、頭寒足温に近い状態をつくる床暖房は高齢者にとって一番望ましい暖房方式といわれています。また、冷房については冷風が直接身体に当たらないように設置してあげましょう。また冷え過ぎにならないように、除湿だけ行えるようなドライ機能も欲しいものです。
■ 車いすへの対応
車いすの幅は60cm程度で、通行には最低でも85cm以上、できれば廊下、ドア幅とも90cm以上、回転には150cm以上が必要です。また、車いすの車輪が沈んでしまうことがないよう、やや固めの材料、クッションフロアや木製の床材が適しています。
●玄関のリフォーム
Q.玄関でかがんだり立ったりするのがしんどくなってきたので、リフォームしようと考えています。どのような点に注意すればよいでしょうか。
A.高齢者の方は、玄関での靴の履き替え、上がり框の段の昇降は身体のバランスをくずしやすいものです。玄関には手すりを付けて段差を減らすことが重要です。まず、壁際につかまりやすい手すりを設けましょう。適当な高さの下駄箱を置いて利用するのもいいでしょう。上がり框の段差ではスロープを取り付けます。この場合は玄関扉は引き戸とし、またスロープがとれるだけの開口と奥行きが必要になります。段差を残す場合には、段差がはっきり分かるように、材質や色を変えたり、足元灯を付けることが必要です。上がり框の段差は低く、できれば20cm以内におさえましょう。
●楽で安全な階段
Q. 高齢者が階段の昇り降りを楽に安全にするには。
A.階段はつまずいたり、踏みはずしたりと危険の多い場所です。部屋の広さを多少犠牲にしてでも、広く、ゆるやかな階段を造りましょう。勾配は通常45度程度ですが25〜35度とし、蹴上げ(1段の高さ)は15〜18cm、踏み面(踏む部分の奥行き)は26〜32cmくらいが適当です。理想的な階段の形は、踊り場のあるU字型やL字型の階段です。踊り場はひと休みできるだけでなく、踏みはずして落ちたときにも、ストッパーの役割をします。また、踏み面には滑り止めを。足元灯、手すりは最低限必要です。
●高齢者のための居室、寝室づくりのコツ
Q.高齢者がゆったりとくつろげる居室、寝室づくりのコツは。
A.高齢者の居室は日当たり、風通しが良く、静かで外の景色を眺めてリラックスできる環境にしましょう。トイレの回数が多くなるので、寝室の近くにトイレが配置してあれば、寒い冬場や深夜でも移動が楽で安心です。足腰が弱くなった高齢者には、畳に布団を敷くよりもベッドを使用したほうが動作が楽になります。ベッドは車いすの使用や、介護のしやすさを考えて、足元、両サイドの3方向にはスペースを確保しておきましょう。また、照明やテレビ、冷暖房などの操作をベッドから行えるように、枕元にリモコンをまとめておくと便利です。緊急時の呼出しブザーがついていれば、さらに安心です。
●高齢者のためのキッチン
Q.高齢者が安全で無理なく作業ができるキッチンにするには。
A.調理や後片付けなどキッチンの立ち仕事はなかなかの重労働なので、座ったまま作業ができる配慮が必要です。年をとると立ち姿勢が変わるので、流し台の下を少しくぼませておくと楽で、いすも使えます。流し台、調理台は身長に合わせて低めに。レンジ台は一般に流し台と高さを合わせていますが、鍋の中がのぞきにくくなるので、10cmほど低くします。また、日常的に使うものは、手の届く範囲(高さが150cm以下)に収納するようにしましょう。調理器具については、鍋のから炊きなど過熱を防ぐサーモスタット機能や消し忘れ防止タイマーが付いていることが大切です。ガスコンロ、電気式コンロなど、どのタイプのものを選ぶにしても、このような機能がついたものであれば、高齢者でも安心して使えます。
●高齢者のための洗面室
Q.高齢者にとって使いやすい洗面室にするには。
A.洗面のときのかがみこんだ姿勢は、腰に大きな負担がかかります。いすをおいても、車いすでも使えるように、洗面台の下にはひざが入るようなスペースをあけておきます。また、腰に力が入らない人は前にもたれる姿勢になるので、しっかりと取り付けます。洗面台の高さは70〜75cmが一般的ですが、高齢者の場合はやや高めの方が使いやすいようです。鏡は立った状態でも、座った状態でも顔が見えるよう、大きめのものを取り付けます。
●高齢者のための快適なトイレ
Q.高齢者が快適に使えるトイレにしたいのですが…。
A.トイレにはできるだけ、自力で用を足せるように細かい配慮が必要になります。便器はかがむ動作が小さく、長く座っていても楽な洋式便器がよいでしょう。また、急激な温度変化が身体にかける負担は大きく、夜間や冬場の寒いトイレで高齢者が倒れるケースも少なくありません。暖房便座や、温水洗浄便器、パネルラジエーター、床暖房などを付ければ、寒いトイレでも快適で清潔に用を足すことができます。また、リュウマチや脳血管障害などで、便器に座ったり立ったりするのが不自由になった方のために手元のスイッチで昇降させることができる昇降便座もあります。また、内開きのドアでは中で倒れた時などの緊急事態の場合に、外から開けられなくなる危険性があります。トイレのドアは必ず、外開きか引き戸とし、鍵は外からでも開閉できるものを付けておきます。車いすの使用を考えると、出入り口の幅は最低でも85cm程度、できれば90cmは欲しいものです。介護が必要な場合には、介護の方が動けるように広めのスペースが必要です。また、便座に腰掛けたり、立ちあがったりするときに支えとなる手すりを壁に付けておくと動作が楽になります。そのほかの安全対策としては、万一の場合に中の様子が分かる小窓を付けたり、緊急用の呼出しブザーを設置するなどの配慮も必要です。
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●健康に配慮した家づくり
Q.子供部屋を増築しようと考えています。体が弱いので健康を考えて造りたいと思うのですがアドバイスをお願いします。
A.健康を害さない家づくりのご相談ですが、最近建材に含まれる化学物質が原因で湿疹や下痢、頭痛などを訴える人が、新築や増築した入居者に増えています。こうした症状は、シックハウス症候群といわれ、欧米では80年代前半から問題になっていました。現在、建材に使われている塗料や接着剤にはホルムアルデヒド、トルエンなどの有機溶剤、床下にまかれる白アリ駆除剤、室内の防カビ、防ダニ処理に用いられる有機リン系の農薬成分など身体に異常を起こす物質がたくさんあります。増築、新築には化学物質をできるだけ含まない建材選びをしたいものです。厳密に言うと住んでいる気候風土によって、具体的な対策に地域差があります。例えば、白アリ対策も大阪近辺では、イエシロアリの生棲圏に入りますので、ヒバ油、木酢液、柿渋、天然塗料メーカーの防腐、防虫剤などを土台に塗った方がよいでしょう。床と天井に杉の無垢材、壁はビニールクロスを使わず低公害の布クロスや和紙を有害物質を発生しにくい澱粉系ののりや、メチルセルローズ樹脂系の接着剤を使います。下地材にはノンホルム合板を使うようにします。土台と構造材には桧やヒバの芯持材を使うなど、これは住宅金融公庫の融資の対象にもなっています。
●湿気対策
Q.家の中の湿気がなかなか抜けません。原因と解決法を教えてください。
A.まず考えられる原因は、敷地の排水と床下換気が充分に行われていないということです。床下換気について基本的には、建築基準法施行令第22条(居室の床の高さ及び防湿方法)に床の高さが45cm以上とすること 外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300平方センチメートル以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすることとあります。規則通り換気孔が作られてもその換気孔の前に物を置いていないか確かめましょう。次に床下を点検し、湿気の有無を調べ、どこか水もれ箇所がないか点検します。ほかに、雨もり、壁の中の断熱材に水分が浸透している場合もあるので、床下部分に床下換気扇を取り付け強制換気をし、窓を開けて通風を図ります。それでも湿気がとれない時は、湿気のひどい部屋の壁を外して調べ、問題があれば改修工事が必要となります。湿気の解決法としては、次の3つがポイントとなります。
(1) 湿気の排出:通風のよいプランにする、湿気を含んだ汚れた空気がある程度は自然に換気されるように、窓の開口部の位置や向き、大きさなどを充分検討しましょう。 換気扇の活用:室内に閉じ込められた空気は汚れやすく、結露などさまざまな弊害をもたらします。空気をクリーンに保つためには、換気扇による機械換気も必要です。
(2) 湿気を取り除く:除湿機能付の空調機器の利用、除湿専用の除湿機もありますが、最近のエアコンは冷暖房のほかに、除湿・空気清浄・脱臭などの機能を持っています。除湿機能(ドライ機能)も、能力的にパワーアップしており、本格的な除湿や湿度コントロールのできるものが増えてきています。 水回り空間の換気設備の充実:家の中の湿気が発生しやすいのは、やはりキッチン・浴室・洗面室・トイレなどの水や熱をよく使う場所です。なるべく、ほかの部屋に湿気が広がる前に、すみやかに戸外に排出できる工夫をしたいものです。
(3) 湿気を出さない:いくら機械的に除湿しても、中に住む人が湿気を出しっぱなしにしていたのでは、効果がありません。極力、室内に湿気を出さないようにし、出した湿気はすみやかに戸外へ排出しましょう。湿気を出さないための住まい方の工夫は、次のとおりです。石油ストーブなどで湯を沸かさない。室内に洗濯物を干さない。乾燥機を屋内で使わない。屋内に置く場合は排気を外に排出するタイプにする。雨の日は窓を開けない。調理中は換気扇を回す。入浴後は30分〜1時間、浴室換気をする。窓ガラスにできた水滴はこまめにふく。外壁に面して家具を置く場合は壁と家具の間に少しすきまをつくる。外壁に面した押し入れには乾燥剤や除湿材を入れておく。
●結露対策
Q.住まいの結露を防ぐ方法を教えてください。
A.断熱性の高い現代の住まいは結露でジメジメしていると、カビの温床となり、人体に悪影響を及ぼすばかりでなく、住まいの壁や天井にシミをつくったり、白アリの発生の原因となったりと、放っておくと住まいの寿命さえ縮めることにもなります。住まいで発生する結露には二つのタイプがあります。一つは窓ガラスや壁の表面などにできる「表面結露」、もう一つは壁の内部にできる「内部結露」です。内部結露は室内の内装材料を透過した湿気が壁に冷やされてできます。結露を防ぐには湿気を出さない住まい方のほかに、住戸内での大きな温度差や、戸外に接する部分での温度差をつくらないことが大切です。表面結露を防ぐにはまず、壁や窓が外気によって冷やされないよう、壁の内部に断熱材を充分入れるほか、窓を2重ガラスなどにすることです。内部結露を防ぐには湿度の高い室内空気が壁内部に入り込むのを防げばよいわけですから、アスファルト防湿紙などの防湿材を壁クロスの内側に入れたり、内装材そのものを防湿性の高い材料で仕上げることが求められます。
●押し入れの結露対策
Q.押し入れの中が結露がひどい。補修方法はどうすればよいでしょうか
A.結露は湿気を多く含んだ暖かい空気が冷たい壁面や壁内部にふれた時に発生します。奥が外壁と、直接隣り合ってる部分の押し入れや、北側の押し入れに結露しやすいようです。結露は壁面と室内の空気の温度差により空気中の水分が飽和状態になった場合に生じます。したがって急激な温度差が生じないように、押し入れ内部と床の断熱性能をよくするため、断熱材を貼ります。断熱材には、木質セメント板、発泡ガラス、高発泡ポリエチレン系、炭化発泡コルク、杉などの木材を使います。さらに、空気が常に流通できるように、押し入れ内部の周囲に5〜6cmのすき間を作った木製の枠を、床にすのこ板を置くと、結露防止に効果があります。補修は、湿度の低い晴れた日に、押し入れ内部の湿気を完全に除去してから行ってください。
●カビ対策
Q.壁のカビが新築間もないのに発生しています。原因と解決策を教えてください。
A.カビは気温20度以上、湿度70%以上で栄養となるものが存在する時に発生するといわれています。いわゆる高温多湿状態がカビ発生の原因なので、対策としては、この三つの要素の一つを取り除くことを考えます。栄養物はごく微量でもあれば発生条件となり除去はむずかしいので、湿度を除去する対策を講じます。新築間もないとのことですが、入居されるまでの期間が長かった場合、湿気がたまることもあります。家全体の通風状態、よく乾燥されてないままの下地を使った建材によるもの、床下換気が不充分など原因を調べて改善しますが、まず第一に、換気をこまめにし、カビ発生原因となる結露をさせないよう注意してください。壁の材料には、水分の吸収、放出が自然にできる天然の木の板や、ノンホルム合板、珪藻土を使ったり、下地材にプラスターボードを貼った上に和紙や、麻、綿など安全性の高いクロス貼りにすると、化学物質を使った建材による室内汚染を防ぎ、日本の気候風土に合った家づくりの材料として好ましく、カビの発生も防げます。
●ヒートショック
Q.高齢者にとって危険といわれる「ヒートショック」とは何ですか。
A.暖かいリビングから寒い廊下やトイレに出たとたん、ブルッと寒い思いをしたことがありませんか? あなたが寒いと感じた以上に、心臓はびっくりしています。これを「ヒートショック」といいます。家の中で人が亡くなる場所は1位が冬場のトイレ、2位が廊下といわれています。これはリビングや寝室は暖房されて、身体が温められていますが、暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、脳卒中や心不全を起こすことがあるからです。人の身体は体温を調節しようとするために、血管を収縮させるので、室温の変化によって血圧が急激に変化するためです。真冬など、暖房をしているリビングとまったく暖房していない廊下やトイレとの温度差は、優に10度を超えるといわれています。とくにお年寄りの場合は命を落とす危険すらあります。 ヒートショックの一番の対策は、リビングと廊下やトイレの室温差をなくすこと。生活空間全体を暖かくすることを心がけることでしょう。最近はトイレや洗面室、浴室、脱衣所、廊下、玄関などにも、暖房設備を取り付けるお宅が増えています。「暖かいから快適だ」ということだけでなく、健康面からみても望ましいといえます。
●住まいのアレルギー対策
Q.子供がアレルギー体質なのですが、住まいの中でできる対策はありますか。
A.ここ数年、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくといったアレルギーに悩む人が増えています。アレルギーは体内でアレルギーを引き起こす「要因」が、身の周りの「アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)」に反応して起こります。このアレルゲンとして最近、問題になっているのが、室内のチリやホコリの中にいる「ダニ」や「カビ」です。ダニやカビが飛ばす胞子などがハウスダストとなって空気中を舞い、鼻やのどの粘膜、皮膚から侵入してアレルギーを起こすのです。ダニは気温20〜30度、湿度60%以上で繁殖します。昔の木造住宅では隙間風が多いため、自然に充分な換気が行われていました。しかし、現在の住まいはアルミサッシや断熱材の普及、マンションの増加など、気密性・断熱性の高いものになり、換気が悪くなっています。換気の悪い部屋で湿度が上がると、ダニの好む高温多湿状態になります。人間にとって快適な環境は、実はダニにとっても快適であるというわけです。また、さらに湿度が80%以上になるとダニの他にカビも発生します。断熱性の高い室内は1年中暖かく、結露などでじめじめしていると、カビの温床になるわけです。いずれにせよ、ダニ・カビを防ぐには、家の中の湿気をためないことが何よりも大切です。そのためには次のような対策があります。 湿気を戸外に排出する:通気・換気 湿気を取り除く:除湿 湿気を出さない:住まい方の工夫 具体的な方法としては、通風配慮したプランにしたり、除湿効果のある建築材料を使用するほか、除湿機能のある住宅設備を利用する方法があります。また、ダニはホコリやフケをエサにして、ホコリやゴミの中など、潜って産卵できる場所で繁殖します。そのため、床に敷いたカ−ペットが彼らの温床となりがちです。まず、カーペットをフローリングに変更することをお勧めします。
●日照を考える時のポイント
Q.できるだけ多くの日光が入るようにリフォームしたいのですが、どんな方法がありますか。
A.日照を考える時のポイントは、太陽の位置です。太陽の高度は夏至に高く、冬至に一番低くなります。図のように高さ1mの物体の影は夏至に21cmですが、冬至には164cmにもなります。つまり、周囲の建物の影は冬至に一番長くなるわけですから、敷地の日照は冬至の時を中心に考えなくてはなりません。正午における太陽の高度(大阪)と影の長さ、また、太陽が必要な冬の時期、その恵みを最も多く受けるのが南側の壁面です。夏至の場合は太陽の位置が高くなるため、南壁面の受ける熱量がそれほど多くありません。つまり、真南の窓は省エネの点からも優れているといえます。ですから、建物の南面の影については、充分なチェックが必要です。家の建て込んだ住宅街では、日照に関して周囲の影響をまったく受けずにすむことはなかなかむずかしいことですが、窓の形状などを工夫することで、採光の効率を上げることはできます。
トップライト(天窓):屋根から直接光を取り入れるトップライトは、その3倍の大きさの窓と同じ量の採光が得られます。
縦長の窓:同じ面積なら、縦長の窓は部屋の奥まで光が入るため、横長の窓よりも明るくなります。
角採光:窓を家の角部に設けることにより、窓が多少、真南からずれていても、長い時間日光を取り込むことができます。
北側の採光:北側の光はすべて反射光のため一定のやわらかい光となります。暖房さえ充分に配慮すれば、北側の部屋は書斎やアトリエなどに適しているといえるでしょう。
●風通しのよい住まい
Q.住まいの風通しをよくするにはどうすればよいでしょうか。
A.風通しをよくする工夫としては以下のような方法があります。
夏の主風方向を考えて、小さくてもいいから窓を作るようにする。西向きの窓の場合はブラインドなど西日をさえぎる工夫が必要。
風の入口と出口となる開口部をできるだけ一直線に設ける。
風の入口と出口となる開口部の高さを変えると、通風に有利。
屋根付近に空気の出口を設ける。屋内の暖かい空気が上昇気流となって出ていくので、風がない時でも自然な対流が生まれてくる。窓が風向きに面していないときは、窓の近くにそで壁を設けると、そで壁に当たった風を室内に導入することができる。
●身体によい入浴方法
Q.肩までつかる昔からの入浴法は実は身体によくないというのは、本当ですか。
A.「肩までつかって100数えて」子供のころよく聞かされた言葉だと思います。肩までつからないとお風呂に入った気がしない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、肩までどっぷりつかるのは水圧による負担が大きく、今では医学的にはお勧めできません。「半身浴」や「腰浴」にして、ときどき肩に湯をかけるなどして温まりましょう。長い間、お風呂の湯温は42度くらいが適温とされてきましたが、近頃ではリラックスするためには、体温に近い38〜40度くらいの湯にゆっくりつかるのがよいといわれています。ただ、あまりの長湯はエネルギーを消耗してかえって疲れるので、3分つかって、3分出るというように身体への負担を小さくしましょう。
また、一番風呂は気持ちよいという方も多いと思いますが、新湯は刺激が強いので、お年寄りや高血圧の人、心臓の弱い人は避けた方がよいでしょう。入るときは湯をよく混ぜ、入浴剤を入れるとよいでしょう。お風呂に入れば温まるのだからと、これまで洗い場や脱衣室の寒さはあまり気にされませんでした。しかし、温度差によるヒートショックは、お年寄りや心臓の弱い人には大敵です。これからはお風呂や脱衣室の暖房を、贅沢と決めつける時代ではなくなりそうです。
●お風呂の効用
Q.お風呂の効用とは。
A.とにかくお疲れの現代人。会社、学校から、近所つきあいまで、疲労やストレスの原因はどこにでも転がっています。心と身体をリラックスさせる空間として浴室やお風呂を充実させようという考えが、現在ひろがりつつあります。風呂のルーツは蒸気と熱気を合わせた、現代のサウナのような石風呂といわれています。石風呂は山から集めたシダや松の葉などの枯葉を内部で焚き、燃え尽きたところで灰などをかき出します。そして床にはむしろなどを敷き、海草類や薬草などと一緒に蒸します。その後、裸に近い状態で入室するというもので、身体を洗うというより、健康を考えたものといえそうです。今のように湯につかるスタイルの浴室は、江戸時代以降、銭湯の発達によってひろまりました。そして、冬至にゆず湯をたてたり、5月の節句にしょうぶ湯を楽しむなど、日本人ならではの風呂文化が形成されていきました。最近は入浴剤のバリエーションも豊富になり、自宅で気軽に温泉気分が味わえます。また、西洋風のハーブやアロマテラピィ(芳香治療法)を取り入れた入浴方法も、雑誌などに紹介されています。家のお風呂を気泡風呂やジェット風呂にされるお宅も増えています。お風呂の効用は、冬は血行をよくし、寒さを防ぐ 夏は発汗を促し、入浴後は爽快感を得られる
新陳代謝を高め、痛み、こりを緩和する 垢や汚れを流して、清潔にする
心身のリラクゼーションで疲労を軽減するなど、さまざまです。最近では、身体を洗い、温めるだけの入浴方法から、半身浴や中温反復入浴法など、一歩進んだ入浴スタイルのバリエーションが、どんどん広がっています。これまで、お風呂の湯温は42度ぐらいがよいとされてきましたが、リラックスするためにはもう少し低い温度のほうがよいことが、最近の研究で分かってきました。このほかにも、安眠するためや便秘を治すための入浴方法が研究されています。最近は自由に湯温が調整できる給湯器もあります。身体の調子や気分に合わせて、さまざまな湯温のお風呂を楽しんでください。半身浴は38度くらいのぬるめのお湯に20分間、みぞおちまでつかる簡単な方法です。肩までお湯につかると、水圧によって心臓や肺に負担がかかりますが、半身浴ならその心配がなく、身体を芯からじっくりと温めます。お年寄りや血圧の高い人、心臓や肺の悪い人に最適です。
●シェイプアップできる入浴方法
Q.シェイプアップできる入浴方法があるときいたのですが、どのような方法なのでしょうか。
A.「中温反復入浴法」といって、38〜40度のお湯に出たり入ったりを3回繰り返します。血液の循環と新陳代謝を活発にし、体内のエネルギーをたくさん消費するので、エネルギーが効率よく消費されます。新陳代謝が高まることで、身体のなかの老廃物を汗とともに排出でき、お肌も美しくなります。そのほか、冷え性や肩こり、腰痛などにも効果があります。入る時は、必ず食後1時間半以上たってからにしましょう。
「中温反復入浴法」の入り方
(1)かかり湯
湯船に入る前に足、腰、腕、肩、腹、胸と心臓から遠い順に湯をかけます。これは汚れをさっと流すと同時に、身体をお湯に慣らすためのステップです。
(2) プレ入浴(5分)
まずはウォーミングアップ。静かにお湯に入って、身体をお湯に慣らします。その間にも皮膚は水分を吸収し、汗腺や毛穴が開いて、中の汚れが落ちやすい状態になります。
(3)休憩(5分)
湯船から出ます。身体にかかっていた静水圧が解かれ、代謝が活発になります。静かに休んでいるのが基本ですが、シャンプーしたい人はこの時にします。
(4)メイン入浴(8分)
ふたたび湯船に入ります。4〜5分たつと、額や髪の生え際からジワジワと汗が出はじめます。この汗は老廃物を含んでいるので、お湯で洗い流しましょう。
(5)休憩(5分)
湯船から出て、(3)と同様、身体の活性化を促します。身体を洗うのはこの時。ここまでくると古くなった角質も浮いてくるので、軽く洗うだけで充分です。
(6) フォロー入浴(8分)
湯船につかるのはこれで最後。身体を芯から温め、発汗を活発にします。ここまでで、約100カロリーも消費します。
(7)入浴後の休憩(20分)
かなり疲れるので、バスローブなどを着て横になります。枕は高くしてください。最低でも10分は横になりましょう。水分補強も忘れずに。
●白アリ被害のチェック方法
Q.白アリの被害を確認する方法はありますか。
A.白アリの被害を確認するには次のような点検をすればよいでしょう。キリもしくはカナヅチと釘を用意し、天井裏の構造材に打ち込んでみてください。白アリに侵された柱や梁は釘を打ち込んだとき、抵抗なく入り込んでしまいます。1階や2階の天井裏の柱や梁が白アリの被害を受けていれば、おそらく床下から屋根裏の柱・梁まで、部分的もしくは全体的に構造強度を失っていることが考えられます。構造材(柱や梁)がそのような被害を受けている場合は建て替えをお勧めします。
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●キッチン・バス・トイレの2階への設置
Q.自宅を親子二世帯住宅にリフォームしようと考えています。お風呂やキッチントイレを2階に造りたいが簡単にできますか。
A.給排水を伴う増改築は、水圧さえあればほとんどの場合、既製品のキッチンやユニットバスの中から選び設置しますので、比較的問題なくリフォームできます。漏水やメンテナンスの心配な部分ではありますが、規格化された製品を用いれば、品質管理がされているので安心です。
最近の住宅では、木舞下地の真壁付きという工法は少ないので、柱と間柱の間は中空で、その間にも充填されている断熱材を除けば、階上への給排水を配管することは可能です。電気の配線も同様です。給排水管は断熱材などを巻いておけば、結露防止、防音にも効果があります。
階上の水の音や足音などの遮音性も考慮して、低簾なプラスターボードを2重貼りにすれば、生活騒音もかなり減るでしょう。
●LDKのリフォーム
Q.LDKのリフォームを考えていますが、キッチンとダイニングをどのように配置すればよいでしょうか。
A.
■独立型キッチン
ほかの部屋から完全に独立させたタイプ。においや煙が広がらないので、本格的な料理に取り組みたい人向きです。スペースは4〜5畳が適当。キッチンの機能を集約できるため、作業効率もアップします。
■オープン型キッチン
キッチンをリビング・ダイニングを仕切らず、オープンにつないだタイプ。料理をしながらでも家族やお客さまとの会話が楽しめます。8〜10畳の広さで、スペースを節約したい場合に向いていますが、キッチンまわりがすべて見えてしまうので収納のしかたに工夫が必要です。
■セミオープン型キッチン
キッチンをダイニングとの間に、ある程度の間仕切りを設けたタイプ。お客さまに対して適度の目隠しになるため、散らかったキッチンを見せるのはちょっとという方にも人気です。スペースはダイニングを含めて12畳以上必要です。開放感のあるオ―プン型と機能重視の独立型の両方の長所を合わせたプランです。
●キッチンのレイアウトのコツ
Q.キッチンをレイアウトする際のコツは。
A.キッチンの中の動線に問題があると、料理をしている時、アチコチに動き回らなくてはならず、イライラすることになります。動線は毎日の調理の手順を平面上で図式化したもの。使い勝手のよいキッチンはこの動線が短く、交差したりしていないことが条件です。料理のしかたや人数によっても変わってくるので、“あなたの場合”をイメージしてみましょう。キッチンでの動作に沿って、冷蔵庫やシンク・レンジを上手に配置すれば、動き回る時間も短縮。快適なキッチンの誕生です。
●キッチンのレイアウトの種類
Q.キッチンのレイアウトにはどのような種類がありますか。
A.
■I型
キッチンセットを一列に並べたレイアウト。調理中の動作は単純ですが、幅が広すぎると作業時間が長くなり、かえって疲れやすく作業効率が悪くなります。幅は最大でも350cmぐらいまで。コンパクトキッチン向けです。
■II型
I型に比べて作業面積・収納が多く取れますが、振り返り動作が増えます。また、通路幅が狭いとキャビネットの扉が開けにくいので、通路幅は最低80cm、標準で120cmは必要です。
■L型
一般的にはDKタイプに採用される場合が多く、二人以上で調理する場合には適しています。また、I型よりも約3分の1ほど作業動線が短くなり、身体の動きを90°変えるだけで作業できるので楽です。コーナー部分を生かすと調理スペースがたっぷり取れますが、台下をデッドスペースにしないような収納の工夫が必要です。
■U型
最も作業面積が多く取れますが、部屋の面積も必要です。また、閉鎖された独立型のキッチンになりがちですので、シンク前をカウンターにしてオープンにするとよいでしょう。U字の真ん中部分の空き寸法は、80〜120cm程度の適度な狭さのほうが動線を短縮できます。
■アイランド型
キッチンの中間スペースにキッチンセットの島をつくります。I型やL型と組み合わせて、ガスレンジやサブシンクをアイランドにというケースも多くなっています。にぎやかな料理を楽しみたい家庭向きです。
■ぺニンシュラ型
L型・U型の一部が半島のように突き出した型。半島の部分には内側にシンク、外側にカウンターを設けて、対面式にすることが多いようです。設計の自由度が大きいので個性的なキッチンが造れますが、LDに接していることが多いので、リビングからの視線を考慮しての設計が大切です。
●キッチンの換気
Q.キッチンの換気は何に気をつければよいでしょうか
A.換気の方法には窓による自然換気と換気扇による強制換気がありますが、キッチンは日常的に火を使い、煙やにおいなども発生する場所なので、強制換気を効果的に行う必要があります。換気扇には、フードを付けたほうが煙や湯気を集めて排出できるので、効果的です。換気扇には、従来のプロペラ式の他、レンジフードタイプや煙などの温度変化で自動運転するタイプ、吸い込み口がレンジの間近にあり、煙などを吸い込んで室外へ排出する下引き排気システムなどがあります。
●システムキッチンの選び方
Q.システムキッチンの選び方を教えてください。
A.
(1)レイアウトを決める:キッチンセットをどんな型で並べるかを決めます。簡易型ではI型・L型を中心に選ぶことになるでしょう。部材型ならどんなレイアウトも自由自在。キッチンの面積に合わせて、パーツを組み合わせていきます。
(2)高さ・奥行きを考える:あなたの身長に合わせて、使いやすいワークトップの高さと奥行きを選びます。高さは一定にしたほうがよいですが、奥行きは流し台と収納部分とで変えることもできます。
(3)扉材を選ぶ:メーカーごとに色・素材・表面処理の方法などの豊富なバリエーションがあります。
あなたのキッチン・イメージに合うものを探しましょう。インテリア性を重視するだけでなく、汚れに強く、メンテナンスの簡単な素材を選ぶことがポイントです。
(4)ワークトップを選ぶ:やはり熱・水・汚れに強く、メンテナンスの簡単な素材を選ぶことが大切です。人工大理石などは色・デザインも豊富ですので、あなたのイメージに合うものを探しましょう。
扉材との相性やバランスも忘れずにチェックしてください。
(5)シンクを選ぶ:ふだんの調理の仕方から、大きさや深さ、ダブルかシングルかを選びます。
同時に水栓金具も自動センサー付き水栓やレバーハンドル式、ハンドシャワー式などがありますので、水仕事の利便性を考えて検討されるのもよいでしょう。
(6)レンジと換気扇を決める:簡易型・部材型ともに、グリル付きガスレンジと換気扇・レンジフードを組み込むことができます。位置はもちろん、高さも検討しましょう。さらに、オーブンや食器洗い乾燥機などを組み込むことができます。
(7)収納を考える:吊り戸棚ユニットは、だいたいどのメーカーでもレイアウトに合わせて用意されています。部材型では、さらに小さなスペースに対応できるパーツが揃っており、キャビネット内に組み込めるオプション設備が充実しています。
●キッチンの適切な寸法
Q.キッチンの高さ、奥行きなど適切な寸法を教えてください。
A.一般的に発売されているシステムキッチンは高さ80cmと85cmまたは86cmが標準サイズとなっており、メーカーによっては個別に調節できるタイプもあります。人間工学からみた適正な調理台の高さは「身長÷2十5cm」が目安です。しかし、キッチンの高さは使う人や使い方によって異なります。大切なのは、計算値よりも実際にキッチンに立つ人の実感。ショールームなどで実物の前に立ってみることをお勧めします。また、共働きのご家庭では、奥さまだけでなく、だんなさまやお子さまの使いやすさも考慮してお選びください。奥行きは60cmが標準ですが、最近では、より奥行きのあるものを希望する方が増えているようです。そのため65cmのタイプを用意しているメーカーも多くなってきました。奥行きがあれば奥に物を置くこともできますが、手が届くかどうかを考えると、最大80cmぐらいまでが適当でしょう。
●キッチンの天板の材質
Q.キッチンの天板の材質にはどのようなものがありますか。
A.キッチンに汚れはつきもの。特に調理カウンターは熱い鍋を置いたり、調味料や酢がこぼれたりするので、メンテナンスが簡単で、しかも強い素材を選びたいものです。また、オープン・セミオープン型のキッチンではインテリア性も大切です。これまで主流だったステンレス以外にも、見ために美しい新素材が増えています。
■ステンレス
汚れや熱・水に強いことから、最もよく用いられる素材。また、シンクとワークトップを一体にできるので、水作業の多い家庭向きです。エンボスなど表面加工を施して、金属特有の“冷たい感じ"をなくしたものも出ています。
■人工大理石
高級感があり、インテリア性が高い素材。キズ・汚れに強く、耐久性も優れています。普段のお手入れは中性洗剤で細かいキズもクリームクレンザーなどで磨けばほとんどきれいになります。
■タイル
水・熱に強い素材ですが、目地はどうしても汚れやすいので、あまり小さなタイルは使わないほうが賢明です。色や模様、貼り方のデザインバリエーションは豊富です。
■樹脂系
メラミン化粧板はデザイン・色のバリエーションが豊富。ローコストでカジュアルなインテリアに向いています。
■木質系
手触りがよく、見た目にも暖かな印象を与えます。表面の塗装をしっかりとして耐熱・耐水性を高める必要があります。
●キッチン扉の材質
Q.キッチン扉の材質の選び方は。
A.システムキッチンの扉材は、壁材や床材などとともに、キッチンのインテリアイメージに大きく影響します。材質の種類やデザイン・カラーバリエーションが豊富にあり、つい見ための美しさやデザインの格好よさにとらわれがちですが、使いはじめてからのお手入れなどを考えると、材質にも注意が必要です。
■メラミン化粧板
紙にメラミン樹脂をしみ込ませ、熱を加えて固めたシートを板の表面に貼り付けています。耐水性・耐熱性に優れ、表面が硬く傷つきにくいので、キッチンには適しています。
■ウレタン塗装仕上げ
高級木製家具に多く使われている、ウレタン樹脂塗料を板の表面に塗装したものです。塗膜が強靭で耐摩擦性に富んでおり、外れにくく耐薬品性にも優れています。
■塩ビ化粧板
表面を塩化ビニル樹脂のシートで仕上げたもので、色が美しく、柄も鮮明。また、水にも強いのでお手入れも楽です。
■鏡面仕上げ
グランドピアノの仕上げと同じで、鏡のようになめらかで光沢のある表面が特徴です。シャープで透明感のある印象を与えますが、ホコリや扉にさわった時の指紋の跡などが目立つので、きれいに保つためにはふだんのお手入れが必要です。
■ホーロー
七宝と同じ製法で、金属板にガラス質の層を焼き付けてつくられます。光沢と優れた発色性をもち、耐水性・耐熱性に優れています。また、ゴキブリをよせつけにくいことも特長の一つ。ただし、傷をつけるとそこから錆びることがありますので、注意が必要です。
■木質系
天然木を切り出したものや、「人工銘木」といって天然木を薄く削ったものを貼り合わせて成形したものなど、加工の仕方は各種あります。いずれも表面にウレタン塗装などを施して耐水性をもたせていますので、普段のお手入れはサッと水ぶきするだけで充分。ただし、硬いものをぶつけると、へこみができたりしますので注意しましょう。
●シンクのタイプ
Q.キッチンのシンクにはどのようなタイプがありますか。
A.
■パーティーシンク(幅約40cm)
サブシンクとして、調理中の洗い物を置いたり、果物や野菜専用にしたり、時にはワインを冷やすなど、補助的に使われるシンク。
■ダブルシンク
大小二つに区分されたシンクのこと。大きい方はシングルシンク、小さいほうがパーティーシンクのサイズになっているのが一般的。
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●オーブン・レンジ・グリルの選び方
Q.キッチンのオーブン・レンジ・グリルの選び方のポイントを教えてください。
A.多くの家庭では、コンロ・グリルの使用頻度が最も多く、オーブンレンジは使いこなせるかどうかがポイントになります。そこで、ガス加熱機器の構成として、グリル付きコンロの充実を第一に考えてみましょう。例えば、コンロをハイカロリーバーナータイプにするとか、口数を多くするなど。これらを考えたうえで、お菓子やオーブン料理をよく作るご家庭なら、オーブンレンジをビルトインされるとよいでしょう。システムキッチンにセットできる加熱機器は、次の3タイプあります。
■ビルトインコンロ+ビルトインオーブン
一見、はじめから一体になっているように見えますが、それぞれが単体でセット構成されています。組み合わせは自由自在ですし、コンロだけ後で取り替えることも可能です。現在、システムキッチンにビルトインされているコンロやオーブンは、このパターンが最も多くなっています。
■一体型ビルトインオーブンレンジ
コンロ・オーブン・電子レンジ機能が一体になったものです。
■据え置き型テーブルコンロ
レンジをビルトインしないで、単体のテーブルコンロを専用の台に置くタイプで、簡易型システムキッチンといえます。
●システムキッチンのビルトイン機器
Q.システムキッチンのビルトイン機器にはどんなものがありますか。
A.
■温度センサー付きコンロ
センサーで鍋底温度を検知して、天ぷら油の過熱や空だきを防止したり、コンロや魚焼きグリルの消し忘れを防ぐタイマーが付いています。一般家庭からの火事の主原因となっているのが、天ぷら油の過熱による発火です。これは油の温度が約370度に達すると、自然発火してしまうからです。天ぷら油過熱防止機能が付いていれば、約250度になると自動的にガスを止めてコンロの火を消すので、たいへん安心です。また煮物の焦げつき消火、油温の一定温度キープなど、便利でしかも安全で安心な機能を装備したものもあります。
■フッ素コート加工コンロ
トッププレートにフッ素コート加工を施しています。しつこい油汚れや煮こぼれもサッと拭き取るだけで、簡単に落とせます。
■コンビネーションレンジ
ガスオーブンに電子レンジ機能が付いたオーブンです。同時に使用すれば外からはガスの炎でこんがりと、内部は電子の力でスピーディーに火を通し、調理時間を短縮。もちろん、別々にも使えます。
■ビルトイン食器乾燥機・食器洗い乾燥機
ユニットに組み込まれた食器乾燥機は食器を清潔に乾燥し、普段よく使う食器を収納しておくこともできます。また、食器洗い乾燥機は一度に5〜7人分の食器を洗浄、乾燥。後片付けの手間が大きく省けます。
■キッチンシューター
生ゴミの処理は、なるべくコンパクトにして、こまめに室外に出すことが基本。キッチンの外壁まわりに余裕があれば、キッチンシューターをお勧めします。生ゴミはポリ袋に入れて投入口から捨てるだけ。投入口を開ければ自動的に換気扇が回り出すので、気になるにおいもシャットアウトします。
■足元温風機
キッチンは北側に配置されることが多く、リビングやダイニングに比べて寒いもの。足元温風機を組み込めば足元が暖かく、気持ちよく作業できます。
●ビルトインコンロの取り替え
Q.家のコンロはビルトインタイプなのですが、システムキッチン本体はそのままに、ビルトインコンロだけの取り替えは可能ですか。
A.使用頻度が高いコンロは、システムキッチン本体に比べて取り替え時期が早くきます。
システムキッチンにぴったりビルトインされているコンロだと、取り替えるのが大変だとお考えの方が多いようです。しかし、システムキッチンの本体はそのままで、コンロ部分だけの施工で、簡単に取り替えができます。
●ビルトインタイプの食器洗い乾燥機の取り付け
Q.ビルトインタイプの食器洗い乾燥機は新築時やリフォームと同時でないと、システムキッチンに取り付けられないのでしょうか。
A.シンクの下や収納キャビネットのスペースを利用して取り付けられる、後付け用ビルトインタイプ食器洗い乾燥機もあります。キッチンによっては設置できないケースもありますので、取り扱いメーカーに確認してもらう方がよいでしょう。
【後付け可能性判定チェック】
A.幅435mm以上、幅方向では排水トラップに当たらないことをチェックしてください。
B.高さ467mm以上、高さ方向ではシンクの底に当たらないことをチェックしてください。
C.奥行485mm以上、奥行方向では収納するうえで邪魔なものがないかチェックしてください。
●浴室を広く見せる方法
Q.リフォームしても間取りの関係で浴室を広げることができません。浴室を広く見せる方法はありますか。
A.のびのびと入浴するためにはある程度の広さは確保したいものです。しかし、敷地の広さや間取りの関係で、なかなか思うようにならないことが多いでしょう。広さをそのままに浴室を快適にするコツには以下のようなものがあります。浴槽の縁を下げれば感覚的に広くなる。脱衣所との壁を一部ガラスにする。鏡を効果的に使って広く見せる。広がりを感じる淡い色などを上手に使って、圧迫感を感じさせないようにする。戸建住宅の場合は、出窓を付けると設置面積はそのままに、浴室を広く使うことができます。浴室専用の坪庭を造り、外から見られないように囲ってしまえば、外の景色を眺めながら入浴することができます。坪庭に対して大きな窓をつくると、露天風呂気分も味わえます。マンションの場合は、坪庭のかわりに浴室に観葉植物を置くスペースを設けておきましょう。浴室に適しているのは、玉シダなどのシダ系やゴム、アロエなど、湿気に強く、あまり日光を当てなくてもよい種類。いくつか用意して、ときどき日に当てたり、チェンジして気分を変えたりできるようにしておくとよいでしょう。
●浴室の広さ
Q.浴室の広さはどのくらい必要でしょうか。
A.お風呂や洗面室・トイレといった水回り空間は傷みやすく、10〜15年ぐらいになると設備機器の取り替えやリフォームが必要になってきます。また、すべって転んだり、冬場は居間や寝室との室温差が原因でお年寄りが倒れたりと、家庭内事故の多いところでもあります。
■最低限必要な浴室の広さ
これまでの標準サイズは0.75坪ぐらいですが、のびのびくつろぎたいのなら最低1坪ぐらいは確保したいものです。住宅の中でのリフレッシュ空間としての役割が見直されつつある今、1.25坪を超える大きな浴室を設けているご家庭もあります。
■最低限欲しい洗い場の広さ
洗い場での人の動作には最低限必要なサイズがあります。身体を洗うとひじが壁に当ったり、かけ湯が浴槽に入ったりするようでは、洗い場の面積としては不充分です。
さまざまな面から不都合のない洗い場の大きさは、1200×1000mm。スペースが許すなら、最低限これだけの大きさは確保したいものです。
●浴槽の選び方
Q.浴槽の選び方を教えてください。
A.浴槽は大きさや、またぎ込みの高さ、形態、素材などが違うさまざまなタイプがあり、それらによって出入りのしやすさなどが決まってきます。そのため、浴槽を選ぶ際には念入りな検討が必要です。
■和式
和式は深さがたっぷりあり、ひざを折って入るので、子どもと一緒に入ったり、肩までつかりたい人向きです。ただ、この入浴スタイルは水圧による影響で身体が収縮し、呼吸運動や心臓の働きが活発になり、心臓病や高血圧の人、あるいは高齢者にはあまり好ましくないとの指摘もあります。和式の基本サイズは、長さが80〜120cm、深さは60cm。
■洋式
浅く長い浴槽に寝た姿勢で入浴できる洋式タイプは、体に無理な圧迫をかけません。ただし、身体が浮くことがあり、肩までつかれないと寒く感じます。また、介護を必要とする人を入れる場合には、縁が低いので入れやすいのですが、滑りやすく立ち上がりにくいので、滑り止めや手すりが必要です。洋式の基本サイズは、長さが120〜180cm、深さは45cm。
■和洋折衷式
和式と洋式の両方の長所を合わせたタイプ。肩までつかれ、適当に身体を伸ばすこともできます。最近はこのタイプがよく使われるようになってきました。和洋折衷式の基本サイズは、長さが110〜160cm、深さは60cm。また、素材についても以前は種類も少なかったのですが、最近はいろいろな素材が選べるようになり、色も形も多種多様で迷ってしまうほどです。浴室のイメージに合った素材を選び、その素材に合ったお手入れをすることが大切です。
■FRP
ガラス繊維で強化したポリエステル樹脂を使用、浴槽の素材として最も一般的です。なめらかで温かな肌ざわりが楽しめ、カラーバリエーションも豊富。ただ、汚れや傷がつきやすいなどいくつかの弱点もみられますが、材質の改良が進んでいます。
■ホーロー
鋼板ホーローと鋳物ホーローがあります。鋳物ホーローの方が厚みのある素材を使っているので重量感があり、丈夫で錆や腐食に強いなどの特徴があります。しかし、2階の浴室に置くには荷重対策が必要です。いずれもガラス質のホーロー層で仕上げられているので、特有のなめらかな肌ざわりと美しい色が楽しめますが、シャワーヘッドを落としたりして傷をつけると、そこから錆びるので充分な注意を。小さな傷はすぐにメンテナンスすれば大丈夫です。
■ステンレス
何といっても傷や錆に強く、清潔な状態を維持しやすい点が根強い人気の理由。裏面に保温材を吹き付けてあるので保温性能にも優れ、金属特有の肌ざわりさえ気にならなければ、申し分のない浴槽といえます。
■人工大理石
FRP系の高級仕様で、天然大理石風の色調と樹脂素材を生かした加工性のよさ、肌ざわりのよさといった特徴があります。豊富なカラーバリエーションも魅力です。材質にはしっとりとした肌ざわりで保温性抜群のポリエステルタイプ、硬質で衝撃に強く、色あせしないアクリルタイプなどがありますので、好みのものを選びましょう。
●システムバスと従来の浴室の違い
Q.マンションなどでよく使われているシステムバスと従来の浴室とは何が違うのですか。
A.在来工法による浴室は、各々の家ごとに大きさを合わせて現場で造ります。しかし、素材や大きさ・形などが自由に選べるという反面、工期が3週間程度と長くかかり、工費も高くなります。システムバスとは、いわゆる既製品で、床・浴槽・壁パネル・天井パネル・ドアの各パーツを選び、現場でそれらを組み立てるものです。工費が安く、軽量で工期も5日程度と工事が簡単ですし、防水性・断熱性にも優れています。また、工場生産のため、性能が均一。最近は在来工法のタイル貼りに劣らないほど、デザインやグレードのバリエーンョンも豊富です。ただし、規格サイズのため、スペースが合わないと使えない場合もあります。どちらにするかは、条件や希望をしっかり検討したうえで決定されることをお勧めします。
●洗面室のプランニングのコツ
Q.洗面室のプランニングのコツは。
A."洗面室で何をするか"で、広さ・プランが決まります。洗面室のタイプには顔を洗うだけの専用タイプ、洗面室と脱衣所、さらに洗濯機置場も兼ねた兼用タイプがあります。専用タイプは廊下やホールの一部に洗面化粧台を置くというケースが多く、出窓と組み合わせたタイプも出ています。兼用タイプで広さに余裕がある場合は、次のようなプランが考えられます。
■ベンチのある脱衣所兼洗面室
やや広めの洗面室には造り付けのベンチを設けると、お年寄りなどはゆっくり座って着替えができるので喜ばれます。また、湯上がりに休憩したり、ベンチ下を脱衣かごの置き場にするなど、メリットはたくさんあります。
■ユーティリティーコーナーとして
洗濯機を置いて主婦の家事室と兼用するプランです。この場合、洗濯機の置場に注意し、洗面台と直交しないようにしましょう。面積に余裕があれば、アイロンがけのできるコーナーや家族の着替えを収納するコーナーなどを1カ所にまとめて設計するのも一案です。
■パウダールームとして
洗面室でお化粧する女性は多く、化粧品の収納コーナーをつくったり、メイクアップの色味が分かるように自然光を取り入れたり、3面鏡タイプを選ぶなどの工夫が考えられます。自然光を取り入れにくい場合は洗面化粧台の照明を自然光に近い白熱灯にするとか、鏡はくもり止めヒーター付きのものにするとか、便利なパーツを選びましょう。
●トイレのプランニングのコツ
Q.トイレのプランニングのコツは。
A.
■トイレスペースの大きさ
トイレはほかのスペースの犠牲になりがちですが、少しでも広いほうが使いやすいので、できるだけスペースを確保しましょう。最低、135×90cmぐらいは欲しいところです。また、出入口の幅は最低60cm(車いすの利用を考えるなら80〜85cm)、できれば65cm以上にします。
【水洗トイレの最小スペース】例えば、水洗トイレを設置する場合、トイレ内での動作を考えると間口70〜75cm以上、奥行120〜125cm以上のスペースが最低必要です。
■トイレのドアの開き方
通常は内開きが多いですが、最近は中で人が倒れた場合のことを考えて、外開きにする家庭も増えてきました。しかし、トイレは廊下に面 していることが多く、人の動線を考えないと外開きドアは事故の元です。最も省スペースでイザという時にも安心なのは、引き戸です。
■トイレは各階に
2階建・3階建住宅の場合、各階に1カ所ずつトイレを設けましょう。階段を昇り降りしなくてもトイレに行ける利便性もちろんのこと、朝など家族が分散して使用できる点がメリットです。
ただし、この場合気をつけたいのは、上下階でトイレなどの水回りゾーンを揃えること。配管や配線を集中させたほうがコストダウンが図れるからです。
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●給湯器の種類
Q.給湯器にはどんな種類がありますか。
A.
■貯湯式
貯湯タンクにいったん水を溜めてから、ゆっくり加熱して沸かしあげます。湯圧が低くおさえられているので、2階ではシャワーの勢いが不足するのが難点です。
■元止め式
器具の付いているその1カ所のみに給湯するタイプです。複数箇所の総湯やお風呂を沸かすためには、別に給湯設備が必要です。
■先止め式
水が器具を通過する間に加熱されてお湯になる方式です。使う分だけのお湯を、使う時につくるので無駄がありません。
■セントラル給湯
浴室・洗面・キッチン・洗濯機カランなど複数の場所に一つの給湯器で給湯するタイプです。現在の主流ですが、さらにお風呂沸かしや暖房などの機能を一つのボイラーに集約したものもあります。
ガス瞬間湯沸器の能力は号数で表されます。家庭用のセントラル給湯は16号が主流ですが、最近では能力がアップした24号へと移りつつあります。24号給湯器だと、冬場でもキッチンとシャワーなど、2カ所でお湯を同時に使っても湯温・湯量が変化しません。
●浴室の設備
Q.浴室の設備はどのようなものがありますか。
A.
■気泡風呂
最近、健康への配慮から気泡風呂を取り付ける人が多くなっています。浴槽の湯を吸い込み、噴出するときに空気を吸い込むことによって気泡を発生させるもので、気泡と噴流の効果で新陳代謝を促進します。神経痛や疲労回復に効果があるといわれています。
■サウナ
本格的な高温タイプのほか、リラックス目的の遠赤外線タイプや美容効果も期待できるスチームサウナなどが一般的。給湯器にスチーム機能が付いているタイプもあります。
■浴室暖房換気乾燥機
換気乾燥システムは洗濯物の乾燥が目的ですが、このシステムを採用することによって、浴室も乾燥し、暖房機能もあるので冬場の入浴が苦痛でなくなります。どのメーカーの商品も、換気・乾燥の2機能は付いています。取り付けは換気扇の排気口を利用します。取り付けが不可能な場合もあるので、メーカーなどに問い合わせるのがよいでしょう。
■自動風呂機能
空の浴槽に自動的に湯が注がれ、あらかじめ設定しておいた水位にくると自動的に停止し、湯温も設定温度になります。しばらくして湯温が下がると再び加熱され、入浴していて湯が減ると自動給湯されて水位がもとに戻るというしくみになっています。お風呂の沸かし過ぎやお湯の止め忘れがないので便利です。外出先からお湯はりの可能なテレコントロール付きのものもあります。
●システム洗面化粧台
Q.システム洗面化粧台とはどういうものですか。
A.洗面台に照明器具や収納スペースを付けてセット化した洗面化粧台。服を着たまま洗髪できるハンドシャワー付きやドライヤー内蔵、足元温風機付きなど、さまざまなタイプがあります。また、センサーで自動的に点灯・消灯する照明など、先進機能を装備した高機能洗面化粧台もあります。
●トイレの設備
Q.トイレの設備にはどのようなものがありますか。
A.
■温水洗浄便座
トイレに欲しい機能の1位は、ウォシュレットに代表される温水洗浄便座です。「洗浄」「暖房便座」「温風乾燥」の基本機能に加えて、「脱臭」「抗菌」といった付加価値の付いた商品もたくさん出ています。
■パネルラジエーター
風を起こさないふく射式暖房機器なので、においが気になるトイレに最適です。薄型なので場所もとりません。
●気泡風呂の効果
Q.気泡風呂を家庭にも取り付けられると聞いたのですが、実際にはどういった効果があるのでしょうか。
A.最近、温泉やホテルの風呂で体験した人が、その心地よさをわが家にも・・・と、自宅にも取り付けるケースが増えています。気泡風呂は“なんとなく心地よい“だけでなく、健康や美容面からみても、さまざまな効果があります。
■入浴感を高めて、心身ともにリラックス
勢いよく吹き出す泡が浴槽いっぱいに満ちあふれ、身体を包んで弾ける心地よい刺激が入浴感を高めます。ゆったりとくつろいだ気分で、バスタイムを楽しむことができます。
■自然界の「ゆらぎ」のなかでリラックス
そよ風、波の音、小川のせせらぎなどには、リラックスしているときの脳波や心拍に共通する周期や振幅のパターンがあります。この自然界にある心地よいリズム「ゆらぎ」は、私たちにやすらぎ感やりラックス感を与えてくれます。この「ゆらぎ」を気泡の出方に応用した機種があります。「ゆらぎの気泡」とは、一定のゆらぎのりズムを人工的につくり出し、それに合わせて気泡の出方がランダムに変化。絶妙の心地よさが味わえます。
■温浴効果を高め、湯冷めしない
気泡が身体に当たって弾けるときに超音波を発し、熱エネルギーに変化するので全身がポカポカ温まります。身体の芯まで温まり、湯冷めしにくくなるので、冷え症の方もゆっくりおやすみになれます。
■肩や腰の痛みをやわらげる
気泡が弾けるときに出る超音波には、身体中の細胞を細かく振動させる働きがあります。そのため、血行がよくなり、肩こりや腰痛もすっきり解消、筋肉疲労にも有効。徐々に痛みがやわらいでいくのが実感できます。
■お肌をきれいに美しくする
超音波が皮膚の細胞を刺激すると、皮膚老化の原因となるアカや脂肪、老廃物などの汚れが落ちやすくなるため、毛穴の奥まですっきりします。新陳代謝もよくなるので、ハリのあるみずみずしい肌を保つことができます。さらに、気泡を生かしてエステティックやシェイプアップ効果も期待できます。
●床材の種類
Q.リフォームで床材を貼り替える時の種類にはどんなものがありますか。
A.床は直接身体に触れる部分です。このため、素材の感触が床材選びの重要なポイントになります。床材には次のような機能が求められます。
丈夫である 音が響かない 水に強い 掃除がしやすい 滑りにくい
どの条件を優先させるかは部屋の用途によって変わってきます。たとえば、キッチンや洗面室などの水回りでは、掃除のしやすさや対候性にすぐれていることが求められます。また、小さな子供や高齢者がいる家庭では、安全性への配慮も必要です。床材の種類としては次のようなものがあります。
■フローリング
耐久性に優れ、ホコリを吸収しないので掃除が簡単なうえ、ぜんそくやアトピーの方にも適しています。ただし、夏場はひんやりとして気持ちいいのですが、冬場は冷たく感じます。
■クッションフロア
ソフトな弾力性があり、水に強く、手入れも楽です。ゴム製品が接触すると化学反応を起こし、溶けて汚れが付着するので、家具の足先についているゴム性のキャスターなどには気をつけましょう。
■畳
吸湿性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。高温多湿の日本にマッチした素材で、素足でもベタベタせず、独特の感触が魅力ですが、磨耗しやすいのが欠点。
■カーペット
保温性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。しかし、ホコリが舞わずに溜ってしまうので、ダニの温床となりやすく、まめに掃除をしなくてはなりません。また、直射日光に当たると色あせするものもあります。
■タイル
水や汚れに強いので、水回りに使われます。手入れも簡単で、見た目も清潔ですが、足ざわりが冷たいのが難点です。
●フローリングの注意点
Q.自宅の床をカーペットからフローリングに替えたいと考えていますが、注意点はありますか。
A.フローリングは音が下階に響きやすいので、マンションなどで床をフローリングに替える場合は防音に気をつけなくてはなりません。カーペットからフローリングに替えたために下階の人から苦情がくることがあるようです。マンションによっては管理組合などでフローリングを禁止しているところ、フローリングの仕様を指定しているところなどもあり、マンションの管理規約に従ってリフォームしなくてはなりません。例えば、あるマンションでは
ぜんそくなどの症状が医師によって証明されること
上下階の同意を得ること 遮音性能がL-45の基準を満たすものを使用すること
というような規約が定められています。最近では、防音性能を高めたフローリング材も出ているので、これらの床材を試してみるのもよいでしょう。
床衝撃音に対する遮音等級別の生活実感 (日本建築学会編「建物の遮音性基準と設計指針」)
L-30 ほとんど聞こえない まったく聞こえない 子供が大暴れしても良い
L-35 静かな時間聞こえる まず聞こえない 多少飛び跳ねても良い
L-40 遠くから聞こえる感じ ほとんど聞こえない 気がねなく生活できる
L-45 聞こえるが気にならない サンダル音は聞こえる 少し気をつける
L-50 ほとんど気にならない ナイフなどは聞こえる やや注意して生活する
L-55 少し気になる スリッパでも聞こえる 注意すれば問題ない
L-60 やや気になる 箸を落とすと聞こえる お互いに我慢できる限度
L-65 よく聞こえて気になる 10円玉でも聞こえる 子供がいれば文句がでる
L-70 非常によく聞こえうるさい 1円玉でも聞こえる 子供がいても上が気になる
L-75 非常にうるさい 非常にうるさい 注意していても文句がでる
L-80 うるさくて我慢できない うるさくて我慢できない 忍者的生活が必要
ホームプロは独自の基準で審査した加盟会社をお客さまにご紹介しています(匿名・無料)。会社概要やご利用になったお客さまの声、リフォーム事例をご覧いただけますので、比較検討に便利です。ぜひご利用ください

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●インテリアの色の選び方
Q.リフォームにあたってインテリアの色がなかなか決められません。なにかコツを教えてください。
A.壁紙の柄やカーペットの模様も統一感のあるものを選び、細かい色にとらわれずに全体的な色相で判断してその同系色でまとめます。天井は明るい色彩にして、床は暗い色にすると落ち着いた雰囲気の部屋になります。さらに、アクセントにしたいスペースがあれば、全体の色相の反対色や大胆な柄を用いると効果的。その部分の面積は小さい方が効果が高く、また品よく仕上がる場合が多いようです。そのほか思い切って色が使えるものに、カーテンがあります。カーテンは光や音をさえぎり、保温や目隠しという実用的機能がありますが、比較的手軽に取り替えができるので部屋の雰囲気づくりにとても効果的です。色を整理すると12の色相に分けられ、この12色どうしを混ぜ合わせたり、そこに白と黒を混ぜることで、すべての色はつくられます。
●壁紙の選び方
Q.壁紙の選び方を教えてください。
A.部屋の面積の多くを占める壁材は、インテリアのイメージを左右する重要な要素です。このため、壁紙は色合いと質感が重視されますが、断熱性や遮音性などの機能も忘れてはなりません。手入れの点からいえば、空気中のホコリやたばこの煙に汚れにくく、年が経っても傷みにくい素材が理想的です。壁紙には大きく分けて、紙壁紙、織物壁紙、ビニール壁紙の3種類があります。
■紙壁紙
施工しやすいのですが、耐水性や耐摩擦性に劣るため、日本ではあまり普及していません。紙壁紙が中心に使われているヨーロッパでは、デザイン・色柄ともに優れたものが多く、日本でもヨーロッパからの輸入品を手に入れることができます。
■織物壁紙
やわらかい質感に高級感がありますが、耐水性に乏しいことや、つなぎ目部分の糸がほつれるといった欠点もあります。
■ビニール壁紙
日本では施工がしやすく、安価で、色柄も豊富なビニール壁紙が一般的に使われています。ビニール壁紙は耐水性に優れ、手入れも簡単です。しかし、湿気のこもる北側の部屋などでは結露やカビが発生しやすいのが欠点です。最近では防カビ、結露防止、脱臭、抗菌といった付加機能がついた商品も出ているので、用途にあったものを選ぶとよいでしょう。
●壁紙の貼り替え
Q.壁紙の貼り替えを考えていますが、業者に頼んだ方がよいのか、自分でできるのか分かりません。
A.壁を壊すような大がかりなリフォームは業者に頼まざるを得ませんが、ヤル気と時間さえあれば、内装変更やちょっとした補修など、かなりのことは自分でできます。近頃はホームセンターなどで、たいていの材料が手に入ります。壁紙などの材料も素人が扱いやすいように改良した商品がたくさん出まわっています。お店によっては取り扱い方などについて相談に乗ってくれるコンサルタントがいたり、講習会を開催しているところもあります。もちろん、専門の業者に頼めばきれいに仕上げてくれますし、もし、不備があれば、文句をいうこともできます。でも、自分でやると材料費だけですみます。どちらを選ぶかは、あなたがどの部分をどのようにリフォームしたいかという優先順位と資金面から、考えられるとよいでしょう。
●上手な収納のコツ
Q.ものが増えてしまい、収納スペースが足りません。うまい収納の方法を教えてください。
A.収納を考える際、まず最初に考えたいのが、生活行動とその基盤となるゾーンです。どの場所で、どのように使うか、誰が使うかなど、24時間の行動や生活習慣、癖まで一つひとつ挙げながら考えてください。リビングやダイニングで家族一緒に使うもの、入浴や洗面、家事などで使うもの、寝室や個室で使うもの・・・。“モノ”の性質を明らかにすると、使用の目的・使用空間・使用頻度、シーズンなどが分かってくるはず。そして、それを使うときのシーンや頻度を把握し、どんな動作をするかなどを考えれば、スペースもおのずと決まってくるはずです。いずれにしろ、収納は「使うところに使うものを」が基本。固定観念を捨てて考え直しましょう。収納の基本は、どう使うかとどうしまうかの相関関係にあります。日用品など使用頻度の高いものと、ある季節だけ使うものや冠婚葬祭用品などたまにしか使わないものとでは、当然収納の仕方が違ってきます。ものを1カ所にまとめて保存・収納しようという考え方が「集中収納」で、使う場所に合わせて収納する考え方が「分散収納」です。集中収納にはクローゼットや押し入れ、納戸、物置などを利用しますが、使用頻度に合わせて取り出しやすさ、しまいやすさを考慮しましょう。収納計画に入る前に、まず取り組みたいのが、収納するべきもののリストアップです。スリッパやコーヒーメーカー、置き時計など忘れられがちなものもありますし、また不要なものも出てくるはずです。そして将来の暮らしの変化をもイメージし、視野に入れながら、余裕を持った計画を立ててください。家の中にあるすべてのものが、本当に必要なものでしょうか。収納を考える前に、必要なものとそうでないものとをはっきりさせることが大切です。必要のないものは思い切って処分します。簡単そうで一番むずかしい作業ですが、しまってあるスペースの価値と比較してみましょう。いらなくなったものをムダにしないで処分できる方法として、リサイクルショップ、フリーマーケットなどが挙げられます。不用品を引きとってもらえるうえにお金も手に入るのですから、積極的に利用したいものです。また、処分できないけれども置くスペースがないといった、めったに使わない家財道具やシーズンオフの衣類などはトランクルームに預ける方法もあります。
上手な収納のコツ3カ条
・ものの出し入れが簡単にできること
いくら収納スペースがたくさんあっても、しまいにくい場所だと、ついつい片付けが後回しになりがちです。
・ものはそれを使う場所に置くこと
家の中を移動する距離が長ければ長いほど、ものは散らかりやすくなります。
・ものを増やさない努力をすること
増えたものの数だけ収納家具が増えていくというのでは、居住スペースがものにどんどん侵されてしまいます。また、ものがあふれてくると、一つひとつのものとの関係が希薄になり、手入れも怠りがちに。本当に必要で、自分の気に入ったものを数少なく持つことが大切です。
●収納家具の選び方
Q.収納家具にはどのようなものがありますか。
A.収納家具は大きく二つの種類に分かれます。一つは建物と一体化させる「造り付け家具」、もう一つは「置き家具」です。その中間として、壁面などに規格化された収納ユニットを埋め込む「ビルトイン家具」があります。
■造り付け家具
機能的にも、デザイン的にも、何の制約も受けず、その空間や使う人にとって最適の形が造れます。スペースに無駄がないので、見ためにもすっきり。ただし、設計の段階から念入りに考えなければなりませんし、内部の造り方に可変性を持たせることも必要です。手持ちのテレビのサイズで収納スペースを造ってしまったため、大画面タイプに置き替えることができない・・・というようなことにならないようにしましょう。
■置き家具
家族構成の変化には、造り付けの収納ではなかなか対応できません。子供部屋などは、子供の成長に合わせて収納を増やしたり減らしたりでき、組み合せが自由にきく置き家具の方がよさそうです。収納力の面で造り付け家具に劣りますが、押し入れやクローゼットと組み合わせ、使い分けることで解決できます。一般に住まいの面積に対して、置き家具が占める割合は40%が限界といわれています。
■ビルトイン家具
規格化された収納ユニットを壁面に埋め込むため、空間の無駄が省け、壁面を最大限に使えます。ユニットのデザインや収納上の工夫も、さまざまな商品開発が進んでいますので、メーカーに相談してみましょう。天井までの収納にすれば収納力はバツグンですが、その反面、圧迫感がでてきます。このような圧迫感は、例えば中央部分に飾り棚などのオープンスペースを設け、奥行き感を出せばやわらげることができます。狭い部屋の場合は濃いめの色は避け、部屋を広く見せる白やベージュ系を選んだ方がよいでしょう。
●玄関回りの収納
Q.玄関回りのリフォームを考えています。収納はどのように考えたらよいでしょうか。
A.玄関は靴、スリッパ、傘など、狭い空間のわりに収納したいものがたくさんあります。しかし玄関は、帰宅した家族やお客さまを迎える大切な空間。収納力ばかりでなく、ゆとりある美しい空間づくりを心がけましょう。狭い玄関では、壁面に収納を設けたり、扉の色や素材も壁と似かよったものにした方が広がりが出ます。また、下駄箱を高さ40cm位に低くおさえ、上部に花や置物を飾れば視覚的に広がりが感じられます。
●キッチンの収納
Q.キッチンの収納のコツは。
A.キッチンの収納は、使いたいものがすぐに取り出せることが大事です。そのためには、使用頻度の高いものを最も手の届きやすい位置にしまうこと。そして、調理の手順にそって、使う場所のそばに使うものを収納することです。スプーンやフォークなどはキッチンにしまうより、ダイニングに収納する方が便利です。普段よく使うものは取り出しやすいように出しておき、飾り方に工夫して“見せる収納“を楽しみましょう。しまうよりも飾る感覚で片付けも楽しくなります。
■食器
食器棚の大きさを決める時、あらかじめ食器の数やサイズの目安を知っておけば失敗がありません。棚の奥行きは、規格サイズでは45cmと60cmが中心ですが、40cmあれば大皿も含めて家庭用の食器のほとんどが収納できます。あまり奥行きが深すぎると手前のスペースが余ったり、奥にデッドスペースができたりと、かえって不便です。
■調理器具
調理の効率を上げるには、シンクの近くにボウルや水切りカゴ、コンロのそばには鍋やフライパンと、使う場所の近くに収納するようにしましょう。サイズや数をリストアップしておくことも忘れずに。
■食品
調味料や缶詰・乾物などは、貯め込んだり買い忘れたりしがち。スペースをとらない細身の棚や、キャスター付きラックなどを使って1カ所にまとめておきましょう。ストッカーに奥行きがある時は、引き出せるボックスやバスケットを利用して、ひと目で在庫確認ができるようにしましょう。
■電化製品
コーヒーメーカーやトースターなどの電化製品は、コンセントの位置によって、どうしても定位置が決まってしまいますので、注意しましょう。出しっぱなしにせず、収納を考えるなら、キッチンカウンターなどの下に、キャスター付きワゴンごと収納できるようにしてはいかがですか。また、1〜2週間分の食料品をまとめ買いする家庭では、ふつうのキッチン収納にプラスして、パントリー(食品庫)があると便利です。缶詰や乾物類、調味料、お米やみそなどの買い置き、また古新聞やたまにしか使わないパーティー用の大皿などもすべて収納できます。シンクとの隙間や、階段下などを工夫すれば、それほどスペースもとりません。また、キッチンの隣にスペースを確保するのはむずかしいという場合は床下収納を。めったに使わない大きな鍋類をしまうこともできます。
●リビング・ダイニングの収納
Q.リビング・ダイニングの収納のコツは。
A.最近はダイニングをだんらんの場として考える傾向も強くなり、“見せる収納”が大切なインテリア要素になってきました。ガラス器、陶器、コーヒーカップなどは、インテリアデザインの一部として美しく収納したいものです。この場合、気をつけたいのが飾り過ぎ。出し入れを考えて、ある程度、余裕をもって納めるようにしましょう。収納物の多いリビングは、お客さまを通す場でもあるので、いつも整った状態を保たなければなりません。AV機器やテレビはリビングボードの中に納めた方がすっきりしますし、ホコリも避けられます。文具などの小物は引き出しの中にまとめ、なるべく隠すことがポイントです。リビングは照明器具やソファなど飾る要素のものが多いので、隠したいものの収納を考えてから見せる部分を検討していくのがコツです。
●サニタリー空間の収納
Q.サニタリー空間の収納のコツは。
A.洗面室・トイレ・浴室からなるサニタリースペースは、お客さまも使うパブリックなスペース。とくに整理整頓を心がけ、気持ちのよい空間にしておきたいものです。サニタリースペースは、裸もしくは半裸の状態で使用する部分なので、動作のじゃまにならない、安全な形にするよう気をつけてください。
■洗面室
洗面台の周辺は小物が散乱しがち。収納を充分に考えたシステム洗面化粧台が商品として出ているので、ご家庭にあったものを選びましょう。また、脱衣所・洗濯室も兼用している場合は、脱衣カゴや洗剤類、洗濯機の収納も考えなければなりません。戸棚の中に脱衣カゴを入れて扉を付けたり、投入口を設ける方法や、使わない時は洗濯機をブラインドで隠す方法などがあります。スペースに余裕があれば、家族の下着や着替え、タオル類をストックするコーナーを設けてもいいでしょう。
■トイレ
トイレットペーパーなど、トイレで必要なものは奥行きが17cm程度あれば充分収納できます。もっと分かりやすい目安としては、トイレットペーパーが収納できれば、ほとんど大丈夫。ただし狭い場所なので、前後に重ねて収納すると出し入れがしにくいため、奥行きは浅く、高さを天井近くまで大きくとる方がいいでしょう。壁の厚みを利用して、施工時に棚を埋め込み型にしておく方法もあります。中身はあまり見られたくないものなので、扉は付けるようにしましょう。また、入口のドアの上から天井までの空間や、タンクの上部に棚を造っておく方法もあ
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リフォームお役立ち情報
●中古住宅のリフォーム
Q.中古住宅を購入して、将来間取りの変更や一部リフォームも考えています。どういった構造の住宅を選ぶとリフォームがやりやすいのでしょうか。
A.構造には木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造があります。住宅に最も多い木造にも軸組工法(在来工法)とツーバイフォー(2×4)工法があります。軸組工法の場合は大きい荷重を受けている柱は抜かない方が無難です。また柱を抜いた時は梁の補強をするなど構造的なチェックがいりますが、木なので現場で対応しやすく融通性の高い工法です。ツーバイフォー工法は、床、壁が1枚の版として一体となって全体を支える構造ですから耐力壁をとって広くする、開口部を移動するとか、階段をつけて2階の床を新たに抜く、吹抜部に床をつくるというような間取りの変更を伴うリフォームはむずかしいと思ってください。耐力壁でなくても版と版が特殊な金物や接着剤で強固に取り付けられているので、建てたメーカーに相談した方がいいでしょう。内外装のやり替えは問題ありません。鉄筋コンクリート造や鉄骨造でも構造体をさわらない限りは間仕切りの変更は自由にできます。プレハブ住宅の場合はあらかじめ構造を検討済のものを工場でつくって現場で組立てています。工法、構造もいろいろでメーカー独自のつくり方をしています。どこがどの程度までリフォームできるかはツーバイフォー工法と同様、メーカーに問い合わせた方がいいでしょう。
●平屋建てから2階建て住宅へのリフォーム
Q.現在平屋建て住宅。2階をつけたいのですが注意すべきことは何でしょうか。
A.一般に平屋建てに2階をつける時、そのまま上にのせることはできないと思ってください。2階ができることを想定していない構造になっている場合がほとんどです。基礎や梁が上階の重みに耐えられないということです。2階建てにしたい時は、既存建物の外側に新しく基礎をつくり、添柱をたてて既存部分に荷重をかけないようにします。隣家側とのあきに人が入って作業ができない時は、内側からの工事になるので外壁をはがすことになり大変です。隣家側に柱をたてられない時は、長さにもよりますが既存建物の前後に柱をたてて2階をつくることもあります。いずれにしても既存建物に手をつけずにすることはできませんし、敷地に余裕がなければなおのこと慎重な計画が必要です。既存建物のさわる所が多いほど工事も手間がかかります。工事費も新築より割高になるのが一般的です。
●地下の利用
Q.狭い敷地を有効利用してリフォームしたいと考えています。地下に居室あるいは車庫、収納庫をつくりたいがどの程度の広さのものができますか。
A.地下に居室を設ける場合は、法的に細かい制約があり、規模、衛生および安全面からもクリアしなければなりませんが、車庫、収納庫では居室ほど細かい規制はありません。1階の床面がかなり高い場合や、敷地が斜面で道路が低い場合は、掘削なども可能で車庫を設けることができます。延べ面積を100%使っていてなお増設したい場合は、容積率への不算入の条件を満たさなければなりません。高密度の都市型住宅では、多目的に地下階も利用できるように特例が設けられました。まず地下部分であること、住宅の用に供する部分であるか車庫であることです。住宅の用であり、居室である場合の容積率不算入の規模、条件は次のとおりです。地下1層であること。地階の床面積の合計が、地上階の延べ面積の3分の1以下であること(車庫の場合は5分の1以下)。
衛生上、からぼりを設けたり1面以上の外壁を地上に設け、採光や換気が図れること。寝室や火気使用室でなければ、2.を満たさなくても容積緩和は適応されますので、収納庫や車庫の増設はできます。敷地の上手な活用として、地下を利用される方法がこれからも増えてくると思われますが、建て替え時などに実施されると、もっと自由に計画できます。
●1階での建て増しの注意点
Q.2世帯住むために増築もしくは別棟を考えています。つなぐのがむずかしいのはどんな場合ですか。
A.増築工事には1階部分で建て増す方法と2階を建て増す方法とがあります。ここでは1階での建て増しを取り上げます。1階での建て増しは正味の建築面積が増えます。地域ごとに建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が定められており、その範囲におさまっている必要があります。容積率(敷地面積に対する延べ面積の割合)についても同様です。これを守らないと地域の環境を悪くし、近隣の苦情を受けることになります。別棟で建てて1度外に出る場合は問題はないのですが、既存屋内とどこかでつながないといけません。既存の出入口を利用できれば構造をさわらなくてすむので一番簡単です。壁を壊してつなぐ場合、在来工法で筋違が入っていたりする時は新たに補強した方がいいでしょう。2×4工法の時は壁そのものが建物を支えていますので、壁はぬけないものと考え、既存の開口部の利用を検討してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合も構造体をさわらないようにして建て増すのであれば問題ありません。やって良かったという満足感が得られないことには何にもなりません。2世帯となると設備も2世帯分になることがほとんどですが、1世帯分の給水、電気容量で足りないことも充分あります。1部屋増やす程度以上の建て増しなら専門家に相談された方が無難でしょう。
●床や階段のきしみ
Q.木造住宅に入居。床や階段がきしむが原因とその直し方を教えてください。
A.床のきしみは床を支えている梁や根太などの構造材の不足です。階段の場合は階段を構成している木が乾燥し、木と木の間にすき間ができたからです。床のきしみは梁や根太の断面積不足か、根太間隔のあき過ぎによります。2階の床材の下は根太、梁と続き2階の床材を支えます。1階の床材の下は根太、大引き、床束、束石、地面と続き、1階の床を支えています。いずれも床材を取り払ってから補修工事に入ります。2階の床のきしみは根太の場合は前述のように根太の本数を増やし、梁が小さい断面積で問題ならば添梁や添木をしてボルトで締め付けます。1階の床の場合は、単なる床のきしみは2階と同様、根太の本数を増やします。床束の下部を点検し腐りや白アリの害があれば床束を取り替え、白アリの駆除をします。これは床をめくらないで床下点検口から床下に入り見つけることができます。階段は、階段の踏板(ふみいた…段板)、蹴込板(けこみいた…踏板と踏板の間にたてにはめる板)、これらの板を受けている側桁(木造階段の踏板、蹴込板を支える斜め材)、裏板からできています。きしみは木が乾燥するか、踏板や蹴込板を支えている側桁の溝にすき間ができてでる音で、そこに木片や楔(くさび)を差し込みます。
●天井のしみ
Q.天井にしみができています。原因をつきとめて補修したいのですが、どのようにすればよいでしょうか。
A.原因は雨漏りか結露によるものと思われます。しみの部分補修は材質や色を天井材に合わせるのが大変なため、全面取り替えになります。雨漏りの主なもののうち、緩い勾配屋根のため台風、集中豪雨時に起こる場合、改修は大変です。複雑な屋根の場合は、谷樋(屋根勾配が集まって、谷状になるところに取り付ける樋)などが多くなり、また、防水用金属板の谷樋の幅の不足や、屋根材の破れやずれでも起こります。雨漏り箇所を見つけるには雨降りの日が絶好で、早急な補修で下地材の腐りをくい止めましょう。結露の場合は天井材の断熱性と暖房時の換気などの生活の仕方を変えなければ、天井のしみと取り替えはイタチごっこになります。空気は高温になるほど水蒸気を多く含むことができ、逆に低温ほど少なくなる性質があり、結露とは、高温から低温に空気が変化したとき、含みきれなくなった水蒸気を空気中に水で放出した状態をさします。室内の高温の空気が天井材を通り抜けると、低温の空気に触れて水ができ、しみになります。近年住宅はすき間が少なくなり、冬の暖房温度は高くなってきています。結露防止の基本は換気です。
●バルコニーの防水工事
Q.バルコニーの角から雨水がもります。防水工事をしたいがどのような工事をすればよいでしょうか。
A.これはバルコニーの先の部分に当たった雨がバルコニーを伝って裏側に回って流れ込んだものだと思います。階下ではバルコニーが庇になっており、雨水は庇の天井に流れ伝って建具の上部から室内に入ってきたものと考えられます。これを防ぐためには、バルコニーの先から流れてくる雨水を断ち切る水切りを付けることです。水切りはバルコニーの先端から5cm前後の裏面に入った位置に幅3cm前後の溝をバルコニーの先端と平行につけます。バルコニーの先に当たった雨水をこの溝で縁を切ります。また、バルコニーや庇自体の水勾配が大切です。防水の基本は雨水をすみやかに流すことで、それには充分な水勾配を取ることです。庇に水切り溝を付ける時に合わせて、50分の1以上の水勾配をつけ庇の内部に雨水が流れ込まないように仕上げます。
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●二戸一住宅の切り離し
Q.二戸一の住宅の隣家が切り離し工事の同意を求めてきました。どのような補修工事を請求すると建物は安全ですか。
A.二戸で一棟の建物を半分に切ってしまうのですからどうしても建物は弱くなってしまいます。切り離した境の壁面に筋違にあたるような補強材を、小屋部分を含めて入れておいた方がいいでしょう。次に雨仕舞いをしっかりしてもらうことです。木は切り口から水が入っていくと腐ってきます。木口のみえる土台、梁、および小屋部分の棟木、母屋の防水処理をして、しっかりした外壁をつくってもらってください。いずれにしても切り離した時の状態をみて施工業者とどうするかを話合ってください。切り離した後は雨ざらしにならないようにすぐに処理してもらってください。
●構造的な補強
Q.知人宅が震災にあったのを見て、自宅も地震に備えておきたいと思っています。基礎や土台、その他の構造的な補強方法を知りたいのですが。
A.建築の基礎、土台は文字どおり基礎として建物の強度、耐久性を決定する大事な部分です。また、柱、壁などは躯体といい、建物の骨組になります。外側からだけでは丈夫か、欠陥がないかが分かりにくい所ですから、点検できる部分で説明しましょう。基礎や土台は、上屋を支える重要な部分で、それ自体を後から補って、強度を上げるのはむずかしいですが、床下は点検口などから、入ったり、調べたりできます。床下が湿気ていたり、換気孔がないと、土台が腐ったり、白アリが巣くったりする原因になりますから、防湿、防蟻処置を施すとよいでしょう。柱、壁などが垂直か、床が水平かは、一応チェックしましょう。振り下げやゴルフボールで簡単にできます。柱は土台にホゾ穴や金物で緊結されている状態がよいか、金物が利いているかグラグラしていないか、調べましょう。強くたたくと堅い音の返ってくる柱などは安全です。壁は耐震的には幅90cm以上で、筋違の入っているものが望まれますが、配置のバランスや分量が足りているかは専門家にチェックしてもらった方が安心でしょう。
●基礎以外の耐震対策
Q.地震に備えて、基礎や壁、柱以外の部分で重要な工事があれば教えてください。
A.耐震的には、基礎や耐力壁が決定的な要因となり、屋根の重量も軽くするにこしたことはありません。また、雨漏りなどをそのままにしておくと、壁から土台まで知らない間に、腐食が進むことになるので、どのメンテナンスも大事といえます。経年劣化した木造家屋では、土台や柱の根元が白アリにより腐っていて倒壊した例が多いと報告されています。日本の気候では、梅雨や年間降雨量から、屋根とか、軒の出は、充分にある方がよいということは、平成7年の阪神淡路大震災でも教えられたところです。雨足が家の足元の基礎や腰壁を汚し、木造モルタル塗りの芯である木軸に、湿気が及んでいくからです。軒が充分に出ており、犬走りや、庭の排水も充分考慮され、水ハケの良好な住宅は、やはり耐久性も良い、つまり耐震的な構造であるといえます。
●リフォームしやすいマンション
Q.中古マンションを購入してリビングルームを大きくしたいと考えています。リフォームのしやすいマンションとはどんなマンションですか。
A.マンションの構造にはラーメン構造(柱と梁で建物を支える)と壁式構造(壁で建物を支える)があります。高層マンションはラーメン構造が多く、この場合、専有部分内の間仕切は木造なので間取りの変更は簡単です。壁式構造の場合は専有部分内の壁にもコンクリートのものがあります。これは取り外せません。平面図をみて3本の斜線が一定間隔でひいてあったり、太くて黒く塗りつぶしてあるのは取り外せない壁です。叩いてみてコンコンと響くような音がする壁は取り外せます。ラーメン構造でも壁式構造でもクーラー用の穴あけ程度は許してもらえるかもしれませんがコンクリート部分はさわれません。間取りの変更はラーメン構造の方が簡単ですが、壁式構造は室内にでっぱりがないという良さもあります。リフォームするにしても構造がしっかりしていることはもちろんですが、できれば天井の高い方がよいでしょう。床を上げて段差をなくす、床暖房を入れる、遮音工事を充分にするというような工事がやりやすいからです。また、天井をつくって照明器具を埋め込んだりすることもできます。
●リフォームでできる耐震補強
Q.リフォームでできる耐震補強にはどんなものがありますか。
A.家が倒壊してしまうと、命も財産も救うことはできません。自分の家を定期的に修繕して、できる限り地震の揺れに耐えるような補強をしておくことが重要です。リフォームされるときはよい機会ですから見栄えをよくするだけでなく、補強工事も同時にされるとよいでしょう。建て替えまでしなくても、木造住宅を補強する方法はたくさんあります。
・基礎を鉄筋コンクリートの布基礎に替える。(ただし、かなり大がかりな工事になります)
・腐ったり、白アリに食われた土台などを替える。
・土壁を落として筋かいや構造用合板で丈夫にする。
・土台・柱・筋かいなどの接合部を金物などで丈夫にする。
・窓を減らして、筋かいなどで補強された壁を増やす。
・瓦を鉄板かスレート、または釘で連結するタイプに取り替える。
・外壁にサイディング(外壁に貼る厚い板)を施す。
・内壁に石膏ボードを貼る。
●普段の暮らしの地震対策
Q.普段の暮らしの中でできる地震対策はありますか。
A.阪神淡路大震災では、倒れた家具の下敷きになったり、戸棚からこぼれ落ちて割れた食器類でけがをされた方がたくさんいました。地震への対策として、家を頑丈にするだけでなく、普段から家具の置き方や選び方、転倒防止などの対策も考えておきましょう。
■家具やものの置き方
できれば寝室には、洋服ダンスなど背の高い家具は置かないようにする。やむを得ない場合は、万一の際も身体の上に倒れない位置に置く。ベッドなどの近くに鏡や額縁をかけない。玄関や出入り口近くに家具やものを置かない。高い棚の上にものを置かない。
■家具の選び方
高さ110cmぐらいまでのものにする。収納を造りつけにする。オーディオボードなどは強化ガラスが使われているタイプにする。食器棚などは観音開きより、引き戸タイプのものにする。
■転倒防止のポイント
L字金具やZ金具、つっぱり棒などの転倒防止器具で家具を固定する。食器棚のガラス戸や窓ガラスに飛散防止用フィルムを貼る。本箱の本や食器棚のびんなどが倒れて飛び出さないよう、バンドをかけたり枠をつくったりする。重いものを下の方に収納し、重心を低くする。
●地盤の強さについて知る方法
Q.家の建っている地盤の強さについて知る方法を教えてください。
A.どんなに建物が頑丈でも、それを支える地盤に問題があったのでは、地震による被害はまぬがれません。軟弱な地盤だと、その周囲より震度が大きく建物に伝わります。地盤調査は費用をかけて専門業者に依頼し、その地質を調べてもらう方法が最も正確です。でも、そこまでしなくても、ある程度の予想をつける方法がいくつかあります。
■風景を読む
例えば、坂道を下がった先にある、水路が近くにある、沼や池が近くにある、車輛重量制限の交通標識のある道路が近くにある場合などは、軟弱地盤の危険信号地。逆に古くからのお寺や神社が近くにあれば、良好な地盤である確率が高いといえます。
■地名を読む
盛土と切土
○○台とか△△丘などは良好な地盤が多く、××谷とか□□沢などは低地で、軟弱地盤であることが多い。ただし、これはあくまで参考です。もう少し正確に知りたい方は市役所などに問い合わせてみてください。地質データを閲覧させてくれる場合もあります。また、ニュータウンなどの傾斜地を造成して開発されたところでは、土を切り取ったり盛ったりすることでひな段状にしています。切土の部分はもともとの地盤が固ければ問題ないですが、盛土の部分はどうしても軟弱になりがちです。
●耐震性能のチェック方法
Q.自分でできる家の耐震性能のチェック方法を教えてください。
A.
■基礎
住宅金融公庫の融資を受けるためには、公庫の定める仕様規準をクリアしなければなりません。昭和57年(1982年)以降は、コンクリートの布基礎でないと公庫融資は受けられなくなっています。
基礎だけでなく、住宅金融公庫の基準は建築基準法とほぼ同じ内容になっていますので、公庫融資の審査を通った住宅なら、比較的安全性は高いといえるでしょう。しかし、基礎のコンクリート部分にひびが入っていたり、土台や柱の部分が腐ったり、白アリに食われていては元も子もありません。一度、床下や家の外まわりを点検してみましょう。ちなみに白アリに食われた柱などは、釘やキリなどで突いてみると抵抗なくささったり、ボロボロと崩れたりします。
■屋根
昔風の土ぶきの瓦屋根やカヤぶき屋根の家は、地震の揺れでもまれるうちに、自らの重さで耐え切れなくなる可能性が高くなります。一方、鉄板やスレートぶきなどの屋根や、最近の釘で連結するタイプの瓦屋根は軽く、安全性は高いでしょう。
■家の老朽化
土台が腐ったり、外壁や基礎にひびわれやハクリがないか。住んでいて床が鳴ったり、建具の建てつけが悪くなったりしていないか。おかしいところがないかどうかチェックしてください。不整形の家に対する地震力のかかり方
■家のかたち
家のかたちは平面的にも立面的にも整形で単純なかたちが良いとされています。これは地震の力が家全体に平均的に伝わり、部分的に強い力が集中してそこが破壊されることがないからです。
■壁の量
壁が多く、厚みがあると、横揺れに対して抵抗力が強くなります。窓や入口などの開口部が多い家は明るくて風通しが良いのですが、残念ながら地震には弱いといえるでしょう。
●リフォーム時の構造的な注意点
Q.リフォームする際、構造について注意することはどんなことですか。
A.まず、してはいけないのは、むやみに壁を壊したり柱を抜いたりすることです。部屋を大きくとる場合や1階に駐車場を取りこむ場合など、柱や壁が邪魔になるケースが予想されますが、それらが家全体の荷重を支えている場合はもちろん、そうでなくても壊しても大丈夫なのかどうか、専門家や工事業者とよく検討しましょう。それから平屋建ての上に2階を増築するような場合も、1階部分の柱や梁、土台、基礎が充分に2階を支えられるかどうか、専門家に判断してもらってから工事を進めたほうがよいでしょう。
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●リフォーム工事の手順
Q.リフォーム工事の手順は、どんな風に進めればよいでしょうか。
A.
(1)プランニング
法的規制の確認、周辺環境のチェック:特に一戸建ての増築などは、法規制や隣地との関係をチェックしましょう。
マンションの管理規約やリフォーム協定のチェック:マンションのリフォームの場合は協定などでフローリング工事の規制をしているマンションもあります。
家族で話し合い、要望の整理、間取りのラフプランの作成:まず、どの部分のリフォームを最優先させるのか、よく相談しましょう。将来の生活や家族構成の変化も想定しておくことが大切です。
(2)資金計画
公的資金が活用できるか否かの確認:リフォームでも住宅金融公庫などの融資が受けられますし、自治体の助成事業があるところもあります。利用できるかどうか確認しましょう。
民間ローンのチェック
税金のチェック
(3)設計
業者の選択:ホームプロではお客さまに対して、匿名のままで、独自の基準で選別された加盟会社を無料で複数ご紹介します。
設計者との打ち合せ:まかせっきりにせず、希望はきちんと伝えましょう。
工事内容の決定
見積書の依頼
予算組み
工事日程の打ち合せ:天候など思わぬトラブルで遅れることもあるので、工期には余裕を。業者の都合で遅れた場合のペナルティーは事前に決めておきましょう。
建築確認などの各種届出:忘れると違法建築になることも。業者に出してもらうこともできます。
(4)施工
近隣への挨拶:工事が始まる前には必ず、工事中や終わった後も忘れずに。
工事内容の現場確認:設計図・見積書どおりに工事が進んでいるか、できれば毎日チェック。
工期のチェック
(5)完成
工事内容の最終チェック:工事もれや、汚れ、傷はないか、設備機器は動くかなど、引渡し時に業者立会いできびしくチェックしましょう。
アフターサービスの確認:契約前にも確認しておきましょう。
工事完了に伴う各種届出
●リフォームのアイアデア収集
Q.リフォームのアイデアはどのように収集したらよいでしょうか。
A.「暮らしやすい家」にするためには、ある程度住宅を自分なりに勉強することも大切です。業者にすべて一任するのではなく、それなりに努力することがリフォームを成功させるカギです。まずは、「ホームプロ」で一通りのリフォームの知識を収集し、実際にどんな家にしたいのかアイデアを集めましょう。
■住宅展示場やモデルルームを見に行く
住宅展示場で最新の家の間取りや設備などを見てまわり、目を肥やします。
■住宅設備機器メーカーのショールームへ行く
ここでも最新の設備機器を見ることができます。リフォームの相談コーナーがあることも多いので、大変参考になるでしょう。
■本を見る
リフォームや増改築の事例や、家相をも考慮した間取り図などを集めた本や雑誌がたくさん出版されています。それらを買ってきて、自分なりに設計してみるのも一つの方法です。
■ご近所がリフォームされたらすかさずチェック
ご近所でリフォームされたお宅があれば、ぜひ見学させてもらいましょう。もし、同じ間取りだったら、大変参考になります。また、リフォームするにあたっての体験談をいろいろと聞いておくと、何かと心づもりがしやすくなります。
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●仮住まいなしのリフォーム
Q.できれば仮住まいを借りずに、住んだままリフォームしたいが、可能でしょうか。
A.最近は施工方法の工夫や、建材、設備機器の進歩によって、以前なら引越しをしなくては工事ができなかったようなリフォームも、住んだままでできるようになりました。工事期間中、どこか別の家に引越してリフォームすると、日常のわずらわしさはなくなります。しかし、工事の様子を毎日チェックできるというメリットはなくなります。住んだままリフォームすれば日程や、工事内容を確認したり、ご近所に迷惑をかけていないかなど、気をつけることもできます。ただし、その時の注意点としては、家具や荷物をリフォームしない部屋に運んだり、戻したりする手間がかかります。運ぶのは業者に頼むことはできますが、なかなかサービスでというわけにはいかないので、その場合の費用はかかると思われた方がよいでしょう。なお、工事にかかる日数は、工事内容によって多少の差はありますが、おおよそ次のとおりです。増・改築工事: 1〜2カ月 内装の改装: 2〜3週間 キッチンの入れ替え: 1〜2週間 浴室(在来工法): 1〜2週間 浴室(UB): 2〜3日 トイレ: 1週間 洗面室:1週間
●工事開始前のチェックポイント
Q.工事が始まる前は、どんなことに注意すればよいでしょうか。
A.まず、工事業者から見積書をしっかり取りましょう。せっかくリフォームしたのに、できあがりがこんなはずではなかったとか、設計変更で思わぬ金額の請求書がまわってきたりすることがあります。これは口約束で追加工事を頼んだり、業者との間の決定事項を書類にしなかったり、しっかりと見積書を取らなかったりした場合によく起こります。見積書は手間賃だけでなく、工事終了後に契約通りの材料が使われているかなどが、調べられるような形式になっているか注意しましょう。
リフォームする際は、事前に工期をはっきり決めておくことが大切です。たいていの場合、業者は複数の工事を同時進行で進めていますので、ほかの現場との兼ね合いを重視する傾向があります。よって、工期が明確でないと後回しにされたり、工期が遅れることがあります。業者の一方的な都合によって遅れた場合のペナルティーについても、明確にしておくことが大事です。ただし、業者にも、思わぬトラブルがあったり、技術者の都合がつかなかったりと、さまざまな事情があります。長雨が続くと進まない工事もあります。そんな時に無理に工事期間内に終わらせようとすると工事が雑になり、思った通りに仕上がらないことになります。工期を決めるときは、ある程度の余裕を持ったものにし、こちらも柔軟にかまえておくことが必要です。また、部材や機器は職人が運んでくるのではなく、メーカーなどから直接、工事現場へ配送されてくるのが普通なので、突然、洗面台やカーペットのロールが配達されてきたりします。広い庭や、倉庫をお持ちならあまり問題はありませんが、工事をしない部屋に置かなくてはならなくなると、そのために移動した家具や荷物の保管スペースをとられて困るという事態になることがあります。資材置場をどうするのかは、あらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。工事が始まると資材の搬入や職人の出入り、騒音、ホコリなど、何かとご近所に迷惑をかけることになりますから、必ず事前に挨拶しておきましょう。工事前の挨拶では工事期間がいつからいつまでなのか、作業時間は何時から何時まで、土・日曜、祝日は工事を休むのか、どんな工事をするのかといったことも話しておかれるとよいでしょう。工事中にも迷惑をかけていないか、声をかけるとなおよいでしょう。
●工事終了時のチェックポイント
Q.リフォーム工事が終わったあと、気をつけることは。
A.工事が終了すると、検査をします。この時、工事内容にもれはないか、設計図通りになっているか、汚れやキズ、すきま、浮きなどはないか、建具の取り付けはきちんとしているかなど、リストを作り、業者立会いで厳しくチェックしましょう。また、ドアやふすまなどは、実際に開け閉めしたり、設備機器は動かしてみることも大切です。そして、この時点で不備があれば、すぐに直してもらいます。
また、大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認しておくことが大事ですが、もう一度保証期間や内容について確認されておく方がよいでしょう。住まいに近く、地域に密着している業者であれば、よりすばやく、きめ細かいアフターサービスに期待がもてます。
●建て替えかリフォームの選択
Q.家が古くなってきたので建て替えかリフォームかで迷っています。どちらが得でしょうか。
A.一戸建て住宅の場合、築年数が20年前後になってくると、年数に伴う老朽化の問題が起きてきて、大がかりなリフォームが必要になってきます。リフォームの方がよい理由としては、仮住いをしなくてすむ場合が多い
、引越しによる家具類の傷みが少ない、建て替えほど費用がかからないので、リフォームローンを利用しても負担が少ない、資金力に応じて必要な工事を順に進めることができる。逆に、白アリなどの被害により、柱・梁などが部分的もしくは全体的に強度を失っている場合、リフォームするとしてもほとんど全面改装になる場合などは、建て替えた方がよいでしょう。どちらが得かは傷み具合や工事の範囲によって異なり、一概には言えませんが、通常、給配水管は15〜20年で取り替えの時期に入りますので、キッチン・お風呂回りなどをリフォームされる場合は一緒に配管の入れ替えもお勧めします。
●工事の予算オーバーの防止法
Q.リフォーム工事の予算オーバーの防止法は。
A.予算計画はリフォーム成功への第一歩。追加工事など予定外の出費で予算オーバーにならないためにも、事前にしっかり考えておきたいもの。リフォーム工事は壊してみたら、予想以上に傷みがひどく、その修復に追加工事が必要になる場合もあります。なかでも多いのが、柱や梁の取替えや補強、給排水管の改修など。このようなケースは工事にかかってはじめて分かることが多いので、事前に床下や天井裏などをきちんと調査しておきましょう。また、リフォームは見ているところで工事が進むため、つい「ついでにここも」「ここはこうしたい」などと、工事の追加や変更を依頼してしまいがちです。素人からは簡単にできそうに見える工事でも、材料が多くかかったり、めんどうな作業になることもあります。できるだけ、工事途中の追加や変更は避けること、それが予算オーバーの防止につながります。また、工事費以外にも一般的に次のような予算を見込んでおく必要があります。仮住まいの家賃や引越し費用・トランクルーム代など工事期間中に仮住まいをする場合は、家賃の他に礼金や仲介料、引越し費用も2回分必要です。 近所への挨拶費用:両隣や向いの家のほかにも、工事車両の出入りで迷惑をかけそうなところにも挨拶をしましょう。 工事の職人への茶菓子代:工事現場が住まいから遠いなどの場合にはケースバイケースで。大手工事業者は不要ということです。
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●リフォーム業者の選び方
Q.リフォームしたいと思いますが、どんな業者に頼めばよいのか分かりません。業者を選ぶコツを教えてください。
A.工事の種類によって一概にはいえませんが、一般的な業者選びのポイントは、家の近くの業者にする近くだと何かあったとき、すばやく対応してもらえますし、リフォーム後も主治医のように住まいの面倒をみてもらうことも期待できます。また、家から遠く離れたところにある業者に頼むと、工事のとき「出張料」を請求される場合もあります。経験豊かな業者にすること:経験豊かかどうかを見分けるには、これまでに手がけた工事例をたくさん見せてもらうことです。ショールームをもっていれば、そこへも積極的に出かけましょう。また、古くからその地域で活動している業者なら、身近な人からその評判を聞くこともできるでしょう。個性的デザインを希望される場合:過去の事例写真を見せてもらいましょう。また、設計者の能力が重要なポイントとなりますので、設計担当者と充分話してご自分の意見が反映してもらえるかじっくり判断しましょう。いまひとつと思われたら、設計だけ分離して設計事務所に依頼するのが一番です。アフターケア制度を持っていればよりベター:大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認しておくことが大事ですが、もう一度保証期間や内容について確認しておく方がよいでしょう。などです。また、リフォームを頼もうとしている業者がどのような仕事をするのかを知りたい場合は、1、2カ所の事例を実際に見て、できれば依頼者の方に評判を聞くことをお勧めします。
●リフォーム業者の特徴
Q.リフォームを依頼したいのですが、リフォーム業者にもいろいろなタイプがあると聞きました。それぞれの会社の特徴を教えてください。
A.リフォーム会社で大きな特徴は次の二つです。リフォームだけを行っているか、新築や設備を主体に業務をし、リフォームも手がけている会社かの二つです。どのようなリフォームをしたいかで特徴にあった業者を選定してください。
■リフォーム専門業者
大手のリフォーム会社:営業、設計、工事管理など、それぞれの担当が対応し、分かりやすい提案も行える体制がある。広い範囲やデザイン・プランニングを検討しているリフォームに適している。
小規模リフォーム専門業者:小回りがきき、対応が早いが、専門の設計士やデザイナーのいないケースが多い。小規模のリフォームに適している。 訪問販売主体のリフォーム専門業者:外壁・屋根の工事単位で営業していて、得意な専門工事以外は他の専門工事会社に下請けさせているケースが多い。
■兼業業者
工務店:職人の技術を発揮できる施工重視の業者が多い。専門の設計士やデザイナーがいない店が多いので、提案やプランニング力が弱く、デザイン的なリフォームをしたい時にはなじまない。工事に関して細かい所まできっちりとした工事を希望するリフォームに適している。設備工事店:風呂の取り替えやシステムキッチンの工事を主体に営業している業者が多い。水回りのリフォームに関しては提案力もあり適している。 ホームセンターなど:大規模小売店を手がけているが、工事は専門工事店に発注しているケースが多い。
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●解体費
Q.台所の増築工事を依頼したら見積の中に解体費とありました。解体費とはどういうものですか。
A.解体費は増築工事に必要な経費です。台所を増築するには台所の一部を壊すことから増築工事が始まります。この壊しが解体費です。解体には全体解体を機械でする場合と、増築工事で生じるような部分解体の手壊しがあります。解体費には防塵シートなどの養生、解体、撤去廃材の撤去、搬出廃材処分経費が含まれます。解体自体は簡単な取り壊しや取り外し、床や壁や天井部分、梁や柱などの構造材部分、流しや浴槽や便器、基礎部分(土間も含む)の取り壊し作業がその内容になります。解体費の大枠の内訳は養生、解体と撤去になります。解体と撤去費は木造や鉄筋コンクリート造などの住宅構造、延べ面積、階数で異なり、古材の梁や柱を再使用する場合の抜き取り費用は含まれません。当工事は増築なので、内装材の床、壁や天井材のはがし方、増築部分に当たる床、壁、屋根部分の壊し方は全体解体と異なり、住んでいる人への配慮が必要で、当然、解体費は割高になります。生活しながらの工事ですので、大物家具の一時移動、庭木の枝落としや移植など直接、工事に関係ないことも、最初から業者と決めておくことが必要でしょう。
●工事業者との契約時の注意点
Q.工事業者との契約時は、どんなことに注意すればよいでしょうか。
A.まず、見積書はしっかり取りましょう。せっかくリフォームしたのに、できあがりがこんなはずではなかったとか、設計変更で思わぬ金額の請求書がまわってきたりすることがあります。これは口約束で追加工事を頼んだり、業者との間の決定事項を書類にしなかったり、しっかりと見積書を取らなかったりした場合によく起こります。見積書は手間賃だけでなく、工事終了後に契約通りの材料が使われているかなどが、調べられるような形式になっているか注意しましょう。また、部材や機器は職人が運んでくるのではなく、メーカーなどから直接、工事現場へ配送されてくるのが普通なので、突然、洗面台やカーペットのロールが配達されてきたりします。広い庭や、倉庫をお持ちならあまり問題はありませんが、工事をしない部屋に置かなくてはならなくなると、そのために移動した家具や荷物の保管スペースをとられて困るという事態になることがあります。資材置場をどうするのかは、あらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。大手の業者なら、工事終了後、住み始めて出てきたトラブルに対応するアフターケア制度を持っているケースがあります。そうした制度を持っているかどうかは、契約を結ぶ前に確認し、保証期間や内容について確認されておく方がよいでしょう。お住まいに近く、地域に密着している業者であれば、よりすばやく、きめ細かいアフターサービスに期待がもてます。
●見積の意味
Q.見積とはどいうものでしょうか。
A.見積とは設計図に基づいて「この部分についてはこの資材とこの器具を用いる」ということを明確にして、それぞれの単価と工事費を出して、結果的にいくらかかるという総費用を出してもらうことです。できあがりの不具合や、設計変更による工事費の割増などのトラブルを防ぐためには、見積書をしっかりとることが大切です。見積には段階に応じていくつかの種類があり、設計図がまだ不充分な段階で、おおよその予算を見るときに用いるのが、「概算見積」です。そして、完成した設計図に基づいて、実情に即した「最終見積」が出されます。また、工事中に追加や変更が生じた場合には、「追加・変更見積」が出されます。一般には表紙に工事の総額が記入され、次に各種工事別の内訳が記され、さらに各工事別の明細書がついています。見積書の様式は、必ずしも一定ではなく、施工業者によって多少の違いがあります。明細書が細かく記載されているか、頼んだ内容が含まれているかどうかなど、内容を充分に見て、あいまいな点や疑問点は説明してもらいましょう。
●見積書の見方とチェックポイント
Q.見積書の見方とチェックポイントを教えてください。
A.各種工事区分はリフォーム工事業者が発注する業種に対応しています。見積書の様式は必ずしも一定ではなく、施工業者によって多少の違いがあります。しかし、明細書が細かく記載されているか、頼んだ内容が含まれているかなど、内容を充分に確認し、あいまいな点や疑問点は説明してもらいましょう。
■仮設工事費
工事のための足場、工事用の電気代や水道料、仮設トイレの費用、みず盛、やり方など建物の位置と高さを決めるための準備です。
■解体・撤去費
建物および建物の特定部分を解体、撤去する場合の費用です。(養生・清掃・片付け・残材廃棄処分を含みますが現場状況、条件によって大きく変わるので、注意が必要です)
■基礎工事費
建物の基礎に関する工事にかかる費用です。
■木工事
木材を使用する工事の費用がすべて含まれています。(木造住宅の場合、総工事費における木工事費の割合が高くなるため、使用する木材のグレードが総工費に大きく影響します)
■屋根・金属工事
屋根ふき、軒、雨とい、水切り(窓枠からの雨水の侵入を防ぐもの)などの工事が含まれます。
■左官工事費
内壁の漆喰塗り、外壁のモルタル塗、モルタル吹き付けなどの工事が含まれます。
■建具・ガラス工事
ドア、障子、ふすま、ガラス窓、サッシなどの工事が含まれます。
■塗装工事費
ペンキ、ニス、ラッカーなどの塗装に関する工事費が含まれます。
■タイル・石工事費
トイレ・浴室・流し台回りなどのタイル工事、玄関などの石貼工事の費用が含まれます。
■内装工事費
壁面、床面、天井面など内部仕上のための工事費で、壁紙、クロス貼り、カーペット敷、畳、フローリング貼りなどの工事費が含まれます。
■雑工事費
造り付けの家具、戸棚、流し台やその他こまごました工事費が含まれます。
■設備工事費
電気、給排水、ガス、住宅設備機器設置などの工事費が含まれます。
■外構工事費
門、へい、ベランダ、バルコニー、物置、車庫などの工事費が含まれます。
■諸経費
運搬費、現場一般管理費などが含まれます。
工事別の明細のない一式計算の見積書は危険です。後でトラブルの原因にもなりかねません。各工事ごとに材料や数量、単価、金額が示された内訳明細書の提示を求めましょう。
チェックポイントとしては次のようなことが挙げられます。
解体・撤去の範囲、方法、費用をよく検討する。
作業スペース、養生などの仮設方法、費用。
水回りの設備変更がある場合の配管のつなぎ方、費用。
日常生活に必要な住宅設備の代替えの必要の有無、およびその費用。
基礎や屋根、躯体の旧建物部分との境界面の施工方法、費用。
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●洋室と和室を合わせたリフォーム
Q.自宅のリビングルームを和室と合わせて広げたい。簡単にできますか。
A.簡単です。ただし、建具や間仕切壁を取り払って完全に1室にするとなると壁や天井をさわることになって費用もかかってきます。どの程度までするかは予算とよく相談してください。その程度は別として問題になるのは床の高さをどうやって揃えるかです。畳を取り払ってリビングに貼ってある床仕上材と同じ厚みのものを貼ります。畳は厚みが55mm、フローリング床材は12〜15mmがほとんどで、差の40mmほどを埋めるために下地を作ります。以前は和室の方がリビングよりあがっている場合がほとんどでしたが、最近はバリアフリーといって和室とリビングに段差がないものも増えてきました。どちらの場合も、埋める下地の厚みと埋める部屋が変わるだけです。リビングに貼ってある仕上材と同じ厚みにするのは、すでにあるリビング部分の床下地をさわらなくてすむからです。下地をさわらないほど費用はかからなくてすみます。壁にできた隙間は幅木などで隠せます。
●子供部屋の配置のポイント
Q.幼児から社会人として独立するまで、使い方がいちじるしく変わる子供部屋。子供部屋に望まれることはなんですか。
A.成長期を大きく3段階に分け、子供部屋の配置のポイントを挙げると次のようになります。
■幼児期
幼児期に独立した部屋を与えることには賛否両論ありますが、部屋を与える場合は、親の目が届く位置に設け、ベビーベッドに寝かせましょう。
■小学校の低学年
小学校低学年の間は、子供も自分の部屋の学習机はあまり使用しません。子供達は自分一人の個室よりも母親や家族のいるリビングやダイニングを好むので、子供部屋を設けるなら、その近くに配置した方がよいでしょう。
■小学校高学年以上
この頃になるとプライバシーのある個室を欲しがります。個室を与えたら、独立心を育てるために洋服ダンスや本棚、机などをセットし、自分で管理させます。位置としては2階になるケースが多いのですが、リビングやダイニングなど家族の集まる場所近くに設ければ、閉鎖的にならず理想的です。子供部屋を与える場合、配慮したいのが玄関からの動線です。玄関からすぐに階段を取ることが多いようですが、これでは子供は家族の誰とも顔を合わすことなく、自分の部屋に入れるようになってしまいます。いったんリビングの一部を通って、階段を上がるようにして、さりげなく家の動線が交差し、顔を合わせられるようになっていると、子供がいつ帰ってきたか、家にいる・いないがはっきり分かります。
●子供部屋のリフォーム
Q.現在の子供部屋が狭いので、リフォームして大きくしようと思っているのですが…。
A.個室というと、つい広さのことばかりに目がいきがちですが、子供に必要なスペースはそれぞれの家庭の暮らし方や考え方によって異なります。一般的に夫婦の寝室は狭くても、子供部屋は充実させたいと考える方が多いようですが、実際、子供に個室が必要な時期というのは、中学から大学までの10年程度です。居住性を重視するよりも、子供のプライバシーを保ちながら、同時に親子のコミュニケーションをとりやすいように、わざと狭い個室としたり、リビング近くに部屋を設けてリビングに出てきやすい環境をつくることも一考の価値があります。いろいろな子供部屋の活用方法を考えてみました。
(1)個室+プレイルームタイプ
小学校の低学年までは、机やベッドなどの家具はコーナーによせて、中央の床面を大きく開放し、走り回ったり、おもちゃを散らかして遊べるように、プレイコーナー主体にするのが理想的です。
(2)勉強部屋、寝るのはいっしょタイプ
子供が二人以上なら、プレイルーム的な広い共用の広間をつくり、その一部に各自の机とベッドのあるプライベートスペースを仕切って設ける方法があります。
(3)二人で共用、いずれは個室タイプ
幼児期から低学年の間はワンルームで共用の方がよいのですが、高学年以上、特に男女の場合はプライバシーが要求されるので間仕切りが必要です。完全に仕切ってしまうのは成長してからでよく、当座はフレキシブルな仕切り、アコーディオンカーテンやカーテンなどで間仕切ればよいでしょう。
(4)ロフト、屋根裏の活用タイプ
子供にとって、ロフトや屋根裏のような奥まったスペースは自分だけの世界をつくりやすい楽しい空間です。木造住宅でも3階建てが可能になってから、屋根裏を子供部屋に使う例も多くなっています。ただし、法的チェックや断熱にも充分な注意が必要です。
●リビングのリフォーム
Q.家族が集まるリビングのリフォーム計画のコツは。
A.家全体が狭いと、最低限必要な各人の部屋とキッチン、浴室、トイレなどをとったあとではリビングが狭くなりがちです。しかし、子供以外の各人の部屋は寝るだけの部屋になっている場合が多く、それほど広いスペースは必要ありません。それならば、一家が憩う場所を広く設け、家族のコミュニケーションスペースを大切にしたいものです。また、お客さまが来られた時も、広いリビングだと、もてなす側も非常に気持ちのいいものです。もし、あまりうまく使えていない部屋があるなら、他の間取りと考え合わせてリビングに吸収してしまってはどうでしょう。ゆったりとくつろげる広いリビングを一つ持つことで、家にもメリハリがつきます。ただし、一口にリビングと言っても、各家庭それぞれ使い方は違います。リビングは、その家族の過ごし方が一番顕著に現れる場所なので、その点をよく家族で話し合って、間取りを決めることが大切です。
リビングの家具レイアウトのポイントは以下の通りです。部屋の広さや窓の高さ・ドアの大きさなどを正確に知ったうえで、そこに置きたい家具の寸法を測る。
一般に、部屋の面積に対する家具のボリュームは40%が限界。
リビングでの家族の過ごし方を考えながら、優先すべきポイントをしぼりこむ。
移動のむずかしい大型の家具から位置を決定する。 椅子とテーブルの距離・作業のためのスペースといった「ゆとり」の部分も配慮する。
応接セットは対面配置よりもL字型配置にした方が、部屋が広く感じられる。
●二世帯住宅のリフォーム
Q.息子が結婚するので二世帯住宅へのリフォームを考えています。どのように、計画すればよいでしょうか。
A.二世帯住宅は住み方によって、「完全分離型」「部分分離型」「完全同居型」の3つのタイプに分けられます。この3つのタイプのうちどれを選ぶのがよいかは、それぞれの家族の考え方や事情によって違ってきます。この先10年くらいの家族の変化を見越して、年配者への介護の必要性や、子供が同居しているかなどにより、部屋の配置、ガス・水道・電気の配管や配線なども考える必要が出てきます。二世帯住宅はライフスタイルの違う世代、生活時間にズレのある世帯が一つ屋根の下に暮らすだけに、トラブルを避けるためにプライバシーにも気を配りましょう。たとえば音楽や深夜のテレビ、排水の音や足音は家族が発する音であっても気になります。しかし、これらは家族の生活時間を確認し合い、就寝の早い家人の寝室はなるべく問題となる音源から遠い位置にし、床や壁に充分な防音材(遮音材)を使うなど、間取りや設備で解決できる問題がほとんどです。
■完全分離型
完全分離型は、玄関も別に造るので生活はまったく別になります。2階建にして階段のある2階を若夫婦のスペース、1階を老夫婦のスペースに割り当てる例が多いようですが、建物を縦に割る方法もあります。改造は大規模なものになるので、ついでに外壁や屋根を新しくすると、リフォームでありながらまったく新しい外観にすることもできます。2階部分をそっくり切断して強固な骨組みを造り、新たに2階を乗せる工法をとれば、構造的にも安心できます。完全分離型の長所は、部分分離型よりさらにプライバシーが守れることです。老夫婦がまだ現役で仕事をしているとか親が子供の子育てなどに口を出さない方針である場合、老夫婦の看病をする可能性が当分ない場合などはこの型にするとよいでしょう。後々のことが心配なら、内部にドアや吹き抜けを造れば、自由に出入りもできますし気配を感じとることもできます。
■部分分離型
部分分離型は、同じ屋根の下に住みながら、ある程度のプライバシーを守りつつ、しかもつかず離れずの関係でいられるのが長所です。また、土地に余裕がないけれども二世帯住宅を造りたいという場合にも適しています。分ける生活スペースは、土地の余裕によって決めるとよいでしょう。キッチン、ダイニング、トイレまでが分離できれば、とりあえずプライバシーが守れます。できれば浴室やりビングも分離しましょう。こうした二世帯住宅は、普通の一軒家でも、2階に新しく若夫婦の台所やトイレといった水回りの施設を取り付けるだけで造ることができます。また、一部共有であれば、みんなで食事をしたり、子育てや介護などにおいても自然に助け合いながら暮らすことができます。
■完全同居型
家庭内のコミュニケーションが非常にうまくいっている場合や、高齢の親と住む場合には、玄関やキッチンを別々にする必要はありません。リフォームも老夫婦の部屋を充分に広くとって新しくする、あるいは部屋の増築、トイレの増築程度ですみます。ただしその際、老夫婦の部屋は必ず1階にして、トイレは部屋の近くに配置するようにしましょう。逆にリビングや子供部屋は遠ざけます。真上に配置する部屋にも気を配りましょう。完全同居型の長所はなんといっても、3世代がいっしょに住んでいるということです。おじいちゃん、おばあちゃんは親には教えられないことを孫に教えてくれます。お年寄りへの配慮が自然にできる子供にもなるでしょう。共同で住むからには、それがお互いにプラスアルファとなるように、要所要所でプライバシーが確保されているのが大きな前提です。
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●家の中の段差の解消工事
Q.夫婦共高齢になったので家の中の段差を解消したい。どのような工事になりますか。
A.日本の家屋には大小の段差があります。玄関の上がり框で25〜35cm、和室と洋室や廊下とで5cm、浴室15cm前後、トイレ5cm前後、2階という具合ですから、高齢者や病人にはとても危険です。敷居につまずいて転び、骨折ということにもなりかねません。段差解消法としては、簡単な方法から少し大がかりになる工事までありますが、身体状況や予算に応じてできるだけ段差を解消しておくのがよいでしょう。まず簡単にできることとしては、玄関の段差で上がり框が高いとお年寄りは上がりにくいので、椅子を置いたり、手すりを付けたりして対応します。少し大がかりな工事になりますが、段差解消機を付け、車椅子でも上がれるようにできます。次に和室と廊下や洋室との段差ですが、敷居にすりつけ(三角形の当て木)を取り付けることによって簡単に段差を解消できます。また、少し手をかけるのであれば、廊下と和室との段差は廊下の床を二重貼りにして和室の床まで上げることにより目立たない段差解消もできます。浴室が洗面室より低い場合は簡単にすのこ板をはめて段差を解消できますが、全面改装するなら床を一旦取り壊し、洗面室と同じレベルにして、出入口の浴室側にグレーチングを付けると段差を解消できます。
●手すりの設置
Q.同居の親が足が少し不自由になっています。手すりを付けたいと思いますが、どの部分にどのようなものを取り付けたらよいのでしょうか。
A.手すりを必要とする所は最小限、浴室と階段です。あった方がよいのは玄関、トイレ、廊下、洗面室などで、身体状況によって付ける位置や種類が違ってきます。手すりの種類は大きく分けて I 型、L型があり、また固定式と移動式に分けることもできます。太さはしっかり握るには 30mm前後、滑らせて使うには 40mm前後のものが適当です。材質は、一般的なステンレス、カラフルな樹脂製、手触りの良い木製のものがあります。例えば浴室には、入口に I 型、浴槽のはいり口にL型、浴槽の反対側に I 型を横に付けるとよいでしょう。トイレには座って右側にL型を付けるのが一般的です。廊下や洗面室も水平に手すりがあると移動が安全にできます。階段は、手すりを持って落下を免れた経験をもつ方も多いと思いますが、下りる時のきき手側に付けます。ただし、手すりは壁面から10cm近く出っ張るので、階段幅が建築基準法の有効75cm を取れなくなることがあり、注意が必要です。手すりの高さは、身長にもよりますが、80cmが標準で、使う人に合わせて調整してください。いずれの場合もしっかりした下
●高齢者のための浴室のリフォーム
Q.高齢の母のために浴室をリフォームしたいのですが注意点を教えてください。
A.浴室をお年寄りが安全に使用するには、 段差をなくすこと 出入口幅を80cm以上にすること 手すりを付けること 滑りにくい床材にすること 非常通報装置を付けること お湯が適温に保てること などが必要です。簡単に改造できる部分と全面改装しなければ無理な所があります。簡単な工事で対応するにはまず、出入口の段差をなくすため、洗い場一面に段差と同じ厚さの木製のすのこ板を敷き詰めます。全面改装であれば、床、壁、浴槽など、すべてを撤去し、入口はグレーチング(排水溝に使う格子状のフタ)付きの引き戸で段差をなくします。浴槽のまたぎが高いと入りにくいので、シャワー椅子をおいて一旦腰掛けてから入るようにすると安全です。全面改装であれば、浴槽またぎの高さが35〜40cmになるよう低めに据え付け、床タイルも50角を使用すると、目地が滑り止めになります。手すりは出入口、浴槽はいり口、浴槽反対側に下地があることを確かめてから付けてください。万一の場合に備え、防水型の非常ブザーも付けておくと安心です。また、お年寄りの場合、温熱感覚が鈍ってくるので、沸かし過ぎの高温のお湯にうっかり入ってしまって大火傷になることもあります。その点、自動お湯はり機能が付いていると一定温度のお湯はりができて安全です。入口は開閉の楽な引き戸にします。また、つまづいて転んだりしないように、浴室と脱衣室との段差をなくしましょう。こういった機能をすべて満たした高齢者用ユニットバスもあります。
●介護用設備の設置
Q.寝たきりの高齢者と同居しています。ホームエレベーターなど、介護が楽になる設備を付けたいと思います。費用面なども含めて教えてください。
A.寝たきりのお年寄りで一番困るのは移動です。少しでも楽に水平移動させるにはリフターや水平トランスファーがあります。垂直移動にはホームエレベーターや階段昇降機が有効です。ホームエレベーターも最近かなり低価格のものが販売されています。寝たきりといっても身体状況は病状によりさまざまですが、人の力で抱えて移動させることは大変です。適切な機器を使って介護が楽なように考える必要があります。まず、ベッドは電動で上下できるものがとても便利です。ベッドから車椅子に移乗する時、「こまわりさん(12万円)」という機器があります。これより少し大型になりますが、床走行リフター(25万〜35万円)や天井走行リフターもあります。天井走行リスターは、天井に梁を入れておいてリフターを取り付け、お年寄りをベルトで吊ってトイレや洗面室、浴室に平行移動させるという便利なものです。いずれも介添えは必要です。垂直移動の方法としては、ホームエレベーター(230万〜300万円)や階段昇降機(80万〜340万円)があります。ホームエレベーターを設置するには、各階に畳2枚分のスペースが必要ですが、階段昇降機は、現在の階段にレールを取り付けるだけで簡単に設置することができます。
●トイレの和式から洋式へのリフォーム
Q.高齢者が同居することになりました。トイレを和風から洋風に変えたいと思います。また、簡単にできるなら寝室の横にもトイレを造りたいと思いますが、どうでしょうか。
A.お年寄りは筋力が弱ってくるので、洋式のトイレが適しています。現在の和式を洋式に変えるには、簡単にプラスチック製の便器をかぶせて置くこともできますが、きちんと工事をして洋便器に取り替え、グレードアップするのもよいでしょう。洋式の便器は種類もさまざまで、洗浄機能付、暖房便座など、お年寄りが使われて便利なものがあります。便器の位置を変えなければ、比較的簡単に水道工事、電気工事をして和式から洋式に変えることができます。お年寄りはトイレが近くなるので、寝室の横にトイレがあるととても便利です。寝たきりになってもベッドの近くにトイレがあれば自立して生活できます。新築の時、寝室の横に設置するのは簡単ですが、後から改造するのは困難な場合もあります。後からでも、寝室の横に畳1枚以上のスペースがあり、近くに汚水管が通っていれば比較的簡単に実現できます。窓がとれなければ換気扇とオゾン脱臭器で対応できます。車椅子で便器に移乗するには、車椅子の座高と合わせた身障者用便器もあります。なお工事中、トイレが使用できない期間があるので注意が必要です。
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●高齢者のためのリフォームポイント
Q.高齢者のためのリフォームポイントは。
A.
■段差の解消
年をとると住宅の内外にある段差につまづきやすくなり、転倒事故が起こるようになります。屋内外の段差はスロープを取り付けます。室内の段差は、敷居にすりつけ(三角形のあて木)をつける、洋室の床面を上げるなどして解消できます。
■手すりの取り付け
手すりには大きく分けて、伝い歩く、階段を上がる、乗り移る、という動作を補助する役割と、トイレや入浴中などの姿勢を安定させる役割があります。手すりは廊下、階段、浴室、トイレへの設置が最低限必要です。また、手すりが設置できるだけの充分な壁の補強も必要です
■建具
開き戸は身体を移動させながらの開閉動作を必要とするため、高齢者には不向きです。また、扉に頭を打ちつけ、大きな事故につながる危険性もあります。開き戸は危険の少ない引き戸に替えることが望ましいといえます。
■レールの段差解消
引き戸は手をかけやすい形状とし、吊り戸にするか、床埋め込みのレールにするか、段差をつくらない配慮をしましょう。年をとると握力も低下するため、丸いドアノブはつかみづらく、使いづらくなります。ドアの握手は、使いやすいレバーハンドルに替えます。
■ 給水・給湯設備
バルブ式水栓からレバー式水栓に替えると指だけでなく、手全体で操作することができるので、使い勝手が向上します。給湯は目盛りを合わせるだけで好みの温度のお湯が出るサーモスタット式水栓か、湯温をリモコンで操作できる給湯器が便利です。急に熱いお湯が出てくる心配がありませんから安心してお湯を使えます。高齢者の方にとって入浴は精神的にも肉体的にも大切な行為です。お湯の止め忘れや沸かしすぎは高齢者に限らずよく起こることですが、こうした事故を防いでくれる風呂機能はぜひ欲しいものです。自動風呂機能のついた給湯設備ならリモコンのボタンを押すだけで、お湯はりから、お湯はりのストップ、追炊き、保温まで、全自動。追炊き、お湯はりの止め忘れ機能がついているので、安心です。
■ 照明設備
部屋の中に陰影をつくらないように、均一の明るさとなる照明の配置にします。室内では蛍光灯で全体を照らし、必要に応じて個別に手元を照らすようにします。廊下と階段には足元灯を付けておけば安心です。照明器具のスイッチは夜でも見やすい発光式や蛍光式のものを付けます。誰でも使いやすいように取り付け位置は通常の10cm程度低目の方がよいでしょう。
■ 冷暖房設備
年をとるにつれて、温度に対する感覚が衰え、とくに寒さへの対応が充分できなくなります。また、急激な温度変化は死亡事故につながる場合もあるので、部屋によって温度差が生じないように、居室だけでなく、トイレや浴室などにも暖房が必要になります。また、高齢者は気温の変化に順応しにくいので、室内のどこでも均一で安定した温熱環境を実現することが必要です。(温度差は室内設定温度の±3度以内)そのため、安全で足元から天井まで部屋を均一に暖め、頭寒足温に近い状態をつくる床暖房は高齢者にとって一番望ましい暖房方式といわれています。また、冷房については冷風が直接身体に当たらないように設置してあげましょう。また冷え過ぎにならないように、除湿だけ行えるようなドライ機能も欲しいものです。
■ 車いすへの対応
車いすの幅は60cm程度で、通行には最低でも85cm以上、できれば廊下、ドア幅とも90cm以上、回転には150cm以上が必要です。また、車いすの車輪が沈んでしまうことがないよう、やや固めの材料、クッションフロアや木製の床材が適しています。
●玄関のリフォーム
Q.玄関でかがんだり立ったりするのがしんどくなってきたので、リフォームしようと考えています。どのような点に注意すればよいでしょうか。
A.高齢者の方は、玄関での靴の履き替え、上がり框の段の昇降は身体のバランスをくずしやすいものです。玄関には手すりを付けて段差を減らすことが重要です。まず、壁際につかまりやすい手すりを設けましょう。適当な高さの下駄箱を置いて利用するのもいいでしょう。上がり框の段差ではスロープを取り付けます。この場合は玄関扉は引き戸とし、またスロープがとれるだけの開口と奥行きが必要になります。段差を残す場合には、段差がはっきり分かるように、材質や色を変えたり、足元灯を付けることが必要です。上がり框の段差は低く、できれば20cm以内におさえましょう。
●楽で安全な階段
Q. 高齢者が階段の昇り降りを楽に安全にするには。
A.階段はつまずいたり、踏みはずしたりと危険の多い場所です。部屋の広さを多少犠牲にしてでも、広く、ゆるやかな階段を造りましょう。勾配は通常45度程度ですが25〜35度とし、蹴上げ(1段の高さ)は15〜18cm、踏み面(踏む部分の奥行き)は26〜32cmくらいが適当です。理想的な階段の形は、踊り場のあるU字型やL字型の階段です。踊り場はひと休みできるだけでなく、踏みはずして落ちたときにも、ストッパーの役割をします。また、踏み面には滑り止めを。足元灯、手すりは最低限必要です。
●高齢者のための居室、寝室づくりのコツ
Q.高齢者がゆったりとくつろげる居室、寝室づくりのコツは。
A.高齢者の居室は日当たり、風通しが良く、静かで外の景色を眺めてリラックスできる環境にしましょう。トイレの回数が多くなるので、寝室の近くにトイレが配置してあれば、寒い冬場や深夜でも移動が楽で安心です。足腰が弱くなった高齢者には、畳に布団を敷くよりもベッドを使用したほうが動作が楽になります。ベッドは車いすの使用や、介護のしやすさを考えて、足元、両サイドの3方向にはスペースを確保しておきましょう。また、照明やテレビ、冷暖房などの操作をベッドから行えるように、枕元にリモコンをまとめておくと便利です。緊急時の呼出しブザーがついていれば、さらに安心です。
●高齢者のためのキッチン
Q.高齢者が安全で無理なく作業ができるキッチンにするには。
A.調理や後片付けなどキッチンの立ち仕事はなかなかの重労働なので、座ったまま作業ができる配慮が必要です。年をとると立ち姿勢が変わるので、流し台の下を少しくぼませておくと楽で、いすも使えます。流し台、調理台は身長に合わせて低めに。レンジ台は一般に流し台と高さを合わせていますが、鍋の中がのぞきにくくなるので、10cmほど低くします。また、日常的に使うものは、手の届く範囲(高さが150cm以下)に収納するようにしましょう。調理器具については、鍋のから炊きなど過熱を防ぐサーモスタット機能や消し忘れ防止タイマーが付いていることが大切です。ガスコンロ、電気式コンロなど、どのタイプのものを選ぶにしても、このような機能がついたものであれば、高齢者でも安心して使えます。
●高齢者のための洗面室
Q.高齢者にとって使いやすい洗面室にするには。
A.洗面のときのかがみこんだ姿勢は、腰に大きな負担がかかります。いすをおいても、車いすでも使えるように、洗面台の下にはひざが入るようなスペースをあけておきます。また、腰に力が入らない人は前にもたれる姿勢になるので、しっかりと取り付けます。洗面台の高さは70〜75cmが一般的ですが、高齢者の場合はやや高めの方が使いやすいようです。鏡は立った状態でも、座った状態でも顔が見えるよう、大きめのものを取り付けます。
●高齢者のための快適なトイレ
Q.高齢者が快適に使えるトイレにしたいのですが…。
A.トイレにはできるだけ、自力で用を足せるように細かい配慮が必要になります。便器はかがむ動作が小さく、長く座っていても楽な洋式便器がよいでしょう。また、急激な温度変化が身体にかける負担は大きく、夜間や冬場の寒いトイレで高齢者が倒れるケースも少なくありません。暖房便座や、温水洗浄便器、パネルラジエーター、床暖房などを付ければ、寒いトイレでも快適で清潔に用を足すことができます。また、リュウマチや脳血管障害などで、便器に座ったり立ったりするのが不自由になった方のために手元のスイッチで昇降させることができる昇降便座もあります。また、内開きのドアでは中で倒れた時などの緊急事態の場合に、外から開けられなくなる危険性があります。トイレのドアは必ず、外開きか引き戸とし、鍵は外からでも開閉できるものを付けておきます。車いすの使用を考えると、出入り口の幅は最低でも85cm程度、できれば90cmは欲しいものです。介護が必要な場合には、介護の方が動けるように広めのスペースが必要です。また、便座に腰掛けたり、立ちあがったりするときに支えとなる手すりを壁に付けておくと動作が楽になります。そのほかの安全対策としては、万一の場合に中の様子が分かる小窓を付けたり、緊急用の呼出しブザーを設置するなどの配慮も必要です。
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●健康に配慮した家づくり
Q.子供部屋を増築しようと考えています。体が弱いので健康を考えて造りたいと思うのですがアドバイスをお願いします。
A.健康を害さない家づくりのご相談ですが、最近建材に含まれる化学物質が原因で湿疹や下痢、頭痛などを訴える人が、新築や増築した入居者に増えています。こうした症状は、シックハウス症候群といわれ、欧米では80年代前半から問題になっていました。現在、建材に使われている塗料や接着剤にはホルムアルデヒド、トルエンなどの有機溶剤、床下にまかれる白アリ駆除剤、室内の防カビ、防ダニ処理に用いられる有機リン系の農薬成分など身体に異常を起こす物質がたくさんあります。増築、新築には化学物質をできるだけ含まない建材選びをしたいものです。厳密に言うと住んでいる気候風土によって、具体的な対策に地域差があります。例えば、白アリ対策も大阪近辺では、イエシロアリの生棲圏に入りますので、ヒバ油、木酢液、柿渋、天然塗料メーカーの防腐、防虫剤などを土台に塗った方がよいでしょう。床と天井に杉の無垢材、壁はビニールクロスを使わず低公害の布クロスや和紙を有害物質を発生しにくい澱粉系ののりや、メチルセルローズ樹脂系の接着剤を使います。下地材にはノンホルム合板を使うようにします。土台と構造材には桧やヒバの芯持材を使うなど、これは住宅金融公庫の融資の対象にもなっています。
●湿気対策
Q.家の中の湿気がなかなか抜けません。原因と解決法を教えてください。
A.まず考えられる原因は、敷地の排水と床下換気が充分に行われていないということです。床下換気について基本的には、建築基準法施行令第22条(居室の床の高さ及び防湿方法)に床の高さが45cm以上とすること 外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300平方センチメートル以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすることとあります。規則通り換気孔が作られてもその換気孔の前に物を置いていないか確かめましょう。次に床下を点検し、湿気の有無を調べ、どこか水もれ箇所がないか点検します。ほかに、雨もり、壁の中の断熱材に水分が浸透している場合もあるので、床下部分に床下換気扇を取り付け強制換気をし、窓を開けて通風を図ります。それでも湿気がとれない時は、湿気のひどい部屋の壁を外して調べ、問題があれば改修工事が必要となります。湿気の解決法としては、次の3つがポイントとなります。
(1) 湿気の排出:通風のよいプランにする、湿気を含んだ汚れた空気がある程度は自然に換気されるように、窓の開口部の位置や向き、大きさなどを充分検討しましょう。 換気扇の活用:室内に閉じ込められた空気は汚れやすく、結露などさまざまな弊害をもたらします。空気をクリーンに保つためには、換気扇による機械換気も必要です。
(2) 湿気を取り除く:除湿機能付の空調機器の利用、除湿専用の除湿機もありますが、最近のエアコンは冷暖房のほかに、除湿・空気清浄・脱臭などの機能を持っています。除湿機能(ドライ機能)も、能力的にパワーアップしており、本格的な除湿や湿度コントロールのできるものが増えてきています。 水回り空間の換気設備の充実:家の中の湿気が発生しやすいのは、やはりキッチン・浴室・洗面室・トイレなどの水や熱をよく使う場所です。なるべく、ほかの部屋に湿気が広がる前に、すみやかに戸外に排出できる工夫をしたいものです。
(3) 湿気を出さない:いくら機械的に除湿しても、中に住む人が湿気を出しっぱなしにしていたのでは、効果がありません。極力、室内に湿気を出さないようにし、出した湿気はすみやかに戸外へ排出しましょう。湿気を出さないための住まい方の工夫は、次のとおりです。石油ストーブなどで湯を沸かさない。室内に洗濯物を干さない。乾燥機を屋内で使わない。屋内に置く場合は排気を外に排出するタイプにする。雨の日は窓を開けない。調理中は換気扇を回す。入浴後は30分〜1時間、浴室換気をする。窓ガラスにできた水滴はこまめにふく。外壁に面して家具を置く場合は壁と家具の間に少しすきまをつくる。外壁に面した押し入れには乾燥剤や除湿材を入れておく。
●結露対策
Q.住まいの結露を防ぐ方法を教えてください。
A.断熱性の高い現代の住まいは結露でジメジメしていると、カビの温床となり、人体に悪影響を及ぼすばかりでなく、住まいの壁や天井にシミをつくったり、白アリの発生の原因となったりと、放っておくと住まいの寿命さえ縮めることにもなります。住まいで発生する結露には二つのタイプがあります。一つは窓ガラスや壁の表面などにできる「表面結露」、もう一つは壁の内部にできる「内部結露」です。内部結露は室内の内装材料を透過した湿気が壁に冷やされてできます。結露を防ぐには湿気を出さない住まい方のほかに、住戸内での大きな温度差や、戸外に接する部分での温度差をつくらないことが大切です。表面結露を防ぐにはまず、壁や窓が外気によって冷やされないよう、壁の内部に断熱材を充分入れるほか、窓を2重ガラスなどにすることです。内部結露を防ぐには湿度の高い室内空気が壁内部に入り込むのを防げばよいわけですから、アスファルト防湿紙などの防湿材を壁クロスの内側に入れたり、内装材そのものを防湿性の高い材料で仕上げることが求められます。
●押し入れの結露対策
Q.押し入れの中が結露がひどい。補修方法はどうすればよいでしょうか
A.結露は湿気を多く含んだ暖かい空気が冷たい壁面や壁内部にふれた時に発生します。奥が外壁と、直接隣り合ってる部分の押し入れや、北側の押し入れに結露しやすいようです。結露は壁面と室内の空気の温度差により空気中の水分が飽和状態になった場合に生じます。したがって急激な温度差が生じないように、押し入れ内部と床の断熱性能をよくするため、断熱材を貼ります。断熱材には、木質セメント板、発泡ガラス、高発泡ポリエチレン系、炭化発泡コルク、杉などの木材を使います。さらに、空気が常に流通できるように、押し入れ内部の周囲に5〜6cmのすき間を作った木製の枠を、床にすのこ板を置くと、結露防止に効果があります。補修は、湿度の低い晴れた日に、押し入れ内部の湿気を完全に除去してから行ってください。
●カビ対策
Q.壁のカビが新築間もないのに発生しています。原因と解決策を教えてください。
A.カビは気温20度以上、湿度70%以上で栄養となるものが存在する時に発生するといわれています。いわゆる高温多湿状態がカビ発生の原因なので、対策としては、この三つの要素の一つを取り除くことを考えます。栄養物はごく微量でもあれば発生条件となり除去はむずかしいので、湿度を除去する対策を講じます。新築間もないとのことですが、入居されるまでの期間が長かった場合、湿気がたまることもあります。家全体の通風状態、よく乾燥されてないままの下地を使った建材によるもの、床下換気が不充分など原因を調べて改善しますが、まず第一に、換気をこまめにし、カビ発生原因となる結露をさせないよう注意してください。壁の材料には、水分の吸収、放出が自然にできる天然の木の板や、ノンホルム合板、珪藻土を使ったり、下地材にプラスターボードを貼った上に和紙や、麻、綿など安全性の高いクロス貼りにすると、化学物質を使った建材による室内汚染を防ぎ、日本の気候風土に合った家づくりの材料として好ましく、カビの発生も防げます。
●ヒートショック
Q.高齢者にとって危険といわれる「ヒートショック」とは何ですか。
A.暖かいリビングから寒い廊下やトイレに出たとたん、ブルッと寒い思いをしたことがありませんか? あなたが寒いと感じた以上に、心臓はびっくりしています。これを「ヒートショック」といいます。家の中で人が亡くなる場所は1位が冬場のトイレ、2位が廊下といわれています。これはリビングや寝室は暖房されて、身体が温められていますが、暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、脳卒中や心不全を起こすことがあるからです。人の身体は体温を調節しようとするために、血管を収縮させるので、室温の変化によって血圧が急激に変化するためです。真冬など、暖房をしているリビングとまったく暖房していない廊下やトイレとの温度差は、優に10度を超えるといわれています。とくにお年寄りの場合は命を落とす危険すらあります。 ヒートショックの一番の対策は、リビングと廊下やトイレの室温差をなくすこと。生活空間全体を暖かくすることを心がけることでしょう。最近はトイレや洗面室、浴室、脱衣所、廊下、玄関などにも、暖房設備を取り付けるお宅が増えています。「暖かいから快適だ」ということだけでなく、健康面からみても望ましいといえます。
●住まいのアレルギー対策
Q.子供がアレルギー体質なのですが、住まいの中でできる対策はありますか。
A.ここ数年、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくといったアレルギーに悩む人が増えています。アレルギーは体内でアレルギーを引き起こす「要因」が、身の周りの「アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)」に反応して起こります。このアレルゲンとして最近、問題になっているのが、室内のチリやホコリの中にいる「ダニ」や「カビ」です。ダニやカビが飛ばす胞子などがハウスダストとなって空気中を舞い、鼻やのどの粘膜、皮膚から侵入してアレルギーを起こすのです。ダニは気温20〜30度、湿度60%以上で繁殖します。昔の木造住宅では隙間風が多いため、自然に充分な換気が行われていました。しかし、現在の住まいはアルミサッシや断熱材の普及、マンションの増加など、気密性・断熱性の高いものになり、換気が悪くなっています。換気の悪い部屋で湿度が上がると、ダニの好む高温多湿状態になります。人間にとって快適な環境は、実はダニにとっても快適であるというわけです。また、さらに湿度が80%以上になるとダニの他にカビも発生します。断熱性の高い室内は1年中暖かく、結露などでじめじめしていると、カビの温床になるわけです。いずれにせよ、ダニ・カビを防ぐには、家の中の湿気をためないことが何よりも大切です。そのためには次のような対策があります。 湿気を戸外に排出する:通気・換気 湿気を取り除く:除湿 湿気を出さない:住まい方の工夫 具体的な方法としては、通風配慮したプランにしたり、除湿効果のある建築材料を使用するほか、除湿機能のある住宅設備を利用する方法があります。また、ダニはホコリやフケをエサにして、ホコリやゴミの中など、潜って産卵できる場所で繁殖します。そのため、床に敷いたカ−ペットが彼らの温床となりがちです。まず、カーペットをフローリングに変更することをお勧めします。
●日照を考える時のポイント
Q.できるだけ多くの日光が入るようにリフォームしたいのですが、どんな方法がありますか。
A.日照を考える時のポイントは、太陽の位置です。太陽の高度は夏至に高く、冬至に一番低くなります。図のように高さ1mの物体の影は夏至に21cmですが、冬至には164cmにもなります。つまり、周囲の建物の影は冬至に一番長くなるわけですから、敷地の日照は冬至の時を中心に考えなくてはなりません。正午における太陽の高度(大阪)と影の長さ、また、太陽が必要な冬の時期、その恵みを最も多く受けるのが南側の壁面です。夏至の場合は太陽の位置が高くなるため、南壁面の受ける熱量がそれほど多くありません。つまり、真南の窓は省エネの点からも優れているといえます。ですから、建物の南面の影については、充分なチェックが必要です。家の建て込んだ住宅街では、日照に関して周囲の影響をまったく受けずにすむことはなかなかむずかしいことですが、窓の形状などを工夫することで、採光の効率を上げることはできます。
トップライト(天窓):屋根から直接光を取り入れるトップライトは、その3倍の大きさの窓と同じ量の採光が得られます。
縦長の窓:同じ面積なら、縦長の窓は部屋の奥まで光が入るため、横長の窓よりも明るくなります。
角採光:窓を家の角部に設けることにより、窓が多少、真南からずれていても、長い時間日光を取り込むことができます。
北側の採光:北側の光はすべて反射光のため一定のやわらかい光となります。暖房さえ充分に配慮すれば、北側の部屋は書斎やアトリエなどに適しているといえるでしょう。
●風通しのよい住まい
Q.住まいの風通しをよくするにはどうすればよいでしょうか。
A.風通しをよくする工夫としては以下のような方法があります。
夏の主風方向を考えて、小さくてもいいから窓を作るようにする。西向きの窓の場合はブラインドなど西日をさえぎる工夫が必要。
風の入口と出口となる開口部をできるだけ一直線に設ける。
風の入口と出口となる開口部の高さを変えると、通風に有利。
屋根付近に空気の出口を設ける。屋内の暖かい空気が上昇気流となって出ていくので、風がない時でも自然な対流が生まれてくる。窓が風向きに面していないときは、窓の近くにそで壁を設けると、そで壁に当たった風を室内に導入することができる。
●身体によい入浴方法
Q.肩までつかる昔からの入浴法は実は身体によくないというのは、本当ですか。
A.「肩までつかって100数えて」子供のころよく聞かされた言葉だと思います。肩までつからないとお風呂に入った気がしない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、肩までどっぷりつかるのは水圧による負担が大きく、今では医学的にはお勧めできません。「半身浴」や「腰浴」にして、ときどき肩に湯をかけるなどして温まりましょう。長い間、お風呂の湯温は42度くらいが適温とされてきましたが、近頃ではリラックスするためには、体温に近い38〜40度くらいの湯にゆっくりつかるのがよいといわれています。ただ、あまりの長湯はエネルギーを消耗してかえって疲れるので、3分つかって、3分出るというように身体への負担を小さくしましょう。
また、一番風呂は気持ちよいという方も多いと思いますが、新湯は刺激が強いので、お年寄りや高血圧の人、心臓の弱い人は避けた方がよいでしょう。入るときは湯をよく混ぜ、入浴剤を入れるとよいでしょう。お風呂に入れば温まるのだからと、これまで洗い場や脱衣室の寒さはあまり気にされませんでした。しかし、温度差によるヒートショックは、お年寄りや心臓の弱い人には大敵です。これからはお風呂や脱衣室の暖房を、贅沢と決めつける時代ではなくなりそうです。
●お風呂の効用
Q.お風呂の効用とは。
A.とにかくお疲れの現代人。会社、学校から、近所つきあいまで、疲労やストレスの原因はどこにでも転がっています。心と身体をリラックスさせる空間として浴室やお風呂を充実させようという考えが、現在ひろがりつつあります。風呂のルーツは蒸気と熱気を合わせた、現代のサウナのような石風呂といわれています。石風呂は山から集めたシダや松の葉などの枯葉を内部で焚き、燃え尽きたところで灰などをかき出します。そして床にはむしろなどを敷き、海草類や薬草などと一緒に蒸します。その後、裸に近い状態で入室するというもので、身体を洗うというより、健康を考えたものといえそうです。今のように湯につかるスタイルの浴室は、江戸時代以降、銭湯の発達によってひろまりました。そして、冬至にゆず湯をたてたり、5月の節句にしょうぶ湯を楽しむなど、日本人ならではの風呂文化が形成されていきました。最近は入浴剤のバリエーションも豊富になり、自宅で気軽に温泉気分が味わえます。また、西洋風のハーブやアロマテラピィ(芳香治療法)を取り入れた入浴方法も、雑誌などに紹介されています。家のお風呂を気泡風呂やジェット風呂にされるお宅も増えています。お風呂の効用は、冬は血行をよくし、寒さを防ぐ 夏は発汗を促し、入浴後は爽快感を得られる
新陳代謝を高め、痛み、こりを緩和する 垢や汚れを流して、清潔にする
心身のリラクゼーションで疲労を軽減するなど、さまざまです。最近では、身体を洗い、温めるだけの入浴方法から、半身浴や中温反復入浴法など、一歩進んだ入浴スタイルのバリエーションが、どんどん広がっています。これまで、お風呂の湯温は42度ぐらいがよいとされてきましたが、リラックスするためにはもう少し低い温度のほうがよいことが、最近の研究で分かってきました。このほかにも、安眠するためや便秘を治すための入浴方法が研究されています。最近は自由に湯温が調整できる給湯器もあります。身体の調子や気分に合わせて、さまざまな湯温のお風呂を楽しんでください。半身浴は38度くらいのぬるめのお湯に20分間、みぞおちまでつかる簡単な方法です。肩までお湯につかると、水圧によって心臓や肺に負担がかかりますが、半身浴ならその心配がなく、身体を芯からじっくりと温めます。お年寄りや血圧の高い人、心臓や肺の悪い人に最適です。
●シェイプアップできる入浴方法
Q.シェイプアップできる入浴方法があるときいたのですが、どのような方法なのでしょうか。
A.「中温反復入浴法」といって、38〜40度のお湯に出たり入ったりを3回繰り返します。血液の循環と新陳代謝を活発にし、体内のエネルギーをたくさん消費するので、エネルギーが効率よく消費されます。新陳代謝が高まることで、身体のなかの老廃物を汗とともに排出でき、お肌も美しくなります。そのほか、冷え性や肩こり、腰痛などにも効果があります。入る時は、必ず食後1時間半以上たってからにしましょう。
「中温反復入浴法」の入り方
(1)かかり湯
湯船に入る前に足、腰、腕、肩、腹、胸と心臓から遠い順に湯をかけます。これは汚れをさっと流すと同時に、身体をお湯に慣らすためのステップです。
(2) プレ入浴(5分)
まずはウォーミングアップ。静かにお湯に入って、身体をお湯に慣らします。その間にも皮膚は水分を吸収し、汗腺や毛穴が開いて、中の汚れが落ちやすい状態になります。
(3)休憩(5分)
湯船から出ます。身体にかかっていた静水圧が解かれ、代謝が活発になります。静かに休んでいるのが基本ですが、シャンプーしたい人はこの時にします。
(4)メイン入浴(8分)
ふたたび湯船に入ります。4〜5分たつと、額や髪の生え際からジワジワと汗が出はじめます。この汗は老廃物を含んでいるので、お湯で洗い流しましょう。
(5)休憩(5分)
湯船から出て、(3)と同様、身体の活性化を促します。身体を洗うのはこの時。ここまでくると古くなった角質も浮いてくるので、軽く洗うだけで充分です。
(6) フォロー入浴(8分)
湯船につかるのはこれで最後。身体を芯から温め、発汗を活発にします。ここまでで、約100カロリーも消費します。
(7)入浴後の休憩(20分)
かなり疲れるので、バスローブなどを着て横になります。枕は高くしてください。最低でも10分は横になりましょう。水分補強も忘れずに。
●白アリ被害のチェック方法
Q.白アリの被害を確認する方法はありますか。
A.白アリの被害を確認するには次のような点検をすればよいでしょう。キリもしくはカナヅチと釘を用意し、天井裏の構造材に打ち込んでみてください。白アリに侵された柱や梁は釘を打ち込んだとき、抵抗なく入り込んでしまいます。1階や2階の天井裏の柱や梁が白アリの被害を受けていれば、おそらく床下から屋根裏の柱・梁まで、部分的もしくは全体的に構造強度を失っていることが考えられます。構造材(柱や梁)がそのような被害を受けている場合は建て替えをお勧めします。
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●キッチン・バス・トイレの2階への設置
Q.自宅を親子二世帯住宅にリフォームしようと考えています。お風呂やキッチントイレを2階に造りたいが簡単にできますか。
A.給排水を伴う増改築は、水圧さえあればほとんどの場合、既製品のキッチンやユニットバスの中から選び設置しますので、比較的問題なくリフォームできます。漏水やメンテナンスの心配な部分ではありますが、規格化された製品を用いれば、品質管理がされているので安心です。
最近の住宅では、木舞下地の真壁付きという工法は少ないので、柱と間柱の間は中空で、その間にも充填されている断熱材を除けば、階上への給排水を配管することは可能です。電気の配線も同様です。給排水管は断熱材などを巻いておけば、結露防止、防音にも効果があります。
階上の水の音や足音などの遮音性も考慮して、低簾なプラスターボードを2重貼りにすれば、生活騒音もかなり減るでしょう。
●LDKのリフォーム
Q.LDKのリフォームを考えていますが、キッチンとダイニングをどのように配置すればよいでしょうか。
A.
■独立型キッチン
ほかの部屋から完全に独立させたタイプ。においや煙が広がらないので、本格的な料理に取り組みたい人向きです。スペースは4〜5畳が適当。キッチンの機能を集約できるため、作業効率もアップします。
■オープン型キッチン
キッチンをリビング・ダイニングを仕切らず、オープンにつないだタイプ。料理をしながらでも家族やお客さまとの会話が楽しめます。8〜10畳の広さで、スペースを節約したい場合に向いていますが、キッチンまわりがすべて見えてしまうので収納のしかたに工夫が必要です。
■セミオープン型キッチン
キッチンをダイニングとの間に、ある程度の間仕切りを設けたタイプ。お客さまに対して適度の目隠しになるため、散らかったキッチンを見せるのはちょっとという方にも人気です。スペースはダイニングを含めて12畳以上必要です。開放感のあるオ―プン型と機能重視の独立型の両方の長所を合わせたプランです。
●キッチンのレイアウトのコツ
Q.キッチンをレイアウトする際のコツは。
A.キッチンの中の動線に問題があると、料理をしている時、アチコチに動き回らなくてはならず、イライラすることになります。動線は毎日の調理の手順を平面上で図式化したもの。使い勝手のよいキッチンはこの動線が短く、交差したりしていないことが条件です。料理のしかたや人数によっても変わってくるので、“あなたの場合”をイメージしてみましょう。キッチンでの動作に沿って、冷蔵庫やシンク・レンジを上手に配置すれば、動き回る時間も短縮。快適なキッチンの誕生です。
●キッチンのレイアウトの種類
Q.キッチンのレイアウトにはどのような種類がありますか。
A.
■I型
キッチンセットを一列に並べたレイアウト。調理中の動作は単純ですが、幅が広すぎると作業時間が長くなり、かえって疲れやすく作業効率が悪くなります。幅は最大でも350cmぐらいまで。コンパクトキッチン向けです。
■II型
I型に比べて作業面積・収納が多く取れますが、振り返り動作が増えます。また、通路幅が狭いとキャビネットの扉が開けにくいので、通路幅は最低80cm、標準で120cmは必要です。
■L型
一般的にはDKタイプに採用される場合が多く、二人以上で調理する場合には適しています。また、I型よりも約3分の1ほど作業動線が短くなり、身体の動きを90°変えるだけで作業できるので楽です。コーナー部分を生かすと調理スペースがたっぷり取れますが、台下をデッドスペースにしないような収納の工夫が必要です。
■U型
最も作業面積が多く取れますが、部屋の面積も必要です。また、閉鎖された独立型のキッチンになりがちですので、シンク前をカウンターにしてオープンにするとよいでしょう。U字の真ん中部分の空き寸法は、80〜120cm程度の適度な狭さのほうが動線を短縮できます。
■アイランド型
キッチンの中間スペースにキッチンセットの島をつくります。I型やL型と組み合わせて、ガスレンジやサブシンクをアイランドにというケースも多くなっています。にぎやかな料理を楽しみたい家庭向きです。
■ぺニンシュラ型
L型・U型の一部が半島のように突き出した型。半島の部分には内側にシンク、外側にカウンターを設けて、対面式にすることが多いようです。設計の自由度が大きいので個性的なキッチンが造れますが、LDに接していることが多いので、リビングからの視線を考慮しての設計が大切です。
●キッチンの換気
Q.キッチンの換気は何に気をつければよいでしょうか
A.換気の方法には窓による自然換気と換気扇による強制換気がありますが、キッチンは日常的に火を使い、煙やにおいなども発生する場所なので、強制換気を効果的に行う必要があります。換気扇には、フードを付けたほうが煙や湯気を集めて排出できるので、効果的です。換気扇には、従来のプロペラ式の他、レンジフードタイプや煙などの温度変化で自動運転するタイプ、吸い込み口がレンジの間近にあり、煙などを吸い込んで室外へ排出する下引き排気システムなどがあります。
●システムキッチンの選び方
Q.システムキッチンの選び方を教えてください。
A.
(1)レイアウトを決める:キッチンセットをどんな型で並べるかを決めます。簡易型ではI型・L型を中心に選ぶことになるでしょう。部材型ならどんなレイアウトも自由自在。キッチンの面積に合わせて、パーツを組み合わせていきます。
(2)高さ・奥行きを考える:あなたの身長に合わせて、使いやすいワークトップの高さと奥行きを選びます。高さは一定にしたほうがよいですが、奥行きは流し台と収納部分とで変えることもできます。
(3)扉材を選ぶ:メーカーごとに色・素材・表面処理の方法などの豊富なバリエーションがあります。
あなたのキッチン・イメージに合うものを探しましょう。インテリア性を重視するだけでなく、汚れに強く、メンテナンスの簡単な素材を選ぶことがポイントです。
(4)ワークトップを選ぶ:やはり熱・水・汚れに強く、メンテナンスの簡単な素材を選ぶことが大切です。人工大理石などは色・デザインも豊富ですので、あなたのイメージに合うものを探しましょう。
扉材との相性やバランスも忘れずにチェックしてください。
(5)シンクを選ぶ:ふだんの調理の仕方から、大きさや深さ、ダブルかシングルかを選びます。
同時に水栓金具も自動センサー付き水栓やレバーハンドル式、ハンドシャワー式などがありますので、水仕事の利便性を考えて検討されるのもよいでしょう。
(6)レンジと換気扇を決める:簡易型・部材型ともに、グリル付きガスレンジと換気扇・レンジフードを組み込むことができます。位置はもちろん、高さも検討しましょう。さらに、オーブンや食器洗い乾燥機などを組み込むことができます。
(7)収納を考える:吊り戸棚ユニットは、だいたいどのメーカーでもレイアウトに合わせて用意されています。部材型では、さらに小さなスペースに対応できるパーツが揃っており、キャビネット内に組み込めるオプション設備が充実しています。
●キッチンの適切な寸法
Q.キッチンの高さ、奥行きなど適切な寸法を教えてください。
A.一般的に発売されているシステムキッチンは高さ80cmと85cmまたは86cmが標準サイズとなっており、メーカーによっては個別に調節できるタイプもあります。人間工学からみた適正な調理台の高さは「身長÷2十5cm」が目安です。しかし、キッチンの高さは使う人や使い方によって異なります。大切なのは、計算値よりも実際にキッチンに立つ人の実感。ショールームなどで実物の前に立ってみることをお勧めします。また、共働きのご家庭では、奥さまだけでなく、だんなさまやお子さまの使いやすさも考慮してお選びください。奥行きは60cmが標準ですが、最近では、より奥行きのあるものを希望する方が増えているようです。そのため65cmのタイプを用意しているメーカーも多くなってきました。奥行きがあれば奥に物を置くこともできますが、手が届くかどうかを考えると、最大80cmぐらいまでが適当でしょう。
●キッチンの天板の材質
Q.キッチンの天板の材質にはどのようなものがありますか。
A.キッチンに汚れはつきもの。特に調理カウンターは熱い鍋を置いたり、調味料や酢がこぼれたりするので、メンテナンスが簡単で、しかも強い素材を選びたいものです。また、オープン・セミオープン型のキッチンではインテリア性も大切です。これまで主流だったステンレス以外にも、見ために美しい新素材が増えています。
■ステンレス
汚れや熱・水に強いことから、最もよく用いられる素材。また、シンクとワークトップを一体にできるので、水作業の多い家庭向きです。エンボスなど表面加工を施して、金属特有の“冷たい感じ"をなくしたものも出ています。
■人工大理石
高級感があり、インテリア性が高い素材。キズ・汚れに強く、耐久性も優れています。普段のお手入れは中性洗剤で細かいキズもクリームクレンザーなどで磨けばほとんどきれいになります。
■タイル
水・熱に強い素材ですが、目地はどうしても汚れやすいので、あまり小さなタイルは使わないほうが賢明です。色や模様、貼り方のデザインバリエーションは豊富です。
■樹脂系
メラミン化粧板はデザイン・色のバリエーションが豊富。ローコストでカジュアルなインテリアに向いています。
■木質系
手触りがよく、見た目にも暖かな印象を与えます。表面の塗装をしっかりとして耐熱・耐水性を高める必要があります。
●キッチン扉の材質
Q.キッチン扉の材質の選び方は。
A.システムキッチンの扉材は、壁材や床材などとともに、キッチンのインテリアイメージに大きく影響します。材質の種類やデザイン・カラーバリエーションが豊富にあり、つい見ための美しさやデザインの格好よさにとらわれがちですが、使いはじめてからのお手入れなどを考えると、材質にも注意が必要です。
■メラミン化粧板
紙にメラミン樹脂をしみ込ませ、熱を加えて固めたシートを板の表面に貼り付けています。耐水性・耐熱性に優れ、表面が硬く傷つきにくいので、キッチンには適しています。
■ウレタン塗装仕上げ
高級木製家具に多く使われている、ウレタン樹脂塗料を板の表面に塗装したものです。塗膜が強靭で耐摩擦性に富んでおり、外れにくく耐薬品性にも優れています。
■塩ビ化粧板
表面を塩化ビニル樹脂のシートで仕上げたもので、色が美しく、柄も鮮明。また、水にも強いのでお手入れも楽です。
■鏡面仕上げ
グランドピアノの仕上げと同じで、鏡のようになめらかで光沢のある表面が特徴です。シャープで透明感のある印象を与えますが、ホコリや扉にさわった時の指紋の跡などが目立つので、きれいに保つためにはふだんのお手入れが必要です。
■ホーロー
七宝と同じ製法で、金属板にガラス質の層を焼き付けてつくられます。光沢と優れた発色性をもち、耐水性・耐熱性に優れています。また、ゴキブリをよせつけにくいことも特長の一つ。ただし、傷をつけるとそこから錆びることがありますので、注意が必要です。
■木質系
天然木を切り出したものや、「人工銘木」といって天然木を薄く削ったものを貼り合わせて成形したものなど、加工の仕方は各種あります。いずれも表面にウレタン塗装などを施して耐水性をもたせていますので、普段のお手入れはサッと水ぶきするだけで充分。ただし、硬いものをぶつけると、へこみができたりしますので注意しましょう。
●シンクのタイプ
Q.キッチンのシンクにはどのようなタイプがありますか。
A.
■パーティーシンク(幅約40cm)
サブシンクとして、調理中の洗い物を置いたり、果物や野菜専用にしたり、時にはワインを冷やすなど、補助的に使われるシンク。
■ダブルシンク
大小二つに区分されたシンクのこと。大きい方はシングルシンク、小さいほうがパーティーシンクのサイズになっているのが一般的。
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●オーブン・レンジ・グリルの選び方
Q.キッチンのオーブン・レンジ・グリルの選び方のポイントを教えてください。
A.多くの家庭では、コンロ・グリルの使用頻度が最も多く、オーブンレンジは使いこなせるかどうかがポイントになります。そこで、ガス加熱機器の構成として、グリル付きコンロの充実を第一に考えてみましょう。例えば、コンロをハイカロリーバーナータイプにするとか、口数を多くするなど。これらを考えたうえで、お菓子やオーブン料理をよく作るご家庭なら、オーブンレンジをビルトインされるとよいでしょう。システムキッチンにセットできる加熱機器は、次の3タイプあります。
■ビルトインコンロ+ビルトインオーブン
一見、はじめから一体になっているように見えますが、それぞれが単体でセット構成されています。組み合わせは自由自在ですし、コンロだけ後で取り替えることも可能です。現在、システムキッチンにビルトインされているコンロやオーブンは、このパターンが最も多くなっています。
■一体型ビルトインオーブンレンジ
コンロ・オーブン・電子レンジ機能が一体になったものです。
■据え置き型テーブルコンロ
レンジをビルトインしないで、単体のテーブルコンロを専用の台に置くタイプで、簡易型システムキッチンといえます。
●システムキッチンのビルトイン機器
Q.システムキッチンのビルトイン機器にはどんなものがありますか。
A.
■温度センサー付きコンロ
センサーで鍋底温度を検知して、天ぷら油の過熱や空だきを防止したり、コンロや魚焼きグリルの消し忘れを防ぐタイマーが付いています。一般家庭からの火事の主原因となっているのが、天ぷら油の過熱による発火です。これは油の温度が約370度に達すると、自然発火してしまうからです。天ぷら油過熱防止機能が付いていれば、約250度になると自動的にガスを止めてコンロの火を消すので、たいへん安心です。また煮物の焦げつき消火、油温の一定温度キープなど、便利でしかも安全で安心な機能を装備したものもあります。
■フッ素コート加工コンロ
トッププレートにフッ素コート加工を施しています。しつこい油汚れや煮こぼれもサッと拭き取るだけで、簡単に落とせます。
■コンビネーションレンジ
ガスオーブンに電子レンジ機能が付いたオーブンです。同時に使用すれば外からはガスの炎でこんがりと、内部は電子の力でスピーディーに火を通し、調理時間を短縮。もちろん、別々にも使えます。
■ビルトイン食器乾燥機・食器洗い乾燥機
ユニットに組み込まれた食器乾燥機は食器を清潔に乾燥し、普段よく使う食器を収納しておくこともできます。また、食器洗い乾燥機は一度に5〜7人分の食器を洗浄、乾燥。後片付けの手間が大きく省けます。
■キッチンシューター
生ゴミの処理は、なるべくコンパクトにして、こまめに室外に出すことが基本。キッチンの外壁まわりに余裕があれば、キッチンシューターをお勧めします。生ゴミはポリ袋に入れて投入口から捨てるだけ。投入口を開ければ自動的に換気扇が回り出すので、気になるにおいもシャットアウトします。
■足元温風機
キッチンは北側に配置されることが多く、リビングやダイニングに比べて寒いもの。足元温風機を組み込めば足元が暖かく、気持ちよく作業できます。
●ビルトインコンロの取り替え
Q.家のコンロはビルトインタイプなのですが、システムキッチン本体はそのままに、ビルトインコンロだけの取り替えは可能ですか。
A.使用頻度が高いコンロは、システムキッチン本体に比べて取り替え時期が早くきます。
システムキッチンにぴったりビルトインされているコンロだと、取り替えるのが大変だとお考えの方が多いようです。しかし、システムキッチンの本体はそのままで、コンロ部分だけの施工で、簡単に取り替えができます。
●ビルトインタイプの食器洗い乾燥機の取り付け
Q.ビルトインタイプの食器洗い乾燥機は新築時やリフォームと同時でないと、システムキッチンに取り付けられないのでしょうか。
A.シンクの下や収納キャビネットのスペースを利用して取り付けられる、後付け用ビルトインタイプ食器洗い乾燥機もあります。キッチンによっては設置できないケースもありますので、取り扱いメーカーに確認してもらう方がよいでしょう。
【後付け可能性判定チェック】
A.幅435mm以上、幅方向では排水トラップに当たらないことをチェックしてください。
B.高さ467mm以上、高さ方向ではシンクの底に当たらないことをチェックしてください。
C.奥行485mm以上、奥行方向では収納するうえで邪魔なものがないかチェックしてください。
●浴室を広く見せる方法
Q.リフォームしても間取りの関係で浴室を広げることができません。浴室を広く見せる方法はありますか。
A.のびのびと入浴するためにはある程度の広さは確保したいものです。しかし、敷地の広さや間取りの関係で、なかなか思うようにならないことが多いでしょう。広さをそのままに浴室を快適にするコツには以下のようなものがあります。浴槽の縁を下げれば感覚的に広くなる。脱衣所との壁を一部ガラスにする。鏡を効果的に使って広く見せる。広がりを感じる淡い色などを上手に使って、圧迫感を感じさせないようにする。戸建住宅の場合は、出窓を付けると設置面積はそのままに、浴室を広く使うことができます。浴室専用の坪庭を造り、外から見られないように囲ってしまえば、外の景色を眺めながら入浴することができます。坪庭に対して大きな窓をつくると、露天風呂気分も味わえます。マンションの場合は、坪庭のかわりに浴室に観葉植物を置くスペースを設けておきましょう。浴室に適しているのは、玉シダなどのシダ系やゴム、アロエなど、湿気に強く、あまり日光を当てなくてもよい種類。いくつか用意して、ときどき日に当てたり、チェンジして気分を変えたりできるようにしておくとよいでしょう。
●浴室の広さ
Q.浴室の広さはどのくらい必要でしょうか。
A.お風呂や洗面室・トイレといった水回り空間は傷みやすく、10〜15年ぐらいになると設備機器の取り替えやリフォームが必要になってきます。また、すべって転んだり、冬場は居間や寝室との室温差が原因でお年寄りが倒れたりと、家庭内事故の多いところでもあります。
■最低限必要な浴室の広さ
これまでの標準サイズは0.75坪ぐらいですが、のびのびくつろぎたいのなら最低1坪ぐらいは確保したいものです。住宅の中でのリフレッシュ空間としての役割が見直されつつある今、1.25坪を超える大きな浴室を設けているご家庭もあります。
■最低限欲しい洗い場の広さ
洗い場での人の動作には最低限必要なサイズがあります。身体を洗うとひじが壁に当ったり、かけ湯が浴槽に入ったりするようでは、洗い場の面積としては不充分です。
さまざまな面から不都合のない洗い場の大きさは、1200×1000mm。スペースが許すなら、最低限これだけの大きさは確保したいものです。
●浴槽の選び方
Q.浴槽の選び方を教えてください。
A.浴槽は大きさや、またぎ込みの高さ、形態、素材などが違うさまざまなタイプがあり、それらによって出入りのしやすさなどが決まってきます。そのため、浴槽を選ぶ際には念入りな検討が必要です。
■和式
和式は深さがたっぷりあり、ひざを折って入るので、子どもと一緒に入ったり、肩までつかりたい人向きです。ただ、この入浴スタイルは水圧による影響で身体が収縮し、呼吸運動や心臓の働きが活発になり、心臓病や高血圧の人、あるいは高齢者にはあまり好ましくないとの指摘もあります。和式の基本サイズは、長さが80〜120cm、深さは60cm。
■洋式
浅く長い浴槽に寝た姿勢で入浴できる洋式タイプは、体に無理な圧迫をかけません。ただし、身体が浮くことがあり、肩までつかれないと寒く感じます。また、介護を必要とする人を入れる場合には、縁が低いので入れやすいのですが、滑りやすく立ち上がりにくいので、滑り止めや手すりが必要です。洋式の基本サイズは、長さが120〜180cm、深さは45cm。
■和洋折衷式
和式と洋式の両方の長所を合わせたタイプ。肩までつかれ、適当に身体を伸ばすこともできます。最近はこのタイプがよく使われるようになってきました。和洋折衷式の基本サイズは、長さが110〜160cm、深さは60cm。また、素材についても以前は種類も少なかったのですが、最近はいろいろな素材が選べるようになり、色も形も多種多様で迷ってしまうほどです。浴室のイメージに合った素材を選び、その素材に合ったお手入れをすることが大切です。
■FRP
ガラス繊維で強化したポリエステル樹脂を使用、浴槽の素材として最も一般的です。なめらかで温かな肌ざわりが楽しめ、カラーバリエーションも豊富。ただ、汚れや傷がつきやすいなどいくつかの弱点もみられますが、材質の改良が進んでいます。
■ホーロー
鋼板ホーローと鋳物ホーローがあります。鋳物ホーローの方が厚みのある素材を使っているので重量感があり、丈夫で錆や腐食に強いなどの特徴があります。しかし、2階の浴室に置くには荷重対策が必要です。いずれもガラス質のホーロー層で仕上げられているので、特有のなめらかな肌ざわりと美しい色が楽しめますが、シャワーヘッドを落としたりして傷をつけると、そこから錆びるので充分な注意を。小さな傷はすぐにメンテナンスすれば大丈夫です。
■ステンレス
何といっても傷や錆に強く、清潔な状態を維持しやすい点が根強い人気の理由。裏面に保温材を吹き付けてあるので保温性能にも優れ、金属特有の肌ざわりさえ気にならなければ、申し分のない浴槽といえます。
■人工大理石
FRP系の高級仕様で、天然大理石風の色調と樹脂素材を生かした加工性のよさ、肌ざわりのよさといった特徴があります。豊富なカラーバリエーションも魅力です。材質にはしっとりとした肌ざわりで保温性抜群のポリエステルタイプ、硬質で衝撃に強く、色あせしないアクリルタイプなどがありますので、好みのものを選びましょう。
●システムバスと従来の浴室の違い
Q.マンションなどでよく使われているシステムバスと従来の浴室とは何が違うのですか。
A.在来工法による浴室は、各々の家ごとに大きさを合わせて現場で造ります。しかし、素材や大きさ・形などが自由に選べるという反面、工期が3週間程度と長くかかり、工費も高くなります。システムバスとは、いわゆる既製品で、床・浴槽・壁パネル・天井パネル・ドアの各パーツを選び、現場でそれらを組み立てるものです。工費が安く、軽量で工期も5日程度と工事が簡単ですし、防水性・断熱性にも優れています。また、工場生産のため、性能が均一。最近は在来工法のタイル貼りに劣らないほど、デザインやグレードのバリエーンョンも豊富です。ただし、規格サイズのため、スペースが合わないと使えない場合もあります。どちらにするかは、条件や希望をしっかり検討したうえで決定されることをお勧めします。
●洗面室のプランニングのコツ
Q.洗面室のプランニングのコツは。
A."洗面室で何をするか"で、広さ・プランが決まります。洗面室のタイプには顔を洗うだけの専用タイプ、洗面室と脱衣所、さらに洗濯機置場も兼ねた兼用タイプがあります。専用タイプは廊下やホールの一部に洗面化粧台を置くというケースが多く、出窓と組み合わせたタイプも出ています。兼用タイプで広さに余裕がある場合は、次のようなプランが考えられます。
■ベンチのある脱衣所兼洗面室
やや広めの洗面室には造り付けのベンチを設けると、お年寄りなどはゆっくり座って着替えができるので喜ばれます。また、湯上がりに休憩したり、ベンチ下を脱衣かごの置き場にするなど、メリットはたくさんあります。
■ユーティリティーコーナーとして
洗濯機を置いて主婦の家事室と兼用するプランです。この場合、洗濯機の置場に注意し、洗面台と直交しないようにしましょう。面積に余裕があれば、アイロンがけのできるコーナーや家族の着替えを収納するコーナーなどを1カ所にまとめて設計するのも一案です。
■パウダールームとして
洗面室でお化粧する女性は多く、化粧品の収納コーナーをつくったり、メイクアップの色味が分かるように自然光を取り入れたり、3面鏡タイプを選ぶなどの工夫が考えられます。自然光を取り入れにくい場合は洗面化粧台の照明を自然光に近い白熱灯にするとか、鏡はくもり止めヒーター付きのものにするとか、便利なパーツを選びましょう。
●トイレのプランニングのコツ
Q.トイレのプランニングのコツは。
A.
■トイレスペースの大きさ
トイレはほかのスペースの犠牲になりがちですが、少しでも広いほうが使いやすいので、できるだけスペースを確保しましょう。最低、135×90cmぐらいは欲しいところです。また、出入口の幅は最低60cm(車いすの利用を考えるなら80〜85cm)、できれば65cm以上にします。
【水洗トイレの最小スペース】例えば、水洗トイレを設置する場合、トイレ内での動作を考えると間口70〜75cm以上、奥行120〜125cm以上のスペースが最低必要です。
■トイレのドアの開き方
通常は内開きが多いですが、最近は中で人が倒れた場合のことを考えて、外開きにする家庭も増えてきました。しかし、トイレは廊下に面 していることが多く、人の動線を考えないと外開きドアは事故の元です。最も省スペースでイザという時にも安心なのは、引き戸です。
■トイレは各階に
2階建・3階建住宅の場合、各階に1カ所ずつトイレを設けましょう。階段を昇り降りしなくてもトイレに行ける利便性もちろんのこと、朝など家族が分散して使用できる点がメリットです。
ただし、この場合気をつけたいのは、上下階でトイレなどの水回りゾーンを揃えること。配管や配線を集中させたほうがコストダウンが図れるからです。
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●給湯器の種類
Q.給湯器にはどんな種類がありますか。
A.
■貯湯式
貯湯タンクにいったん水を溜めてから、ゆっくり加熱して沸かしあげます。湯圧が低くおさえられているので、2階ではシャワーの勢いが不足するのが難点です。
■元止め式
器具の付いているその1カ所のみに給湯するタイプです。複数箇所の総湯やお風呂を沸かすためには、別に給湯設備が必要です。
■先止め式
水が器具を通過する間に加熱されてお湯になる方式です。使う分だけのお湯を、使う時につくるので無駄がありません。
■セントラル給湯
浴室・洗面・キッチン・洗濯機カランなど複数の場所に一つの給湯器で給湯するタイプです。現在の主流ですが、さらにお風呂沸かしや暖房などの機能を一つのボイラーに集約したものもあります。
ガス瞬間湯沸器の能力は号数で表されます。家庭用のセントラル給湯は16号が主流ですが、最近では能力がアップした24号へと移りつつあります。24号給湯器だと、冬場でもキッチンとシャワーなど、2カ所でお湯を同時に使っても湯温・湯量が変化しません。
●浴室の設備
Q.浴室の設備はどのようなものがありますか。
A.
■気泡風呂
最近、健康への配慮から気泡風呂を取り付ける人が多くなっています。浴槽の湯を吸い込み、噴出するときに空気を吸い込むことによって気泡を発生させるもので、気泡と噴流の効果で新陳代謝を促進します。神経痛や疲労回復に効果があるといわれています。
■サウナ
本格的な高温タイプのほか、リラックス目的の遠赤外線タイプや美容効果も期待できるスチームサウナなどが一般的。給湯器にスチーム機能が付いているタイプもあります。
■浴室暖房換気乾燥機
換気乾燥システムは洗濯物の乾燥が目的ですが、このシステムを採用することによって、浴室も乾燥し、暖房機能もあるので冬場の入浴が苦痛でなくなります。どのメーカーの商品も、換気・乾燥の2機能は付いています。取り付けは換気扇の排気口を利用します。取り付けが不可能な場合もあるので、メーカーなどに問い合わせるのがよいでしょう。
■自動風呂機能
空の浴槽に自動的に湯が注がれ、あらかじめ設定しておいた水位にくると自動的に停止し、湯温も設定温度になります。しばらくして湯温が下がると再び加熱され、入浴していて湯が減ると自動給湯されて水位がもとに戻るというしくみになっています。お風呂の沸かし過ぎやお湯の止め忘れがないので便利です。外出先からお湯はりの可能なテレコントロール付きのものもあります。
●システム洗面化粧台
Q.システム洗面化粧台とはどういうものですか。
A.洗面台に照明器具や収納スペースを付けてセット化した洗面化粧台。服を着たまま洗髪できるハンドシャワー付きやドライヤー内蔵、足元温風機付きなど、さまざまなタイプがあります。また、センサーで自動的に点灯・消灯する照明など、先進機能を装備した高機能洗面化粧台もあります。
●トイレの設備
Q.トイレの設備にはどのようなものがありますか。
A.
■温水洗浄便座
トイレに欲しい機能の1位は、ウォシュレットに代表される温水洗浄便座です。「洗浄」「暖房便座」「温風乾燥」の基本機能に加えて、「脱臭」「抗菌」といった付加価値の付いた商品もたくさん出ています。
■パネルラジエーター
風を起こさないふく射式暖房機器なので、においが気になるトイレに最適です。薄型なので場所もとりません。
●気泡風呂の効果
Q.気泡風呂を家庭にも取り付けられると聞いたのですが、実際にはどういった効果があるのでしょうか。
A.最近、温泉やホテルの風呂で体験した人が、その心地よさをわが家にも・・・と、自宅にも取り付けるケースが増えています。気泡風呂は“なんとなく心地よい“だけでなく、健康や美容面からみても、さまざまな効果があります。
■入浴感を高めて、心身ともにリラックス
勢いよく吹き出す泡が浴槽いっぱいに満ちあふれ、身体を包んで弾ける心地よい刺激が入浴感を高めます。ゆったりとくつろいだ気分で、バスタイムを楽しむことができます。
■自然界の「ゆらぎ」のなかでリラックス
そよ風、波の音、小川のせせらぎなどには、リラックスしているときの脳波や心拍に共通する周期や振幅のパターンがあります。この自然界にある心地よいリズム「ゆらぎ」は、私たちにやすらぎ感やりラックス感を与えてくれます。この「ゆらぎ」を気泡の出方に応用した機種があります。「ゆらぎの気泡」とは、一定のゆらぎのりズムを人工的につくり出し、それに合わせて気泡の出方がランダムに変化。絶妙の心地よさが味わえます。
■温浴効果を高め、湯冷めしない
気泡が身体に当たって弾けるときに超音波を発し、熱エネルギーに変化するので全身がポカポカ温まります。身体の芯まで温まり、湯冷めしにくくなるので、冷え症の方もゆっくりおやすみになれます。
■肩や腰の痛みをやわらげる
気泡が弾けるときに出る超音波には、身体中の細胞を細かく振動させる働きがあります。そのため、血行がよくなり、肩こりや腰痛もすっきり解消、筋肉疲労にも有効。徐々に痛みがやわらいでいくのが実感できます。
■お肌をきれいに美しくする
超音波が皮膚の細胞を刺激すると、皮膚老化の原因となるアカや脂肪、老廃物などの汚れが落ちやすくなるため、毛穴の奥まですっきりします。新陳代謝もよくなるので、ハリのあるみずみずしい肌を保つことができます。さらに、気泡を生かしてエステティックやシェイプアップ効果も期待できます。
●床材の種類
Q.リフォームで床材を貼り替える時の種類にはどんなものがありますか。
A.床は直接身体に触れる部分です。このため、素材の感触が床材選びの重要なポイントになります。床材には次のような機能が求められます。
丈夫である 音が響かない 水に強い 掃除がしやすい 滑りにくい
どの条件を優先させるかは部屋の用途によって変わってきます。たとえば、キッチンや洗面室などの水回りでは、掃除のしやすさや対候性にすぐれていることが求められます。また、小さな子供や高齢者がいる家庭では、安全性への配慮も必要です。床材の種類としては次のようなものがあります。
■フローリング
耐久性に優れ、ホコリを吸収しないので掃除が簡単なうえ、ぜんそくやアトピーの方にも適しています。ただし、夏場はひんやりとして気持ちいいのですが、冬場は冷たく感じます。
■クッションフロア
ソフトな弾力性があり、水に強く、手入れも楽です。ゴム製品が接触すると化学反応を起こし、溶けて汚れが付着するので、家具の足先についているゴム性のキャスターなどには気をつけましょう。
■畳
吸湿性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。高温多湿の日本にマッチした素材で、素足でもベタベタせず、独特の感触が魅力ですが、磨耗しやすいのが欠点。
■カーペット
保温性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。しかし、ホコリが舞わずに溜ってしまうので、ダニの温床となりやすく、まめに掃除をしなくてはなりません。また、直射日光に当たると色あせするものもあります。
■タイル
水や汚れに強いので、水回りに使われます。手入れも簡単で、見た目も清潔ですが、足ざわりが冷たいのが難点です。
●フローリングの注意点
Q.自宅の床をカーペットからフローリングに替えたいと考えていますが、注意点はありますか。
A.フローリングは音が下階に響きやすいので、マンションなどで床をフローリングに替える場合は防音に気をつけなくてはなりません。カーペットからフローリングに替えたために下階の人から苦情がくることがあるようです。マンションによっては管理組合などでフローリングを禁止しているところ、フローリングの仕様を指定しているところなどもあり、マンションの管理規約に従ってリフォームしなくてはなりません。例えば、あるマンションでは
ぜんそくなどの症状が医師によって証明されること
上下階の同意を得ること 遮音性能がL-45の基準を満たすものを使用すること
というような規約が定められています。最近では、防音性能を高めたフローリング材も出ているので、これらの床材を試してみるのもよいでしょう。
床衝撃音に対する遮音等級別の生活実感 (日本建築学会編「建物の遮音性基準と設計指針」)
L-30 ほとんど聞こえない まったく聞こえない 子供が大暴れしても良い
L-35 静かな時間聞こえる まず聞こえない 多少飛び跳ねても良い
L-40 遠くから聞こえる感じ ほとんど聞こえない 気がねなく生活できる
L-45 聞こえるが気にならない サンダル音は聞こえる 少し気をつける
L-50 ほとんど気にならない ナイフなどは聞こえる やや注意して生活する
L-55 少し気になる スリッパでも聞こえる 注意すれば問題ない
L-60 やや気になる 箸を落とすと聞こえる お互いに我慢できる限度
L-65 よく聞こえて気になる 10円玉でも聞こえる 子供がいれば文句がでる
L-70 非常によく聞こえうるさい 1円玉でも聞こえる 子供がいても上が気になる
L-75 非常にうるさい 非常にうるさい 注意していても文句がでる
L-80 うるさくて我慢できない うるさくて我慢できない 忍者的生活が必要
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●インテリアの色の選び方
Q.リフォームにあたってインテリアの色がなかなか決められません。なにかコツを教えてください。
A.壁紙の柄やカーペットの模様も統一感のあるものを選び、細かい色にとらわれずに全体的な色相で判断してその同系色でまとめます。天井は明るい色彩にして、床は暗い色にすると落ち着いた雰囲気の部屋になります。さらに、アクセントにしたいスペースがあれば、全体の色相の反対色や大胆な柄を用いると効果的。その部分の面積は小さい方が効果が高く、また品よく仕上がる場合が多いようです。そのほか思い切って色が使えるものに、カーテンがあります。カーテンは光や音をさえぎり、保温や目隠しという実用的機能がありますが、比較的手軽に取り替えができるので部屋の雰囲気づくりにとても効果的です。色を整理すると12の色相に分けられ、この12色どうしを混ぜ合わせたり、そこに白と黒を混ぜることで、すべての色はつくられます。
●壁紙の選び方
Q.壁紙の選び方を教えてください。
A.部屋の面積の多くを占める壁材は、インテリアのイメージを左右する重要な要素です。このため、壁紙は色合いと質感が重視されますが、断熱性や遮音性などの機能も忘れてはなりません。手入れの点からいえば、空気中のホコリやたばこの煙に汚れにくく、年が経っても傷みにくい素材が理想的です。壁紙には大きく分けて、紙壁紙、織物壁紙、ビニール壁紙の3種類があります。
■紙壁紙
施工しやすいのですが、耐水性や耐摩擦性に劣るため、日本ではあまり普及していません。紙壁紙が中心に使われているヨーロッパでは、デザイン・色柄ともに優れたものが多く、日本でもヨーロッパからの輸入品を手に入れることができます。
■織物壁紙
やわらかい質感に高級感がありますが、耐水性に乏しいことや、つなぎ目部分の糸がほつれるといった欠点もあります。
■ビニール壁紙
日本では施工がしやすく、安価で、色柄も豊富なビニール壁紙が一般的に使われています。ビニール壁紙は耐水性に優れ、手入れも簡単です。しかし、湿気のこもる北側の部屋などでは結露やカビが発生しやすいのが欠点です。最近では防カビ、結露防止、脱臭、抗菌といった付加機能がついた商品も出ているので、用途にあったものを選ぶとよいでしょう。
●壁紙の貼り替え
Q.壁紙の貼り替えを考えていますが、業者に頼んだ方がよいのか、自分でできるのか分かりません。
A.壁を壊すような大がかりなリフォームは業者に頼まざるを得ませんが、ヤル気と時間さえあれば、内装変更やちょっとした補修など、かなりのことは自分でできます。近頃はホームセンターなどで、たいていの材料が手に入ります。壁紙などの材料も素人が扱いやすいように改良した商品がたくさん出まわっています。お店によっては取り扱い方などについて相談に乗ってくれるコンサルタントがいたり、講習会を開催しているところもあります。もちろん、専門の業者に頼めばきれいに仕上げてくれますし、もし、不備があれば、文句をいうこともできます。でも、自分でやると材料費だけですみます。どちらを選ぶかは、あなたがどの部分をどのようにリフォームしたいかという優先順位と資金面から、考えられるとよいでしょう。
●上手な収納のコツ
Q.ものが増えてしまい、収納スペースが足りません。うまい収納の方法を教えてください。
A.収納を考える際、まず最初に考えたいのが、生活行動とその基盤となるゾーンです。どの場所で、どのように使うか、誰が使うかなど、24時間の行動や生活習慣、癖まで一つひとつ挙げながら考えてください。リビングやダイニングで家族一緒に使うもの、入浴や洗面、家事などで使うもの、寝室や個室で使うもの・・・。“モノ”の性質を明らかにすると、使用の目的・使用空間・使用頻度、シーズンなどが分かってくるはず。そして、それを使うときのシーンや頻度を把握し、どんな動作をするかなどを考えれば、スペースもおのずと決まってくるはずです。いずれにしろ、収納は「使うところに使うものを」が基本。固定観念を捨てて考え直しましょう。収納の基本は、どう使うかとどうしまうかの相関関係にあります。日用品など使用頻度の高いものと、ある季節だけ使うものや冠婚葬祭用品などたまにしか使わないものとでは、当然収納の仕方が違ってきます。ものを1カ所にまとめて保存・収納しようという考え方が「集中収納」で、使う場所に合わせて収納する考え方が「分散収納」です。集中収納にはクローゼットや押し入れ、納戸、物置などを利用しますが、使用頻度に合わせて取り出しやすさ、しまいやすさを考慮しましょう。収納計画に入る前に、まず取り組みたいのが、収納するべきもののリストアップです。スリッパやコーヒーメーカー、置き時計など忘れられがちなものもありますし、また不要なものも出てくるはずです。そして将来の暮らしの変化をもイメージし、視野に入れながら、余裕を持った計画を立ててください。家の中にあるすべてのものが、本当に必要なものでしょうか。収納を考える前に、必要なものとそうでないものとをはっきりさせることが大切です。必要のないものは思い切って処分します。簡単そうで一番むずかしい作業ですが、しまってあるスペースの価値と比較してみましょう。いらなくなったものをムダにしないで処分できる方法として、リサイクルショップ、フリーマーケットなどが挙げられます。不用品を引きとってもらえるうえにお金も手に入るのですから、積極的に利用したいものです。また、処分できないけれども置くスペースがないといった、めったに使わない家財道具やシーズンオフの衣類などはトランクルームに預ける方法もあります。
上手な収納のコツ3カ条
・ものの出し入れが簡単にできること
いくら収納スペースがたくさんあっても、しまいにくい場所だと、ついつい片付けが後回しになりがちです。
・ものはそれを使う場所に置くこと
家の中を移動する距離が長ければ長いほど、ものは散らかりやすくなります。
・ものを増やさない努力をすること
増えたものの数だけ収納家具が増えていくというのでは、居住スペースがものにどんどん侵されてしまいます。また、ものがあふれてくると、一つひとつのものとの関係が希薄になり、手入れも怠りがちに。本当に必要で、自分の気に入ったものを数少なく持つことが大切です。
●収納家具の選び方
Q.収納家具にはどのようなものがありますか。
A.収納家具は大きく二つの種類に分かれます。一つは建物と一体化させる「造り付け家具」、もう一つは「置き家具」です。その中間として、壁面などに規格化された収納ユニットを埋め込む「ビルトイン家具」があります。
■造り付け家具
機能的にも、デザイン的にも、何の制約も受けず、その空間や使う人にとって最適の形が造れます。スペースに無駄がないので、見ためにもすっきり。ただし、設計の段階から念入りに考えなければなりませんし、内部の造り方に可変性を持たせることも必要です。手持ちのテレビのサイズで収納スペースを造ってしまったため、大画面タイプに置き替えることができない・・・というようなことにならないようにしましょう。
■置き家具
家族構成の変化には、造り付けの収納ではなかなか対応できません。子供部屋などは、子供の成長に合わせて収納を増やしたり減らしたりでき、組み合せが自由にきく置き家具の方がよさそうです。収納力の面で造り付け家具に劣りますが、押し入れやクローゼットと組み合わせ、使い分けることで解決できます。一般に住まいの面積に対して、置き家具が占める割合は40%が限界といわれています。
■ビルトイン家具
規格化された収納ユニットを壁面に埋め込むため、空間の無駄が省け、壁面を最大限に使えます。ユニットのデザインや収納上の工夫も、さまざまな商品開発が進んでいますので、メーカーに相談してみましょう。天井までの収納にすれば収納力はバツグンですが、その反面、圧迫感がでてきます。このような圧迫感は、例えば中央部分に飾り棚などのオープンスペースを設け、奥行き感を出せばやわらげることができます。狭い部屋の場合は濃いめの色は避け、部屋を広く見せる白やベージュ系を選んだ方がよいでしょう。
●玄関回りの収納
Q.玄関回りのリフォームを考えています。収納はどのように考えたらよいでしょうか。
A.玄関は靴、スリッパ、傘など、狭い空間のわりに収納したいものがたくさんあります。しかし玄関は、帰宅した家族やお客さまを迎える大切な空間。収納力ばかりでなく、ゆとりある美しい空間づくりを心がけましょう。狭い玄関では、壁面に収納を設けたり、扉の色や素材も壁と似かよったものにした方が広がりが出ます。また、下駄箱を高さ40cm位に低くおさえ、上部に花や置物を飾れば視覚的に広がりが感じられます。
●キッチンの収納
Q.キッチンの収納のコツは。
A.キッチンの収納は、使いたいものがすぐに取り出せることが大事です。そのためには、使用頻度の高いものを最も手の届きやすい位置にしまうこと。そして、調理の手順にそって、使う場所のそばに使うものを収納することです。スプーンやフォークなどはキッチンにしまうより、ダイニングに収納する方が便利です。普段よく使うものは取り出しやすいように出しておき、飾り方に工夫して“見せる収納“を楽しみましょう。しまうよりも飾る感覚で片付けも楽しくなります。
■食器
食器棚の大きさを決める時、あらかじめ食器の数やサイズの目安を知っておけば失敗がありません。棚の奥行きは、規格サイズでは45cmと60cmが中心ですが、40cmあれば大皿も含めて家庭用の食器のほとんどが収納できます。あまり奥行きが深すぎると手前のスペースが余ったり、奥にデッドスペースができたりと、かえって不便です。
■調理器具
調理の効率を上げるには、シンクの近くにボウルや水切りカゴ、コンロのそばには鍋やフライパンと、使う場所の近くに収納するようにしましょう。サイズや数をリストアップしておくことも忘れずに。
■食品
調味料や缶詰・乾物などは、貯め込んだり買い忘れたりしがち。スペースをとらない細身の棚や、キャスター付きラックなどを使って1カ所にまとめておきましょう。ストッカーに奥行きがある時は、引き出せるボックスやバスケットを利用して、ひと目で在庫確認ができるようにしましょう。
■電化製品
コーヒーメーカーやトースターなどの電化製品は、コンセントの位置によって、どうしても定位置が決まってしまいますので、注意しましょう。出しっぱなしにせず、収納を考えるなら、キッチンカウンターなどの下に、キャスター付きワゴンごと収納できるようにしてはいかがですか。また、1〜2週間分の食料品をまとめ買いする家庭では、ふつうのキッチン収納にプラスして、パントリー(食品庫)があると便利です。缶詰や乾物類、調味料、お米やみそなどの買い置き、また古新聞やたまにしか使わないパーティー用の大皿などもすべて収納できます。シンクとの隙間や、階段下などを工夫すれば、それほどスペースもとりません。また、キッチンの隣にスペースを確保するのはむずかしいという場合は床下収納を。めったに使わない大きな鍋類をしまうこともできます。
●リビング・ダイニングの収納
Q.リビング・ダイニングの収納のコツは。
A.最近はダイニングをだんらんの場として考える傾向も強くなり、“見せる収納”が大切なインテリア要素になってきました。ガラス器、陶器、コーヒーカップなどは、インテリアデザインの一部として美しく収納したいものです。この場合、気をつけたいのが飾り過ぎ。出し入れを考えて、ある程度、余裕をもって納めるようにしましょう。収納物の多いリビングは、お客さまを通す場でもあるので、いつも整った状態を保たなければなりません。AV機器やテレビはリビングボードの中に納めた方がすっきりしますし、ホコリも避けられます。文具などの小物は引き出しの中にまとめ、なるべく隠すことがポイントです。リビングは照明器具やソファなど飾る要素のものが多いので、隠したいものの収納を考えてから見せる部分を検討していくのがコツです。
●サニタリー空間の収納
Q.サニタリー空間の収納のコツは。
A.洗面室・トイレ・浴室からなるサニタリースペースは、お客さまも使うパブリックなスペース。とくに整理整頓を心がけ、気持ちのよい空間にしておきたいものです。サニタリースペースは、裸もしくは半裸の状態で使用する部分なので、動作のじゃまにならない、安全な形にするよう気をつけてください。
■洗面室
洗面台の周辺は小物が散乱しがち。収納を充分に考えたシステム洗面化粧台が商品として出ているので、ご家庭にあったものを選びましょう。また、脱衣所・洗濯室も兼用している場合は、脱衣カゴや洗剤類、洗濯機の収納も考えなければなりません。戸棚の中に脱衣カゴを入れて扉を付けたり、投入口を設ける方法や、使わない時は洗濯機をブラインドで隠す方法などがあります。スペースに余裕があれば、家族の下着や着替え、タオル類をストックするコーナーを設けてもいいでしょう。
■トイレ
トイレットペーパーなど、トイレで必要なものは奥行きが17cm程度あれば充分収納できます。もっと分かりやすい目安としては、トイレットペーパーが収納できれば、ほとんど大丈夫。ただし狭い場所なので、前後に重ねて収納すると出し入れがしにくいため、奥行きは浅く、高さを天井近くまで大きくとる方がいいでしょう。壁の厚みを利用して、施工時に棚を埋め込み型にしておく方法もあります。中身はあまり見られたくないものなので、扉は付けるようにしましょう。また、入口のドアの上から天井までの空間や、タンクの上部に棚を造っておく方法もあ